青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

臨港線日和

2017年09月12日 21時39分15秒 | 関西本線

(セメント担当825@四日市臨港線)

私が四日市行くと主にセメント担当に就いている事の多いDD51825。巡り合わせというのはあるもので、しまかぜに乗る前にちょっくら昌栄町の踏切に行ったら遠くからオデコまで真っ赤に塗られたカマが実入りのセメントを牽いてやって来た。やはり今回もセメント担当はこのカマであった。


正直DD51最後の楽園である四日市界隈は週末ともなると撮影者の数は多く、デッキに立って進路を見守る操車の係員氏の気苦労も相当なものがあると思われる。臨港線のデッキに立つのはいつも険しい顔を崩さないベテランの操車さんばかりですが、子供が大きく手を振るとにこやかに手を振り返してくれた。そんな夏の日差しの臨港線日和。
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いつまでもあると思うなこの風景

2017年08月27日 07時00分00秒 | 関西本線

(橋が閉まります@末広橋梁)

「リニア・鉄道館」の後は四日市方面へ。宿へ行くにはちょっと早いので末広橋梁へ寄って行く事にします。午後3時前のセメント便の時間に合わせてちゃーんと橋が閉まるところから見せてあげるのはお約束。「鉄道橋ではこのような跳開橋は全国でもここだけ。めっちゃレア」と言う前説をしてあげたのにオンナと言うものは「ふーん」と生返事をするだけで後ろの席でピースカ寝ているのだから全く産業遺産に対するリスペクトがないね(笑)。というか脳みその構造的にこういうものに興奮するのってのは男脳ではあるのでしょうね。

 

ただ、アタクシとしても末広橋梁の開け閉めはそらもう何回も見てますし、改めての感想がある訳でもないし、まあ子供に見せてあげたかったというそれだけの理由ではある。東藤原からのセメント輸送が止まったらいつなくなってもおかしくない風景ですし、そもそもDD51がそう長くはない。今日のセメント担当は旋回窓の1146号機でした。


どんよりした雲の下でボラがピョンピョン跳ねている末広運河。受け渡し線での入替を終えて、これまたのんびりと軽くなった荷物を牽いてDDが橋を戻って行きます。臨港線内は操車の方が踏切を閉めて行くので非常に足が遅く、こっからクルマで追い掛けて臨港線でもう2、3発撮れますけどこの曇天では別に撮りたいカットもないので、という感じ。


前日は清州で撮った8072レの四日市発車を。891は朝にキリン踏切で撮影した時は名古屋貨タへの単引きでしたが、稲沢で1028と重連を組んで四日市まで8079レで下って来たようです。いつもの北浜踏切先ではなく丸池踏切でイン側からやってみました。紫煙を上げて速度を上げて行くDDはカッコいいですが、タキがフルの14Bではちょっとケツが切れてしまいました。


改めて広角に開いてもうワンカット。丸池踏切も最近になって絶妙なところに非常ボタンが立てられて非常に撮影しづらくなりましたね。この後5分で続行のセメント便が四日市を出発しますが、それはさっき臨港線で撮ったのでお宿へ向かうとしましょうか。
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尾張名古屋は凸で持つ

2017年03月05日 10時00分00秒 | 関西本線

(追っ掛け後のお楽しみ@尾張温泉東海センター)

一日さんざっぱらDDを追い掛けた後は、温泉でも入って癒されたいもの。名古屋の近くにそんな温泉なんてないでしょ?と思われる方が多いでしょうが、意外にこの名古屋から桑名にかけては地下に湯脈が走っているのかちょこちょこと温泉地がある。そう言えば遊園地ばっかりクローズアップされるけど、木曽川と揖斐川に挟まれた東海地区随一のレジャーランドであるナガシマスパーランドって名前の通り「SPA(温泉)LAND」だもんね。関西本線の日光川橋梁の南にある「尾張温泉東海センター」。もうネオンサインからして昭和のB級健康ランド感が炸裂しているのだが、すっかり冷え切った体を温めにやって参りました。

  

入浴料は大人620円。入口脇には大衆演劇の一座の出し物が掲示されていて、まあ実に昭和レトロっぽい施設ですねえ。昔は宿泊もやってたみたいだけど、今は日帰り利用のみらしい。ロビーでとにかく大量の年寄り向けの洋服を売ってたりするのもこの手の施設にありがち。「あたたかく心地よく 暖Dayパンツ3,000円」の「ダンディ」と「毎日暖かい=暖Day」をかけてるトコロもイカス。誰か買う人いるのだろうか(笑)。大量の洋服の向こうに浴場の入口があり、100人入っても大丈夫なほどの大きな大きな岩風呂には惜しげもなく熱い湯が満たされているのでありました。


四日市到着後構内で入替を行う852+1805のペア。全国津々浦々の非電化路線に投入されたディーゼル機関車であるDD51も、最終ロットの製造から既に40年超。この日一日DD51を追い掛けて、改めて非電化の雄としてのカッコよさに触れさせていただきました。アゴまでどっぷり湯に浸かりながら、これからもDD51定期運用の最後の砦として、愛知機関区の最後のメンバーが中京工業地帯で繰り広げる紫煙の雄叫びに、力強いエールを送らずにいられないのであります。
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夜のカニフライ

2017年03月04日 10時00分00秒 | 関西本線

(異形ノモノ、降臨ス。5283レ@蟹江駅)

何だか暗号のような表題ですな。塩浜バルブも無事終了し、今日の仕事は終わりだな感もありますが、今回は名古屋で泊まりが決まっているのでオマケでもう一発。もう時間的に走行写真は無理なので、最近愛知機関区のDD界隈で人気のある蟹江バルブに参戦してみようと思います。このバルブ撮影の対象列車は、碧南火力発電所と東藤原の太平洋セメント藤原工場間を往復するフライアッシュ(以下FA)便こと5283レ。ホキ1000という専用貨車で運搬される碧南火力→東藤原行きの中身は発電所で出る石炭の焼却灰ですが、これをセメント材として再利用するために東藤原まで運ばれます。逆に東藤原→碧南火力行きでは、発電所の排煙から有害物を吸着して除去する炭酸カルシウムが運ばれるという鉄道を利用した環境にやさしい循環型ネットワークが形成されています。


平日夜にもかかわらず、蟹江バルブには5~6名の参加者。時間が20時ごろなので会社が早めに引ければ夜の鉄活として参戦しやすいのでしょうか。長いホームの先端部が撮影場所となりますが、そんなに撮影スペースはない感じ。先客の地元鉄の若い2人が率先して「そこそこ(停車している)時間あるんで、皆さん順番に撮りましょう」と一声かけてくれたのがありがたかった。なかなか勝手の分からない遠征組にはそんな捌きは出来ませんのでねえ。まずは中線に進入した5283レ、名古屋行きの346Mと交換。


(関西本線5283レ DD511803+DD51857+ホキ14B 蟹江駅)

普通列車が出て行ってから、若い二人の話通りに皆さん譲り合って粛々とバルブ。この日のFA担当は先頭に1803、スノープロウ付き。スノープロウのありなしで言えば、DD51はもう圧倒的にスノープロウあり機がカッコよいのでありますがね。ただホームの端からナナメ45度的な角度で撮るのはそう何枚撮っても変わるもんじゃないというか…ってここまで来ておいて身もフタもないですが(笑)。うん、他の方の手前もあるのであんまりレンズ前でウロウロすんのもねえ。


と言う訳でバルブの皆様から離れてホキ1000をクローズアップして撮ってみました。ホキ1000のフォルムと言うかディテールは、今の日本のどの貨車にもないような独特のもので、唯一無二の存在ではあります。また車体側面の「フライアッシュ及び炭酸カルシウム専用」の文字がもう思い切り国鉄フォントでそこもいいっすよねえ。このホキ1000に似た形で、昔は小麦粉を運ぶクリーム色のホキ2200型と言う貨車が図鑑に載ってたのを覚えていますが、子供心に「小麦粉って貨車で運ぶんだ!」みたいな純粋な驚きがありました。小麦粉と石炭灰(炭カル)の違いはあるにせよ、いずれにしろ貨車としてはこんな形が粉体物を運ぶのに適した形状であるのは間違いないんでしょうね。


上下何本かの列車をやり過ごし、FA便が蟹江の駅を発車して行きます。時間としては20分くらいの停車時間でしょうか。この列車は富田にて一晩留置され、改めて明日の朝早く三岐鉄道の電気機関車に牽かれて東藤原に向かって行きます。この日のホキは14両あったから、両数多いと三岐線内は確か朝便と昼便に分けて運ぶんじゃなかったかな。員弁の田園風景の中を走るFA&三岐のD級電機というのもなかなか魅力的な被写体ですんで、これは春の田んぼに水が入ったタイミングでやってみたいんだよなあ。って四日市界隈に何回行くつもりなんだ自分…(笑)。

とりあえずこの日の予定はこれで終了。宿に向かうとしましょう。

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試してカツテン(塩浜バルブ編)

2017年03月03日 18時00分00秒 | 関西本線

(関西本線6286レ DD511147+DD51889+タキ14B 塩浜駅)

弥富の手前で撮影した75レが重連で塩浜に到着すると、折り返しで季節列車の6286レが今日も元気にカツテン(復活運転)となります。四日市界隈の冬場の名物列車とも言えるこの6286レ。良いところは、塩浜の広い構内で編成を組成した後は踏切から撮影するのにちょうどいい場所で出発を待つためにバルブ(長時間露光)撮影に適しているところですね。75レでは次位を務めた1147号機が先頭に立って、新製配置が岩見沢機関区と寒地向け車種であった名残の旋回窓をバルブ参戦者に見せ付けてくれるのでありました。


思い思いの場所で塩浜バルブに興じるギャラリーの皆様(画像処理アリ)。塩浜バルブのポイントである踏切は並行して走る近鉄名古屋線と遮断桿を共有しているので、当然ながら近鉄が通る際は踏切が閉まります。そんな中で遮断機が上がったと同時に所定の位置へ機敏に動いてシャッターを切る一連の動作に皆さん一部の隙もなくてステキです(笑)。正味バルブ出来る時間は20分くらいありますけど、やってみると思った以上に踏切の開いてる時間がないのがお分かりいただけるかと(近鉄もちょうど夕方のラッシュ時間だし)。三脚を使っている方もいましたが、正直手持ちで何とかせいよと言う感じかな。

 

手持ちなら遮断機が上がった瞬間にちょっとダッシュして逆サイに回り込めばこのようなアングルにもチャレンジ出来ます。が、逆サイは出発信号機が建っちゃったおかげで出発線に入られるときれいには撮れないですから入替の序盤にこなしておかないといけないアングルなのでご注意を。もちろん警報が鳴ったら速やかにダッシュで踏切の外に退去するのは言うまでもありません。


塩浜の構内を跨ぐ大きなアーチ橋と、橋に連なる水銀灯。無数に広がる側線群がきらめく中で、静かに出発を待つ6286レ。DDの後ろに連なるタキも水銀灯の光で艶めいて、これぞ塩浜バルブですよね。6286レが出てしまえば塩浜駅は店じまい。翌朝7時半の2083レの到着まで、残されたタキ車だけが長い眠りに着きます。
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