青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

甲信越酷道ツアーその2(秋山林道~切明)

2005年06月20日 23時40分28秒 | 日常
(写真 秋山林道から切明方面を望む)
その2なので、その1読んでから読んでね。

今居る場所はココです。
てか、目隠しされてここまで連れて来られて、この地図だけ渡されて放置プレイされたら、自分ならとりあえず泣いてみる(笑)。なんか糸井重里が埋蔵金探し始めそうな地図だな。一応2万1千分の1ですが。
こっから地図で言うと右のほうに、下に流れている雑魚(ざこ)川に沿って走るのが奥志賀と秋山郷を結ぶ秋山林道。川もザコ扱い(笑)になるくらい人跡未踏の地を結ぶ。暇人と物好きと何かやらかして追っ手から逃れたい人~例えば同点9回一死満塁で初球5ゴロ併殺のサブローとか~以外には用のない道と理解してください(笑)。
走り始めていきなり「ここは林道なのよ~」と言わんばかりに法面がいい感じで自己主張している。ちょっとガクブルw。この手の道の単独行で一番怖いのが自然災害と事故と車両故障だからね…携帯繋がらんから警察もJAFも呼べないし。まず呼んでもこんなとこまで来ないだろうが。
ともかくとんでもない山の中である。上記の写真は林道から切明方向を望んだものだが、切り裂くような深い谷と折り重なる山々、そして濃厚な原生林の緑が、キレイと言うよりはどっしりとのしかかって来るように不気味で息苦しい。自然の脅威を見せ付けながら、昼なお暗き道が秋山郷最奥の地・切明まで18km続く。ただ、全線舗装なのが救いで、アップダウンが少ないのが幸いである。さすがに酷道界の中村ゴーヤと言われた私でも、この道はしばらくおかわりいらねーwと思いながら切明到着。

ここ切明は「秘境」と言われる秋山郷のそのまた最奥、2000m級の岩菅山と苗場山に囲まれ、魚野川が深い谷を刻む。江戸時代に島田という物好きな村のオッサンがこの地を切り明けたために「切明(きりあけ)」と言う名前になったんだそうな。冬の豪雪で里との連絡手段も寸断され、雪崩や大洪水で何度も離村の憂き目にあったこの集落は、現代においても住民はおらず、季節営業の温泉宿が3軒営業しているだけである。
広い駐車場を持つ「雄川閣」と言う宿の前の駐車場に車を止め、河原へ降りてゆく。切明温泉のお湯は魚野川の河原から湧出しており、河原に降りてスコップで掘れば熱いお湯がこんこんと湧いて、マイ露天風呂を楽しめるのだ。自分で掘らずとも、こんな感じで先人の作った湯船もあるので苦労はいらない。ただし源泉そのままでは70℃ほどあるのでかなりアッチッチ。川の水とベストブレンドの場所を探して河原をウロウロしました。ええ、もちろん全裸で(笑)。どーせ誰も見てないし、誰も居ないし、そして誰も来ないしな。
なかなか場所が見つからずようやくベスポジ発見。しょせん河原を掘っただけなので腰程度までしかないお湯だが、ケツの下からポコポコと熱いお湯が染み出して来て、こそばゆい。

ちなみにここがベスポジだ!覚えておくよーにw
明日へ続く。
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甲信越酷道ツアーその1(自宅~秋山林道入口)

2005年06月20日 22時46分12秒 | 日常
(写真は秋山林道入口ゲート)

自宅を朝4時に出発、小雨混じりの中を関越道所沢ICから高速へ入る。最初は渋川伊香保からR353中之条経由で長野原へ向かう気でいたのだが、5月の渋峠訪問時と同じルートを辿るのもつまらんと思い直し高崎ICで降りて、榛名山の南側を通るR406をトレースする事にした。
倉渕村から俄然山深くなる。須賀尾峠は人気のない寂しい峠だが、ほぼ2車線のウォーミングアップにはちょうど良い山道であった。最後長野原でR145に接続する500m程度の部分だけ集落の中で道が1車線となってしまう為に「大型車通行不能」と言うなんとも理不尽な道である(笑)。この集落だけ吾妻川の八ツ場ダム建設の為に水没するらしく、未改良で残されているためらしい。
長野原からはR292で湯の町草津を抜け、志賀草津道路に入り草津白根、渋峠、山田峠、横手山。今回は薄雲りでそこそこの見晴らし。全くもって景色の良い道である。窓を全開にして朝日と高原の風を浴びながら志賀高原・丸池到着。奥志賀公園線(県道471号)にて」秋山郷を目指す。なんか自分の行く方向を見るとヒザのじん帯がムズムズするのは気のせいでしょうかw
「さて、険道(県道)の始まりか!」とひと気合を入れて走り始めたのだが、長野オリンピックで相当道が改良されているらしくかなりな高規格で拍子抜け。降雪の除雪スペースを十分に確保しつつなおかつ観光バスが走っても全然OKな程。ヘタな2車線道路よりも道が広く、逆にセンターラインがないせいかどこを走ったら良いのかわかり辛くてかえって落ち着かないのであった(笑)。スキー場と大型のロッジが連続し、適当に軽くアップダウンする道。右側に岩菅山を見ながらの広い道は奥志賀高原まで続く。
奥志賀高原を過ぎて木島平村に入るとようやっと1~1.5車線に道も狭まり酷なカホリが。道の周囲を覆う森の緑濃く、車ごとの森林浴のようだな。ほどなく秋山郷への分岐点であります。
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