(画像:川根茶どころ@田野口~駿河徳山間)
「道の駅・フォーレ中川根茶銘館」より。冬の日射しを浴びて南海ズームカーが行く。基本的に大井川鉄道の線路は川に沿い、道に沿って続いており、速度も40~50km程度ののんびりしたものなので、車で流しながら何度も同じ列車を撮る事が出来ます。俗に言う「追っかけ」撮りなのですが、列車に気を取られ過ぎると軽トラや沿線のジイバアの類の「田舎にありがちな隠れキャラ」に飛び出されて怖い事になってしまうので注意しましょう(笑)。
今回は子供にモノホンのSLってのがどんなものかわからしちゃるパワープレイ。SL下り便の新金谷出発11:45に間に合うかどうかヤキモキしながら東名を飛ばす。金谷到着が11:30くらいだったので、新金谷の発車を見越して先行し、地蔵峠を軽やかに抜け曲がりくねった峠道を降りる。早くも後部座席から「こんな道入ってくのぉ?」と言う嘆息とも軽蔑ともつかない程の声が聞こえるが気にしない。辿りついたは神尾駅。こんな場所でも構える先客、三脚を組んでド逆光を一発。今日はHM付きです。子供は初めてのSLの迫力とブラスト音に体を震わせビビるのであります。
神尾の駅からR473へ戻り、二発目は大きく先行して千頭手前の大井川第二橋梁南岸(青部~崎平間)から。いつもニコニコ順光の定番撮影地、10月の重連祭りの時はイナゴの佃煮が出来るかと思うほどの撮り鉄がこの橋に押し掛けたのだが、本日は同業者3~4名ほど。風は冷たいが光降り注ぐ河原で、子供にランチパック(ヤマザキパン)を食わせながら待っていると、明るい青空をバックのかわね路号が終点千頭を目指して橋を渡って行きます。
千頭の駅に到着したかわね路号は折り返しに備えてしばしの休息。たっぷりの給水はサイドのタンクへ。逆光にボイラーから上がる蒸気が透けてきれいですな。入場券を購入して子供と構内に入り、SLと記念撮影でもと思ったのだがバシュー!バシュー!と噴き上がるボイラーの蒸気音と巻き上がる白煙にビビりまくって大泣き(笑)。おお息子よ、ここまで連れて来たのに泣いてしまうとは情けない。機関士の方は手なれたもんで、SLの運転台に上がらせてくれたりとフレンドリーな対応。泣きじゃくる子供を嫁に抱かせて、機関室の運転席に座らせて強引に証拠写真を一枚w。鉄の道と書いてスパルタと読む。まあひとしきり撮り終わってから駅前の喫茶店でオムライスをパクパク食ってたんで大丈夫だろ。煙が目に滲みただけさ。
返しも大井川第二橋梁へ行ったのだが、これは線路と並行する青崎橋からお手軽に。子供と嫁は冷たくなった川風に恐れをなして車から出てきません(笑)。風に負けずに三脚を立てて待っておりましたが、ここは側面には日が回らないのね。ただ崎平の茶畑と背後の山はきれいに入ったのでまあいっか。
大井川はGWや紅葉シーズンだとMAXで3往復態勢なんですが、冬シーズンに入ってSLは1往復の時期。土日両日ともC11227号機がSLかわね路号の担当でした。1往復なので機関車のバリエーションは少なくなってしまうのが残念。C108とC11190は撮った事あるけど、撮ってないC56が見たかったなあ。タンク機揃いの大井川で、唯一のテンダ機関車ですからね。