青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

伝統の貨物列車

2017年06月26日 23時25分38秒 | JR(貨物)

(今日も亜鉛を運びます@5094レ安中貨物)

常磐線方面へ行ったとなれば、お楽しみは小名浜からやって来る亜鉛焼鉱貨物・通称安中貨物。午後3時ごろに、常磐線から新松戸のデルタ線を通って南流山の中線に進入して来ます。えび茶色に塗られたタキ+トキの編成は本日フル編成の18両、以前は田端のEF81やらEF510が牽引していましたが、現在は仙台総合車両部のEH500が牽引しています。南流山のホームの一番いい場所は先客さんに抑えられてしまったので、架線柱が入りますがやや開き気味の角度で構えてみました。


南流山の中線で普通電車を先行させるべく退避中の安中貨物。タキ1200を後ろ側から圧縮して撮ると複雑に突き出た金属のステーがまさに「異形のモノ」と言った趣。荷主様である東邦亜鉛の私有貨車なので、この貨物列車のみでしか見られないレアな車両です。この安中貨物の歴史は古く、昭和44年に「東邦亜鉛号」の名前で走り始め早くも半世紀弱の歴史があります。現在のコンテナ貨物全盛時代に残った数少ない車扱貨物の列車ですから、ファンが多いのも頷けますよね。


以前はこの列車、泉から常磐線を隅田川まで走り貨物線経由で田端から東北線・高崎線を下るルートで安中へ向かっていましたが、現在は北小金から武蔵野線経由南浦和回りに変更となっています。その昔、20世紀の時代は友部から水戸線・両毛線経由で安中に向かっていた事を最近知りましたね。子供に「あの貨車は何を運んでいるの?」と聞かれたのですが、積荷の亜鉛焼鉱は安中の工場で金属亜鉛に精錬され、めっきや合金などの各種用途に用いられているんだね。腐食を防ぐ被膜があるから、カナモノが錆びずに使えるんだよ。んなこと言ったって小学校低学年に分かるかどうかは知らんけどw

南流山で先行する普通列車に乗って、隣の三郷駅で下車。トラスの江戸川橋梁を渡って来るところをもうワンカット。
タキ+トキの編成美に、トラスの造形美を添えて。
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