青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

梅雨の晴れ間の東栢山

2017年06月12日 22時13分27秒 | 小田急電鉄

(フェルメールブルーの輝き@MSE60000系)

来春には70000系のロールアウト、そして30000系EXEの改造などの話題はありますが、現在ロマンスカーの中でも一番の大所帯がこのMSEこと60000系。本線・島線運用の他に6連であさぎりに充当されて御殿場まで行っているので、とにかく稼働範囲の広さと相まって一番見る機会が多いですね。独特の牙のように光るLEDと、青大将が鎌首を持ち上げたような先頭部分の流線形がポイントの車両ですが、この夏を前にした季節、溶け込むようなフェルメールブルーが涼やかです。



菖蒲の花と紫陽花と。ちょっと田んぼの表面が沼っぽくなってしまっているのがマイナスか。ロマンスカーを待つ間、子供たちは田んぼの中にオタマジャクシやカエルを見付けて大騒ぎ。用水路にはコイやハヤが泳ぎ、流れの淀んだ場所にはタニシがびっしり。そんな生き物を狙って大きなアオサギが飛んで来た。田んぼは生命を育む揺り籠でもあります。農作業中のおばちゃんが言うには、除草剤を使わないで育てているから草取りが大変なんだとか。こだわりですねえ。


丹沢を源に、足柄平野を下る酒匂川。酒匂の水を引き込んだ「文明用水」と言う用水路が田園地帯をくまなく駆け巡り、東栢山の水田を潤しています。畦に座り込み、子供にも笑われてしまったローアングル!梅雨晴れの青空を映す水田と若苗の向こうを、LSEが新宿に向かって行きました。


強いハレーションの中をMSEが行く。日射しの中で紫陽花も菖蒲もうなだれ気味ですね…真横からのアングルなんで連結面で切ってみると、案外幌面が強い印象を残してくれていい感じ。散歩中の犬と近所のおっちゃんものんびりムードでいい感じ。そんな梅雨の晴れ間の東栢山です。
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