(ノコギリ屋根の、軒を掠めて@形原~西浦間)
名鉄の蒲郡線は、高架になった蒲郡の駅を出ると、線路は蒲郡の市街を抜け、海岸線沿いの街を走って終点の吉良吉田までは約17km。沿線は豊かな三河湾の漁場を抱えた漁港町で、そこかしこに港湾関係や漁業関係の会社や工場が多い。漁具、撚糸、船を係留するロープ、ヨットやテントの帆布、スフ、ディーゼルエンジン、船体を作るFRPの工場、冷凍機の看板。観光客向けの磯料理のお店や、シマノやがまかつの看板を掲げる釣り具屋釣り餌屋・・・そんなゆるりとした街並みに足を止めると、なんとも昔ながらのノコギリ屋根が連なる工場を発見。どうやら、船や港で使われるロープを作る工場らしい。蔦の絡まる風合いに、相当古くからある工場とお見受けしますが、家に帰って調べてみたら、なんと創業120年だとか。
潮の香漂う街並みに。工場の軒を掠めて、白帯が往く。