(白き大地に降り立てば@下立駅)
この日は、寒気の入り込みによって大雪の予報が出ていた北陸地方。朝方はさほどでもなかった雪は、時間が経つごとにかなり激しさを増して降り続き、辺りを白く染めて行きます。あまり撮影したことのなかった下立の駅。山裾に片面一本のホームが設置された小駅ですが、駅から徒歩圏内に道の駅があったり(道の駅宇奈月)、かつては中学校があったりと、宇奈月町の主要施設の最寄り駅でもありました。まあ、それにしても雪が激しい。容赦なく降る雪をすっぽりとコートのフードをかぶってやり過ごしながら待つこと暫し、やって来た電車は元東急の17480。東横線の急行として渋谷と桜木町の間を闊歩している時に、こんな第二の人生があることを、果たして想像していたのだろうか。
「寒い。渋谷に帰りたい。」
雪国暮らしも楽じゃなし。口をへの字に曲げながら、都会の電車がそう言ったような気がした。