
(木曽谷の余韻@船橋~西船橋間)
先日の宗吾参道行の帰り道、そのまま素直に帰ってしまっては勿体ないので鹿島貨物に1往復だけ充当されているロクヨンを撮影してみました。専門用語でいうと愛知機関区の仕業番号6、俗にいう「A6運用」。ヤマの男然としたロクヨンが総武線や成田線を走るというのも違和感がありますが…何年か前にも1年だけ鹿島貨物がロクヨンの担当になった時があったのだが、この辺りの運用の差配はまさに神出鬼没である。愛知~首都圏の東海道運用の中で、愛知へ帰るまでの間の出稼ぎ運用なのだろうが。船橋の東武デパートをバックに、長編成のコキ車を牽いて海神のカーブを行く1094レ。障検のポールが少し気になりますが、アウトカーブのイン残しというのも長編成の列車だからこそ出来るアングルですね。

1094レは総武線を新小岩まで走った後、方向転換して新金線を金町に向かうので機回し(機関車の付け替え)の30分のインターバルがあります。海神の撮影地は京成線の海神駅から5~6分のところにあり、ここから京成線に乗ると高砂あたりで新金線を走る1094レをダイヤ的には先回りする事が可能なようです。子供に「急げばロクヨンもう一発見れるけど、追っかけやるか?」と聞いてみたら「やる」と言うので、二人で小走りに海神駅へ走る(笑)。小さな小さな海神の駅で普通列車を待つ親子連れ、待ち時間で通過して行く京成電車をパチリ。この辺りは下総台地の裾野を走るためか、案外アップダウンが多いですね。

新金線の最寄りである京成高砂の駅で下車し、歩いて5分ほどで中川と新中川と分流する辺りに出ます。環七の青戸橋越しのスカイツリー。この中川の堤防下を走るのが新金線で、まあ新金線なんて言ってもマニアと地域住民以外はよう知らんと思いますが、ようは総武線の新小岩と常磐線の金町を結ぶ貨物線なんですよね。国道6号走ってて、葛飾区の新宿あたりで踏切に引っかかって「なんでこんなところに踏切あんだよ!」と憤ったりするあの線路が新金線です(笑)。

葛飾の住宅街の中を行くロクヨン。ちなみにこの撮影ポイントは「耕道第二踏切」ですが、最近作られたのか架線柱に付いたねずみ返しみたいのが邪魔臭くてアングルが作りにくいです。1017号機は全検明けてからさほど日が経っていないせいか、非常にきれいな状態のカマですねえ。積み荷に化成品のコンテナが多いのが、いかにも化学コンビナートの街から来た貨物列車だなあと言う塩梅。周囲は「耕道」と言う名前が想像つかないほどの住宅街ですが、その昔は畑の広がる「下総国の葛飾郡」であったのでしょう。
新金線は都内の貨物線の中では経路的にも旅客線化を要望する声が多くて、葛飾区議選ではしばしば立候補者の公約になってたりもしますよね。確かに葛飾区民って総武線沿線に出にくい感じがするので、おおさか東線みたいになったら便利なんだろうなあとは思いますが。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます