青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

かけしょうゆ ざるにぶっかけ 何頼む?

2020年02月13日 17時00分00秒 | 高松琴平電気鉄道

(もうひとつのリバイバル・・・?@空港通り〜一宮間)

1080形に施された、もう一つの京急リバイバル?カラー。これは正真正銘京急電鉄がスポンサーを務めるラッピング車両で、「都心へビュン。京急」のキャッチフレーズと、CMキャラクターのくりぃむしちゅーのお二人がラッピングされています。京急も、せっかくやるなら旧1000形に合わせたラッピングをすればいいものを、現在のスタンダードである新1000形の塗装を旧1000形に施しているもんだから妙なアベコベ感が・・・(笑)。急行灯をラッピングで描き込むのもなんか違うような。ヘッドマークと、琴平側の乗務員室に乗った「けいきゅん」の人形がポイントです。

一宮の駅は、日中は築港から毎時4本の列車のうち半分が折り返す運用上のキーになる駅です。折り返し列車が使う1番ホームの線路は築港側に長く伸びていて、だいぶ離れた位置で本線に合流しますが、これは分岐器の付近にかつての一宮駅があった事の名残りなのだそうです。1987年(昭和62年)に旧駅を廃止し、約400m琴平寄りに出来た新しい一宮駅に移る際、分岐部分はそのままにして新駅まで線路を複線状に引いた結果、このような疑似複線が出来上がったんだとか。ちなみに、日中の一宮駅で折り返す電車は折り返し時間がむっちゃくちゃタイトで(0~1分くらい?)、前と後ろでワッセワッセと運転士&車掌氏が駆けずり回っているのがコミカルでなんか面白かった。笑っちゃいかんか。

一宮駅と円座駅の間にある香東川橋梁。1100形が石造りの趣あるガーター橋を渡って来ました。車両には穴吹工務店グループの専門学校のラッピングが施されています。中堅マンションデベロッパーで「サーパスマンション良いマンション♪」のCMでおなじみの穴吹工務店は、香川県を代表する建設会社。高松の市街地では結構な数の穴吹施工のマンション物件を見る事が出来ますが、主力事業のマンションの販売不振により、2009年に会社更生法を申請しています。おお穴吹よお前もか。そう言えば穴吹工務店ってオリックスの二軍のスポンサーもやってたよね。サーパス神戸だっけ。あの縁があったかどうか分かんないけど、現在の穴吹工務店はオリックス系列のマンションデベロッパーである大京の資本注入を受けて再生してるんですよね。

天気は晴れたり曇ったり。空を流れる浮浪雲の動きに気を揉みながら・・・琴平から戻って来たリバイバル編成が橋を渡って来た時は、ちょうど雲間からいくばくかの日差しが出て来てガッツポーズ。バックにこんもりと見える山は六ツ目山という名前らしい。どういう訳か、讃岐平野にはこんな甘食パン的な形をしたプチ独立峰のような山が多いんだよね。どの山も小ぶりながら形がよいので、他の場所でもいくつかの甘食山を構図に入れてしまった(笑)。

時刻はそろそろお昼時。朝からパン一個齧っただけでほとんど何も食べておらず、休憩を兼ねて香東川の鉄橋の近くにあったうどん屋に入ってみた。土日ともなると県内外から讃岐うどんの食べ歩きを目当てに観光客が押し寄せるそうだが、本当にクルマでちょこっと走るだけでもコンビニ並みのレベルでうどんの店があって、さすがながらの「うどん県」である。ここまで店の数があってよく潰れずにやれているもんだと感心してしまうのですが。

平日の昼下がり、先客は一名だけ。平日の静かな店内に、うどんツユのダシの香りが流れる。かけ、しょうゆ、ざるにぶっかけ、湯だめに釜揚げ。だいたい理解出来るけど、県外モノには湯だめと釜揚げの違いがよくわからなかったりする。とりあえず初手なのでシンプルにかけうどんwith大きな野菜のかき揚げ。これで350円くらいだった。さすがに安い。バシーっと歯を跳ね返してくるようなコシと、何と言ってもいりこの風味豊かなダシが美味い。このダシだけ持って帰りたくなる。通人に言わせれば、讃岐うどんはあそこが美味いここが美味いという話になるのだろうけど、フラッと入った店でこんだけ美味しいうどんが食えるんだったら十分だと思うねえ。ごちそうさまでした。


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