青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

古希行かば ああ惜別の 青雲に。

2021年11月12日 17時00分00秒 | 高松琴平電気鉄道

(開業当時の面影を残して@学園通り~平木間 新川橋梁)

ことでんレトロの運行は、通常ダイヤの間を縫って行われているため、レトロ電車は終点の長尾ですぐに折り返してきます。先ほどの平木のストレートから振り返って、新川の橋で返しのレトロを狙います。一枚目の撮影地がもっと瓦町に近かったら、場面転換して新アングルを狙いに行けたんだけどね。とてもじゃないけど場所を動いている時間はないので・・・アングルを決められる時間は僅か15分程度。ファーストショットをオーソドックスな形で撮影したので、何かひと捻り加えたいという事で、橋の下に降りてみました。高松電気軌道時代に、将来の複線化を見越してL字の長靴型で作られた新川橋梁の橋脚。何度となく渡ったこの歴史ある石積みの橋を、堂々と渡り納めて行くレトロコンビ。

そして、メイン機材では広角のレンズを思いっ切り引っ張って下から煽り倒すことに。この時期は太陽の高度が低いので、イコライザー台車と床下機器までガッツリと光が回るのがいいですねえ・・・古風な車両らしく、リベットで丁寧に鋳造された300号の車体。大正レトロの風情を残す戸袋の丸窓も美しい。何度も何度も延期され、全国のことでんファンが待ちに待ったレトロの走行イベント、そして、全世界のことでんファンが来て欲しくなかったレトロのラストランは、抜けるような讃州の青空の下で挙行されたこと。そして、そんな晴れの日の末席にカメラを持って参戦する事が出来たこと。先々までも良い思い出となる、ことでんレトロ古希の旅立ちでした。


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