青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

越中黒部&能登半島一周ツアー その7

2006年05月16日 10時12分41秒 | 日常
(写真:禄剛崎灯台)

能登半島の最果てのランドマーク。
一応到達記念の証拠写真です。

PCがぶっ壊れたのでネカフェから。そこまで必死にやらんでもと言う気はする(笑)。ただし、ネタは鮮度が命&他の人との兼ね合いもあるんで更新しますw

続き。
ツインブリッジのとで能登半島の本体に戻り、R249は七尾北湾沿いに海岸線を進んで行く。昨日とは異なり、すっきりとした快晴ではないのでもやっとした空。湾の向こうの能登島、寄り添うはのと鉄道。少し前までは輪島や、能登半島の最奥である珠洲市まで路線を延ばしていた鉄道だが、利用客の減少により現在は半島の中央部にある穴水町までしか路線がない。車窓には海を見ながらのローカル線の旅が楽しめたそうなのだが…となると、「写真撮りたいねえ」と撮り鉄(約2名)の血が騒ぐ訳でありますが(笑)。しょせんローカル線、いつ来るか分からんものを待って撮るほど時間も余裕はありませぬ。
西岸(にしぎし)と言う駅を過ぎたあたりで、じゃあ列車があるかどうか調べてみようと言う事になり、ダメモトで携帯で検索したところなんと都合よく10分後の列車があるではないか!狂喜乱舞する我々(大袈裟)とその他1名。うまく写真の撮れそうな所をロケハンすると、鎮守様に囲まれた小高い丘からうまく見通しの利く場所があった。丘の斜面を上る我々。ここでKenshin氏が斜面に突入して草で負傷w色んな意味でバカ&必死な我々である。出来ればさっき通って来たツインブリッジを入れながら撮ってみようとファインダーを覗いて、パチリ
よく撮れました(笑)。

一応勝手に敷地内に入ってしまったので鎮守様にはごめんなさい(笑)と旅の安全を兼ねて参拝。ほどなく車は穴水駅に到着。のと鉄の終点駅で、本社もあるので駅に立ち寄ってみるのだが、特段面白いものはナシ。あわよくば2台目のチョロQゲットを目論んでいたへんしうちょは空振りでありました。
さて、本来ならR249に沿って海沿いを走る予定であったのだが、何故かここで「↑珠洲」と言う看板を頼りに進んだところミスコースをしてしまい、海岸線から離れて珠洲道路に入ってしまった。確かにこの道のほうが珠洲には早く行けるんだが…しばらくしてミスコースには気付いたのだが、引き返す場所もなさげ。仕方がないので直進してしまおう。道としては高規格だが、山の中を走るだけなので特に感想のない道である。

こんなところに空港を作ってどうするのランキングでは日本でベスト5に名前を連ねるであろう能登空港が車窓に見えて来た。もう二度と来ることもないだろうし、せっかくだから一応観光して行くか、くらいの気持ちで空港の駐車場に車を入れると、何やら芝生の広場の上でイベントをやっているようだ。関係者のほうが圧倒的に多いイベントではあったが(笑)。後でよくよく調べたら一日に発着するのは羽田からの2往復だけと言う事なので、さもありなんと言う感じだ(笑)。
冷やかし半分で能登の物産が並ぶ露店を眺めて行ったのだが、僅かな観光客を巡って各ブースが必死である。この必死加減どっかで見た事あるなあ…と記憶を辿ってみると、そうだ、この光景は津競艇の新聞売りのおばちゃんだ(笑)。あっちでは身を乗り出して新聞を売っているのが、ここではワカメとかイカとかの海産物に変わってるだけの事だなw
…しかしその連綿と続く必死度合いに、だんだんこちらも冷やかし気分が「何か買わないとヤバいんじゃないか」的な強迫観念に変わって来た(笑)。そんな頃合いを見計らっていたのか、とうとう最後のブースでおばちゃんが私の手に揚げたてのカキフライを。「これで詰みだろ!」と言う表情のおばちゃん。さすがにこれはジ・エンドですね(笑)。すいません、おいくらですか…
「おらぁが自分で取ってるだよ!能登の岩ガキは名前は通ってねえが味が濃くてウメエんだから!」「今日が最終日だからねえ、サービスしちゃうわよん(はぁと)」…カキだけでいいですと言わないと、アワビまで付いて来かねない(しかも60年もの)状況で、パックにドカドカドカと盛られたカキフライ。よせばいいのにカキご飯まで買ってしまい、芝生の上でいきなり昼飯になった(笑)。

パクッと一口。
うめえ。

スーパーで売ってるカキの3倍の大きさで、5倍くらい味が濃い感じがする。確かにあのオヤジの言っている通りだ。今までのカキは何だったのかと。自分は貝は好きなんだけど、カキは嫌いじゃないけど好きでもない(歯応えがないでしょ)食い物だったが、このカキは美味いよ。
たまにはミスコースもよいものだ。ナビ付きの車では味わえなかった能登の美味。迷い道の先に、思わぬ拾い物をした気分で能登空港を後に。おばちゃん、カキごっそーさん。
でも、アワビはいらないからw

続く。
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謹告

2006年05月15日 21時20分47秒 | 日常
一生懸命GWレポを続けていたのだが…

PCがぶっ壊れたorz

なんかマザーボードが逝ってしまわれたらしいので、大量出費確定(笑)。
画像とかもハードディスクの中で幽閉されておりますので、更新も出来ません(笑)。

他のお二人のブログでこの後はお楽しみ下さい…
PC復活したら改めて完結させますんで。
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越中黒部&能登半島一周ツアー その6

2006年05月14日 08時18分00秒 | 日常
(写真:湯川温泉龍王閣)

2日目の宿。満開のピンクの八重桜がきれい。
近くに和倉温泉があるせいか、ひっそりとした里山の温泉宿でした。
そんな宿なのだが、何ともタイミング良く今日のNHKで取り上げられるらしい(笑)。NHKとこのブログがコラボするとはw

続き。
ひとしきり浜辺の爆走とネタ映像を収録し終え、能登路を走る。
車のボディは相当の塩気を浴びてしまった。一応新車でもあり、車体は洗っておきたいところ。どこかでコイン洗車でもあれば…と思ったのだがこんな田舎町にそんなものはあるはずもなく、七尾へ向かう県道沿いのENEOS鹿島路SSにて水洗い洗車を頼む。暇そーにしていたおっちゃん2人が結構念入りに洗ってくれる。頼んだらホースを貸してくれたので、自分でも床下は念入りに洗っておいた。これで多分大丈夫でしょう…無茶は代償も大きい(笑)。

色々と忙しく(笑)すっかりと昼食を食べそびれた一行は国道沿いの「8番ラーメン」にて実にどうと言うことのない味の野菜味噌ラーメンを食い、宿に向かう。今日の七尾は「青柏祭」と言うお祭りのために結構な賑わいだったようだが、市街から離れた里山の宿は、青々とした水田に桜や菜の花の原色系の色が映えるのんびりした感じの風景の中であった。

昨日の鐘釣がインパクトありすぎただけに、この宿で特筆すべきはないのかもしれない。キャッチフレーズだけは無駄に破壊力があるが(笑)…ってか電話番号の「お湯が一番いいなあ」の「お湯が」の部分がどの数字にかかるのかが最後までさっぱりと分からなかったぞ。能登では58=お湯と読むのか?(笑)。
無愛想な頑固者っぽいオヤジと気さくなかあちゃんのコンビの宿は、周りには何もなく実に静かでほどほどにゆっくりと寛げる。今までの撮影映像をテレビで再生しつつ夕食。1人1泊7,000円でこんだけの物が出てくれば十分かなと。風呂場のシャワーがぶっ壊れていた事などは普通ならお怒りの対象なのだが、なんせ昨日が鐘釣な我々は特段何の文句もない。むしろ入浴条件としては格段の上昇である(笑)。久しぶりに見たライオンの口から出て来るお湯はちょっと赤茶っぽい濁った塩辛いお湯で、ピリピリと肌に来る。北陸では珍しいラドン温泉なんだそーだ。
暗闇に明かりが一つ灯る夜の湯川温泉は、蛙の声しか聞こえない。

翌朝。
昨日と同じように、グーグーと寝ている二人をよそに早朝散歩へ。てか、最近6~7時間寝ると自動的に起きるようにスクリプトが組まれている自分の体は、22時に寝ると5時にきっかりと目が覚めてしまう(ちなみにこのクセはオヤジと同じなのに気付き始めた)。
スポーツ新聞でも買いがてら街に出ようかな、と車を走らせてみる。朝凪ぎの七尾湾の入り江にその光を映して、能登島の向こうからゆっくりと朝日が昇って来た。今日も天気が良さそうだ。
七尾の隣の和倉まで20分ほど、高級旅館が立ち並ぶ早朝の温泉街を散歩。かなり自分の好みとは縁のないような旅館ばかりだ(写真は「加賀屋」)。つか、無駄に高そう(笑)。人のカネなら泊まってもいいけどな、と言う感じ。
ぐるりと一巡り。温泉街の共同浴場なら早くから開いているかな、と思ったのだが、朝7時からと言う事で残念。噴水ならぬ噴泉?の前の足湯に浸かりながらスポーツ新聞を読んで、宿に戻ることにしましょう。

最終日は七尾から反時計回りに能登半島をぐるーっと一周する、かなりハードなローテだ。宿の朝食も少し早めに済ませて、八重桜とおばちゃんに見送られて湯川温泉を後にする。まずは小手調べに和倉から首長竜のような能登島大橋を渡り、能登島の縁を快走。こちらはプチ瀬戸大橋と言う感じのツインブリッジのとで中島町へ出て、ここからひたすらR249にて能登半島を回って行くのであります。

続く。
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越中黒部&能登半島一周ツアー その5

2006年05月13日 09時52分03秒 | 日常
(写真:早朝の黒部渓谷)

同行2人はすやすやと寝ている朝5時に起きて2回目の風呂に向かいつつ、こんな写真を撮ったりしていました。二人は「アレ(風呂)は一回でいい!」と力強く言っていたがw

えー、まだ1日目が終わっただけなのにこんだけのレポをしている訳ですが、同行したkenshin氏のブログのリンクを張っておきましょうか。
GWまんゆうき(初日その1)
GWまんゆうき(初日その2)
GWまんゆうき(初日その3)
てか、そのためのトラックバックでしょうと思った香具師は素人。自分は、やり方がわからん(笑)。
追っかけ&他視点からのレポも、人それぞれの思いが出ていて面白いものだ。

レポ続き。
鐘釣を離れ、トロッコは一路宇奈月駅へ。鐘釣駅で「限定!」の表示に舞い上がってこんなグッズを手に入れたへんしうちょはトロッコの長椅子でご満悦の昼寝(笑)。近付くに連れて明らかな気温の上昇、そして本当に暖かな春の日が差し込んでくる。本当に天気が良い。山彦橋と温泉街が見えてくると、もうすぐ宇奈月だ。

20時間ぶりに車に戻る我々。
「携帯が圏内に復帰してるよ~!」「文明のカヲリだよ~!」「コンビニ行こうぜ!」「俺ら情報化社会の人間だし!」と、すっかり俗物モードに復帰。人間は携帯の電波が届く所では、俗物化する動物かもしれない(笑)。
まあ、すぐにちゃんとローソンに行きましたけどw

鐘釣が遅めのスタートだったので、既に宇奈月で11時。R8を富山~高岡方面へ走って行く。富山BPは左に立山の剣岳をバッチリと見晴らしながら2車線道路を爆走で高岡~R160で氷見市街へ。昼時だったので、氷見の魚でメシでもと思い氷見漁港へ車を滑り込ませ、周囲を散策。結果と言えば、魚市場の隅に漁民用の食堂があったのだがGWのためにアホなくらい混んでいたので退散。漁港の突堤からは青い青い富山湾の向こうにうっすらと浮かぶ雪の立山連峰が見えた(写真)。本当に素晴らしい眺めで、これだけで氷見に寄った意味はあったのかなと。
てか、ちょっと写真では伝わりづらいかも。望遠が暗いよな、このレンズorz

鐘釣で朝にドンブリめしをガンガン食っていた一行なので、食事は後回しにする事にしてR415で羽咋方面へ。ゆるい田園風景を見ながら低い尾根を登って行く。ほどなく能登半島の分水嶺がやって来て、石川県羽咋市突入。既にカントリーサインがアレですか…(笑)。
さて、ここ羽咋でのイベントはへんしうちょリクのなぎさドライブウェイ(宝達志水町HP)走行であります。まあ、この道の説明に関してはこのページを見ている諸氏なら言わずもがなだとは思うのだが、釈迦に説法を承知で説明する。
正式名称は「千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ」(ちなみに今まで「せんりはま~」だと思ってました(笑)。「ちりはま」なのね)。石川県羽咋郡宝達志水町今浜から同県羽咋市千里浜町に至る延長約8kmの浜を車が走れる訳です。
何で砂浜を走れるのか…と言うと、この浜の砂の粒子は非常に細かくそれゆえ堅く締まっているからだとか。ここの浜の砂は、白山連峰から手取川や犀川を流れて来た砂が海流と風によって長い長い時間を掛けて集まったものらしい。これは「水曜どうでしょう」でお勉強しましたw

ちなみに図で説明するとこうなる
なんて必死な図だw自分で書いてて笑っちまったぞ!!orz

ともあれ走行。

海海波波ジェットスキー海海波波海海波波ジェットスキー海海波波海
海カプル波海家族波海波人人海波海人カプル波海波人人人人
  BBQ BBQ BBQ イチャイチャ BBQ 飲み会 飲み会
駐車駐車駐車駐車浜浜駐車駐車駐車駐車浜駐車駐車駐車
→車→車→車→車→車→車→観光バス→車→車→車→車
←観光バス←観光バス←車←車←車←車←車←●←車←
駐車駐車駐車駐車浜浜駐車駐車駐車駐車浜駐車駐車駐車
 イカ焼き たこ焼き 海の家 ヨッパ DQN DQN 

※●=俺

何じゃこりゃあああああああ!
爽快感、皆無w
海、見えないし(笑)。
普通に渋滞してるしorz
砂の上に、車列が延々と続くその様。サマワに派遣される自衛隊を思い出したw

GWだから仕方ないのだが、早朝かオフシーズンに走らないと真価は分からないかもしれません。オメーらアメリカ人か!そんなにそっちこっちでバーベキューやりやがって!と怒ってみたところで浜辺は既に反論の余地のないダディクールな状況。頭に来たので浜辺のカップル撮影とかしてみたり(オイオイ)。
とりあえず完走したので証拠写真。このエアも経験地が少しは上がって来たかな。先代のアコードではここまで海に近付いたことなかったから。波打ち際で記念撮影。ファインダーに映る人間をカットしたらこの構図になったが、これは結構お気に入りの写真(この画像は現在のPC壁紙w)。確かにタイヤが全然沈まないですねえ、この浜は。

さて、こっからは色々とネタを実行しているのだが…
これは画像より映像で見て頂きたいのでへんしうちょ、宜しく。
羽咋のKinki Kidsは私ですw

続く。
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越中黒部&能登半島一周ツアー その4

2006年05月11日 23時18分07秒 | 日常
(写真:通行止め)

宿泊者のみに許された、禁断の秘湯。
つか、Kenshin氏がブログで後追っかけしてるのは、早く書けというプレッシャーだと理解することにする(笑)。

続き。
部屋でダラダラしていると、ようやく仕事が一段落した宿のおばちゃん(女将と言う感じではないので変更w)から、「お風呂どうされますか?」と言うコールが。
ここ鐘釣温泉旅館には、いわゆる宿の内風呂と言う物は存在しない。黒部川の河原に自然に湧くお湯を囲っただけの、素朴かつ豪快な露天風呂が売りものの宿である。当然その辺りは事前リサーチ済みである。

だが、おばちゃん曰く、自然任せのそんな露天風呂の現状は、
大露天風呂は、今年の冬の雪で埋もれたまま(公式ソース出てた)
●本来宿泊客以外にも無料開放しているが、今年は河原の立ち入りを断っている
●河原まで降りる遊歩道も、つい3~4日前に重機を入れて無理やり整備した
●整備したと言っても応急処置であり、足場がかなり悪い
●危ないので、温泉までは宿の人間を付ける
●それでも行くなら、タオルだけ持って裸足で来いや
温泉と言うものはビバノンノ♪で入るもんであって、何でそんなバイオレンスな状況で…とおばちゃんの話を聞く全員の顔は好奇心でニヤけているのであったw

ともあれ宿の裏手から、全員裸足にビーサン(笑)で(やっぱ海の家かもここw)案内人のオヤジに連れられてまずは遊歩道を歩いてゆくと、ここで一応道は通行止めに終わっている。のだが、我々はオヤジに促されるままにトラロープをくぐってさらに先へ進む。ここからは河原の取り付きまで急な階段を降りて行く事に。「ぁしもときぃつけ」のオヤジの言葉。防護用ロープも雪で切れたままの階段を降りる降りる降りる。ついぞ最後はこんなハシゴまで出現する始末w
写真では高低差が判り辛い部分があるのだが、崖のわずかな隙間に作ったビニルトタン張りの脱衣所らしきものが…っつか、周りは岩場と泥かぶった雪しかないじゃねえか!服どうするの?
「服はそこの板っ切れの上に(ry」
脱衣所と言えども1畳あるかないかのそんな場所で男3人が服を脱ぐのだが、ちなみに服を脱ぐ位置から下を見るとこんな感じw。と言うか、男が服を脱ぐときはだいたい片足になるシーンがあるじゃないですか、あの体勢が一番怖かったね(笑)。なんかあったら崖下の湯船まで半ケツのまま墜落と言う悲惨コースが待っている訳で(笑)。
異常なシチュエーションがもう可笑しくてしょうがない我々、何とか板っ切れの上に服を脱ぎ捨て、ともかくご入浴
土嚢を積みまくって何とか形にしました!と言う感じの露天風呂の足元は単なる川砂。冬の間に積もった落ち葉やらワンカップの空き瓶やら誰が使ったか分からん軍手とか、湯船(?)の中は壮絶な状況で、川にそのまんま浸かっていると言う感じでイマイチ爽快感に欠ける(笑)。ビーサンを履いたままの入浴だが、意外にも川底からは青みがかった透明なお湯が結構な量でポコポコと湧いており、お湯自体はきれいなお湯である。
思い思いに湯浴みを楽しむ我々。「いや~、貴方とは色々な場所行ったけどこのシチュエーションは一番キてるねw」とへんしうちょからはお褒めの言葉(笑)。本当の露天風呂(?)はこんな状況で雪の下に埋没しており、「こらあかん」と言う状況(笑)。いつオープン出来んのかね?

一時間ほど遊んで(笑)、夕食の時間。
質素と言えば質素、山の宿と言えばこんなもんと言うメニュー。ご飯がいっぱい食えればそれで良い。つか、この旅行中はみんなよくメシ食ったよなあw
夕膳を運ぶおばちゃん登場。
「お風呂どうでしたか?」
いや~、どうしたもこうしたもないっす。堪能しましたっす。
どうやら露天風呂での大声が聞こえていたのか、「不便で足元悪いからどうかなって思ってたけど、若いっていいわねえ~w」とか言われました。

結構良く喋るおばちゃんの今年の鐘釣話ダイジェストは、
●トロッコ開通して4月下旬に来たら、倉庫が1つ雪で潰されていた
●お目当ての露天も雪に埋もれ、とても開けられる状況じゃなかった
●必死こいてみんなでさっきの露天風呂を掘り起こし底の泥を払ってハシゴを掛けた
●何とか体裁が整ったので、今日から泊まりをオープンさせた
●露天があんな状況なんで、泊まりは当面2組まで
(ちなみにもう一組我々と同い年くらいのカップルが宿泊していたが、オンナ連れであの露天に特攻するとはかなりいい度胸していると思いましたw)
●だから、我々が今年の鐘釣の一番風呂だそうだw
●それもこれもみんな私がかけた電話のせいであるらしいw
おばちゃんナイスファイト(笑)。
この自然厳しい黒部で、長く宿を守る誇りか。素晴らしい職業意識をありがとう!

食堂にはストーブが置いてあるがそれにしても日が落ちてくると寒い。まだまだ冬から抜けきれない黒部である。部屋はもっと寒いのかねえ、なんぞ言いながら部屋に戻ると布団が敷かれていた。3つ並んだ布団の上になんか置いてありますね。

おばちゃん、いくらなんでもこれだけじゃ寒いって(笑)
一同爆笑。

例えるなら、交通事故で瀕死の重症に陥りICUに担ぎ込まれたのにオロナイン塗られておしまいだった、と言う感じか(笑)。優しさは感じるが、なんかズレてましゅ。
>素晴らしい職業意識をありがとう!
ちょっと撤回させてもらおうか(笑)。
鐘釣の夜は更ける間もなく、ハードな行程に一同眠りに落ちるのであった。

翌朝
今日も天気は昨日に増して良い様子。身支度を整えて山を降りよう。
さらば鐘釣のおばちゃん。さらば、黒部に生きる人。

続く。
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