青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

何かに没頭する事

2008年09月15日 00時43分00秒 | 日常

昨日は富士ぶさを興津で撮りつつ、富士川に沿って山梨から帰って来ました。
興津から富士に戻り、そのまま富士川沿いを北上。
それって先週のルートじゃん!ってその東リ。児玉清もびっくりだ。
いや、そのまま帰ったってやる事なかったしw

で、先週乗ったばっかなんだが、一日あれこれ考えながら身延線をいじくってみたですよ。
車両に風情があるわけでも、驚くような風景があるわけでもない、何とも地味な路線なんですがね。
今日はネタも無いので昨日の続き。自己満足ですが、撮り鉄in身延線。


「富士川&ふじかわ」
(身延~甲斐大島間)
身延線を富士川と絡めて撮ろうとしても意外にポイントがなかったのですが…
身延駅を発車した「ふじかわ6号」が、富士川をバックに峡南の地を往く。
ちなみに撮影していたら、森から出て来たサルに襲われそうになった(笑)。

「塩之沢の子供たち」
(塩之沢駅)
富士宮まで、三人揃ってショッピング?
先週乗った富士行きのワンマン列車に、どこからともなく現れた塩之沢の子供たち。
何年か後、本当にこの集落から出て行く日が来るのだろうなあ。
ちなみに塩之沢温泉は、おばちゃんが留守らしくお休みでした。

「秋の気配」
(身延~甲斐大島間)
線路際で揺れるネコジャラシにも秋を感じます。
秋の気配の向こうから、甲府行の「特急ふじかわ5号」。
カーブの連続に行く手を遮られながら、のそりのそりと近付いて来ました。

「富士川俯瞰」
(塩之沢~波高島間)
野ざらしに手付かずに暴れた事を物語る、富士川の大きな河原。
そして、山と川のひだに沿って走る身延線はちっぽけ。
大きな、大きな、大きな川と小さな列車。



「影に輝く」
(身延~甲斐大島間)
身延線は、元はと言えば「富士身延鉄道」と言う私鉄でした。
私鉄時代に建造されたトンネルは、幅も狭くて高さも低いのです。
新型電車の313系は、LEDのライトの輝きが印象的な車両です。
身をかがめて、くぐるように抜ける小さなトンネル。

「参道にて」
(落居駅)
名もなき寺の山門に続く参道。
紅白の花が咲く木は何でしょうね。サルスベリかな。
踏切の音が鳴り、遮断機が下りました。
特急ふじかわもすべるように駆け抜けて行きました。

「暗い峠を足早に」
(落居~鰍沢口間)
甲府盆地と峡南の地を隔てる割石(わりいし)峠。
にわかにかき曇り、折り重なる山の稜線が、小さな列車を飲み込もうとする。
飲まれてならじと、峠道を足早に駆ける。
急いで、急いで。



「射光を浴びて」
(甲斐上野~東花輪間)
明るくなった甲府盆地へ降りて行く特急ふじかわ。
車体の側面は午後の射光に輝きを取り戻す。
後ろは市川三郷町「歌舞伎文化公園」の天守閣。
無駄な公共事業乙w

「疾走」
(甲斐上野~東花輪間)
午後遅い甲府盆地の、光の色はオレンジ。
オレンジは、JR東海のシンボルカラーだね。
特急ふじかわが、黄金色に実る稲穂の海を疾走いたします。
流し撮りって難しいねw

ピンと来る風景に、列車を絡めるのって難しい。
目で見ても、写真にするとまた全然違うし。
そこらへんがこの趣味の面白い所なんでしょうが。

でも、何かに没頭する事って大事だなあ。
こういう時間の使い方が、たぶん贅沢なんでしょうね。

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多謝。

2008年09月13日 23時29分59秒 | 日常
(画像:富士ぶさ@興津~由比間)

突然の話をどう受け止めたかと言うのは各々それぞれだったみたいですが、とにかくおめでとうございますと言って貰えたのでありがとうございますとお返し。そして、これからも変わらぬご愛顧の程を宜しくお願い申し上げる所存でございます。そして、寝られないほどショックを受けた人にはごめんなさい(笑)。
つか、いい歳して大騒ぎするのもこっぱずかしいので、この話はこれでおしまい。

昨日は久々に深酒をしてしまったのだが、その分気持ち悪くて早起き(笑)。
上から出すもの出したらスッキリしたんだけどさ。
最近やってなかったんで朝の「富士ぶさ」でも撮りに行こうかなあと家を出たんだけど、せっかく早起きしたんだからいつもの東戸塚近辺じゃなくて他のポイントで撮ろうと。それでついつい興津まで行ってしまう罠w厚木~富士川SA経由だと興津まで家から2時間で行けるんだな。

ポイントは何となく東海道線沿いに走ってたらカメラ構えた同業者が線路沿いにいたんでそこで(笑)。ちょうど薩埵峠の真下、由比バイパスと東海道本線と東名がデッドヒートを繰り広げるハイペースなあたりですね。構図を左に振るとR1の車列が写り込んでしまうので、タテ構図にして車を切りました。

さすが有名ポイント、簡単にそれなりの写真が撮れましたw
Sカーブを駆け抜ける富士ぶさ、カッコいいですよね。

…富士ぶさも来春までの命らしいねえ(独り言)。
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貴族院解散

2008年09月11日 23時10分08秒 | 日常

この度、結婚する事になりました。

まあ驚かれる人は驚かれるかもしれないけど、うすうす感付いていた人は感付いていたのかなとも思いますが…「自身のブログで結婚を発表」なんて、それなんて芸能人って感じなんですけどね。全く私事で申し訳ないです。

まあアレですよ、こんな私が家庭を持つなんて自分でもまだ現実味が沸かないし、実際どうなるのかなと言うのはホント出たとこ勝負でもあります。何をするのも知らないことだらけで、今の段階でも何かと親族含めてやること決めることのオンパレードですからねえ。ぶっちゃけメンドクセエと放り出してしまえれば楽なんでしょうけど…ちなみにこないだ結婚指輪って必要なのか?と言ったらメッチャ反論されました(笑)。
どうせ一生に一回しかこんな事やらないんだし、せっかくなら楽しんでやって行こうかなと。

好き放題に趣味に生きて来た自分だから、それなりの窮屈さと大変さもある事は承知はしています。
当たり前だけど、これまでみたいに思い付きで行動出来ないだろうしw
出来ればここは、ペースは落ちるかもしれないけど更新は続けて行きたいですねえ(笑)。

でも、ふとした瞬間に「あー自分の仕事で食わせてかなきゃいけないんだよなー」なんて思ったりすると、奔放にやって来ただけに責任がヒシと肩に乗って来たりして。これがマリッジブルーってヤツなんですか(笑)。諸先輩方は、「結婚なんて勢い」とか「何とかなる」とか言う人が多いので、まあそんなに悩んだって何ともならないんだろうけどさw

ちなみに正式な話は来春です。
だから、独身生活はまだしばらく続きますんで…
それまでは思い切り残りの独身生活を謳歌しようかなと(笑)。

P.S ここをご覧になっているいくばくかの近しい方には、これからお願いする事もあるかと思いますので、その節は宜しくお願い申し上げます。

コメント (7)
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麦茶と湿気った歌舞伎揚げ

2008年09月08日 21時20分56秒 | 日常

    

最後の18きっぷをどう使おうか、と時刻表を読み読み迷ってる時間と言うのは楽しいものだ。
「何を盛り込み、何を切るか」と言う取捨選択は、車の旅も鉄道の旅も変わらないと思うんだけど、鉄道の方が自由度がない分ストイックな感じはします。今回は、夕方に横浜で用事があったからなおさらだったっすね。

今回はお手軽な位置にある割には乗ってなかった身延線を潰してみる事に。
関東近郊のローカル線はあらかた乗り尽くしたかな、と言う感もあったのだけどね。
身延線がまだだったのは、山梨好きだから車で沿線は何度も通ってたってのもあるのかな。

ガッツリ始発で出る訳でもなく、6時ちょい前の横浜線で出発し、八王子始発の中央本線松本行に乗換え。入線前から並んでいた壮年ハイカーとのボックス席争奪戦は見事に敗戦し(笑)、ドア横のロングシートで甲府まで。いつもはハンドルを握って走る甲州街道も、鉄道目線で見るとちょっと違った雰囲気であります。初狩駅のカーブっぷりにびっくり。車体傾きすぎ(笑)。
甲府駅に到着した後、身延線の富士行きが出るまで小一時間の空きがあったので、構内に停泊していたEF64機関車の初期型と後期型を眺めたりしながら過ごす。初期型は分厚いボディに大きなベンチレータと国鉄色がいかにも山男のイメージですねえ。対して後期型は塗装もあって非常にスマートだ。などとヲタ心を満載にしながらベンチに座る私の斜め前で一生懸命ダンスの練習をしていたおばちゃん2人組、謎過ぎ(笑)。
9:04甲府発・身延線普通列車富士行きはJR東海の313系3両編成。ローカル線と言えばボックス席に足を投げ出して、景色を楽しみながらのんびり缶コーヒーでも…と言うイメージなんだが、3両全てロングシートと言う効率優先のむごい仕打ちにいきなり打ちのめされる(笑)。しゃあないのでロングシートの隅っこによっかかって身延線の旅はスタートするのであります。
しかしながらこの313系、乗ってみればなかなか乗り心地がいい。東花輪までは甲府盆地の住宅街の中に短い間隔で小さな駅が続くのだが、キビキビと加速しピタッと止まる。最大加速に入れるとブーンと唸るモーター音もなかなか素敵です。市川大門と言う駅でホエールズを思い出したりしつつ、甲府盆地の南端である鰍沢口からは富士山の西麓を富士川が刻んだ谷沿いをくねりながら身延線は一気にローカル色を強める。下部温泉で少々の客が入れ替わった。一度行ったことあるけど、静かな温泉街ですよね。

    

塩之沢と言う山間の小駅で下車。勿論降りたのは私一人。こんな何もなさそうな駅で降りたのは、駅の真横に「塩之沢温泉」と言うマークがついていたのをツリマプで発見したからだ。甲府駅の待ち時間で携帯から旅館の番号を調べて電話。一応旅館らしいので何時くらいに行けばいいのか聞いてみたのだが、電話口に出て来たおばちゃんは「何時からって別にいつでもいいんだけどォ」といかにも田舎らしいのんびりした返事でありました(笑)。
さて、その塩之沢温泉、地図上では駅の真隣に書かれているので見付けるのは簡単だと思ったのだが、駅から山へ登って行く小道を5分ほど上がってもそれらしき影は見えない。あれ?と思ってまた駅の方に戻りウロウロしていると、家の前で藁を叩いてるおばあちゃんが

「さっき電話なすった人かェ?」

と声を掛けて来た(笑)。
さっき目の前通ったっちゅーねん(笑)。ばーちゃん、もっと早めに(ry
「オモテに回ってくんない」と言われて表に回ると、あ~、確かに看板出てるね
ってこれじゃわかんねw
山梨県南巨摩郡身延町帯金字塩之沢2786・塩之沢温泉。どう見ても普通の民家です(笑)。

さて、田舎の親戚の家に遊びに来たという感じがぴったりの塩之沢温泉は、何気に明治20年くらいから営業をしている歴史のある温泉らしい。裏山の沢筋にちびちびと湧く鉱泉を溜めては沸かして使っているそうで、浴槽は風情もなんもないポリバスだが「正真正銘の温泉だァよ」とおばあちゃんは胸を張る。効能は湿疹や火傷なんかの皮膚関係だそうだ。薄く緑に色付いたお湯は少しとろんとして、塩味とかすかな硫黄の匂いがする。
蛇口をひねり、冷たい鉱泉を入れてぬるめの湯加減でマターリ。裏山のミンミンゼミの鳴き声が染み渡るような浴室は、湯加減も雰囲気も空気も時間も何もかもゆるい。こんな雰囲気を感じるのが旅だと思う。次の電車の時間の関係であんまりゆっくりも出来ないのが残念だ。
お湯から上がると「もっとゆっくりしてけばいいのに」とおばあちゃんはせっかちな都会人をなじりつつ「麦茶でもあがってってくださいよ」と氷入りの麦茶を出し、「おせんべいくらいしかないけど」と天乃屋の歌舞伎揚げをくれた(笑)。玄関の土間でしばしの茶飲み話。すっかりおばあちゃんに電車の時間ギリギリまで引き止められました(笑)。

「こっちに来る用あれば、また来てな」と言う挨拶を交わし歌舞伎揚げをかじりながら駅までの道を歩く。「田舎に泊まろう」みたいに仕込み泣きでもすればよかったかw
駅に着いたと同時くらいに、カーブの向こうから富士行きの普通列車がやって来た。
おばあちゃんの歌舞伎揚げはメリメリと歯に食い込む。
ちょっと湿気ってるぜ!ばあちゃんw


 

    

富士行きの普通列車は隣の身延駅で長時間停車をするので、こっからは先行する「ワイドビューふじかわ6号」で富士宮へワープする。甲府から静岡を結ぶこの特急は、「ムーンライトながら」でおなじみのJR東海373系3両編成で運行されている。利用率を上げるために身延線内では自由席特急料金が安くなっているのが特徴で、身延から富士宮は(乗)650円(特)630円の1,280円でした。安いのでそれなりに使っている人はいるみたいですね。車窓に富士川を眺めながら走るこの特急、身延線はカーブが多くてスピードが出せないのがネックで(平均時速50kmくらい?)、中央道と東名を結ぶ中部横断道が出来たらバス相手にかなり苦戦しそうではあります。

およそ40分で富士宮駅に到着。富士宮と言えばご当地グルメ「富士宮やきそば」。改札前に駅弁売り場兼やきそばスタンドがあり、「やきそば大(600円)」をいただく。水気の少ない硬い蒸し麺にシャキシャキキャベツ。そして富士宮やきそばのポイントにして最大に美味しいのが中に入っている肉の「脂かす」ですねえ…ラードを取るために焼いた豚肉の脂身の残りカスなんだが、カリカリしてて香ばしく、豚肉の脂の旨味が凝縮されてるんですよ。体に悪そうなものほど美味いと言う持論を文字通り表現していると言えるだろうなあ。そしてカツオブシの削り粉がたっぷり!
おみやげにマルちゃんの「カップ富士宮やきそば」を2個購入し、富士行きの電車に乗ると20分で富士到着。富士→沼津→熱海→横浜と帰路は流れ作業で、最後もやっぱりSuicaグリーンで爆睡締め。

いやー、今年は久々に18きっぷを使い切ったのだが、充実してましたねえw
三岐鉄道北勢線に始まり、伊豆急行、米坂線に身延線…
だいたい乗り鉄にグルメと温泉が絡んでいるのはワンパターンだが(笑)。

ちなみに、土曜日に太ももに湿疹が出来てカユくてたまらなかったのが、日曜日に塩之沢温泉に入ったら直ってしまったんだが…温泉の効能だとしたらスゲエなw塩之沢温泉。

湿気った歌舞伎揚げが好きな人は、是非行ってみて下さい(笑)。

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完全消化。

2008年09月07日 22時18分03秒 | 日常
(画像:山間の小駅に降り立つ)

今日は天気予報では天気が悪いと聞いていたんだがなあ。
予想に反して、普通にいい天気で暑かった。
山間の小駅に降り立ち、一人乗って来た列車を見送る。
車掌の「こんなトコで降りるの?」と言う視線と、列車が行ってしまった後の寂寥感が結構好き(笑)。

と言う訳で、ラストの18きっぷを消化して来ました。
画像は身延線・塩之沢駅でのヒトコマです。
詳細は明日より。
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