青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

謹賀新年

2011年01月02日 07時31分18秒 | 日常

(初春の 光仄かに 石橋山@早川~根府川間)

春はあけぼの ようよう白くなりゆく…と書かれたのはなんでしたっけね。
あ、新年明けましておめでとうございます。
家を朝5時に出て、初日の出を拝みにやって来ましたここは相州石橋山。源頼朝が関東平定を目指して挙兵し平家軍と対峙した「石橋山古戦場」が残る歴史の地。そして東海道線随一の車窓風景を誇る風光明媚な場所でもあります。2011年の夜明けを前に、初春の光は水平線をオレンジ色に染める。まだ群青の三日月が浮かぶ明け空の下を東上する列車、窓から漏れるほの明かり。


午前6:50、多少水平線に雲がありますが、2011年の初日の出は相模灘の向こうから昇って来ました。初日の出の左側にうっすらと見える陸地は房総の野島崎辺りだろうか。山の斜面にみかん畑が広がる石橋山、斜面を走る農道の途中から撮影してますが、時折散歩の地元民が歩いて来る以外は静かなもの。初日の出を見るには穴場だよなあ。初日の出を見るのは二年ぶり、前回は片瀬白田だったっけ。


初日の出と列車を合わせて年賀状代わりの新年らしい一枚を…と思って一枚。迎光に染まる相模灘をバックに走る現代の湘南電車E231系が初春の海を泳ぐ。三日後にはいつものように都会に向かってサラリーマンを運んで行くのだろうけど、通勤電車にも束の間の休息と言ったところでしょうか。

 

三脚を畳み、石橋山の戦いに殉じた佐奈田義忠与一を祀る「佐奈田霊社」へ初詣。軍勢は平氏3000に対し源氏300と大幅な劣勢の中、劣勢の源氏軍の中で唯一奮戦したのが佐奈田与一なんだそうだ。せっかく敵の親玉(俣野五郎)を組み伏せたと言うのに、闇夜の戦いに敵か味方か分からず刀を抜こうかどうかモタモタしているうちに後ろから斬られてしまったんだとさ。頼朝はこの戦いに負け真鶴岬から船で房総へ敗走したのだが、最終的には房総の豪族を味方に付けた頼朝は関東を平定し、鎌倉幕府を開き一つの時代を作りました。


この辺りは、足柄平野を前にして箱根の外輪山がそのまま海に落ち込む要害の地でもあります。右に相模灘、左にミカン山を見て走る列車の後ろには、小田原の市街と大磯丘陵、そして丹沢連山。打ち寄せる波と青空の下をブラブラと歩けば、たくさんの撮影地があって一日楽しめます。

まず好天に恵まれいいスタートを切れた2011年かな~と思いますが、どうなりますやら。
いい加減ご無沙汰してる人達にも会わなきゃいかんですよね~。
まあ、今年もよろしくお願い申し上げる次第です。
コメント
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