青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

難しいから面白い

2012年01月13日 23時53分03秒 | 日常

(青空に 白い煙を たなびかせ@川根温泉笹間渡発車)

と言う訳で引き続き先週の画像から。上り新金谷行きSLを川根温泉笹間渡の発車で狙ってみました。道の駅の駐車場から安全にかぶりつきで狙えるお手軽スポットですが、個人的には青空はいいのだが発車直後のドレーン(機関車下部からの白煙)が切れてしまっているのでビミョーな感じもしたり。大井川に何度か来てる程度でSLってのを毎度撮る機会もそんなにないのだけど、つくづくSLって撮るのに難易度高いよなあ。これが電車相手ならレールの位置と架線の位置でだいたいどんくらいかの「アタリ」が付くんだけど。この煙の出方ならもうちょっと構図は下に振れているべきだと思うのだがそんなものは後の祭り。煙って出てみてからじゃないとどう動くか分からんし、そもそも自分の目の前で出すかどうか分からんし、まさに生き物を相手にしているが如く予測が付きません。夏は温度が高くて煙が消えやすいし、冬は冬で天気が良くて空気が乾いてれば蒸気は乾いた空気に吸われてなくなってしまうし、煙を見るなら天気が悪くて湿気がある冬の寒い日なんだけど、そうすると被写体が黒いもんだから露出が厳しくなる。あちらを立てればこちらが立たない複雑なバランスの中でどう撮って行くか、これは通い詰めてみないと分からないのかも。そこが奥が深くて面白いところなのかもしれないけどね。


三脚を畳んでSLと追いかけっこ。家山の停車で追い抜いたので、家山橋の袂から後追いでラストショット。光が山の陰に隠れてしまっておりますが、焦げ茶色の旧客を引いて帰路を急ぐC11を後追い気味に。あまり後追いって撮り方知らないんですが、SLだとたなびく煙に抒情があって絵になりますよね。結局金谷の町までSLと並走。福用の駅付近や、五和から新金谷までの国道沿いできっちり併せ馬やってしまいました(笑)。夕日に車体を輝かせて走り続けるC11の車体、忙しく回るシリンダーに流れる煙。半身の態勢で仕業に就く機関士さんにチャイルドシートから子供が手を振り続けると、気付いたらしくキャブからブォー!ブォー!と汽笛でサヨナラの挨拶。

もっとSLが好きになってしまったか、家に帰ってからもしきりにSLを見せろ見せろとせがむわが子の旅の後。
また行こうな!
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サイレントミステリーツアー

2012年01月11日 22時28分44秒 | 日常

(静謐@奥大井湖上駅)

寸又峡に泊まった翌朝は、接阻峡温泉駅から一駅だけ井川線に乗って奥大井湖上駅へ。湖に突き出た半島の上にぽつんとある駅に、シーズンオフのこの時期に降り立ったのは我々家族だけ。列車が行ってしまえば、静寂の中にただただ埋もれるように長いホームと見渡す限りの接阻湖の湖面だけが広がります。鏡のように滑らかな湖面に冬の雲が影を落とす光景は、ヨメさん曰く「何だか不思議な空間だねえ」と。そんな雰囲気がぴったりの駅ではありますな。

 

右見ても左見ても橋なので一見袋小路ですが、接阻峡温泉側の橋には線路と並行して歩行者用通路が付いてまして、接阻峡温泉駅までのハイキングコースになっております。まあ小さい子供連れなので歩く訳にも行きませんけどね。そもそもこのホーム自体、橋の欄干やレールの隙間から接阻湖の湖面が迫って来るようでちと怖いw


デンシャ クルカナ?


来たよ~!

多客期とは違い、たった2両の客車を押して、DD編成が奥大井レインボーブリッジを渡って来ます。
15分程度の滞在、1人往復300円の不思議空間体験です。
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Smoke Gets In Your Eyes

2012年01月09日 16時16分36秒 | 日常

(画像:川根茶どころ@田野口~駿河徳山間)

「道の駅・フォーレ中川根茶銘館」より。冬の日射しを浴びて南海ズームカーが行く。基本的に大井川鉄道の線路は川に沿い、道に沿って続いており、速度も40~50km程度ののんびりしたものなので、車で流しながら何度も同じ列車を撮る事が出来ます。俗に言う「追っかけ」撮りなのですが、列車に気を取られ過ぎると軽トラや沿線のジイバアの類の「田舎にありがちな隠れキャラ」に飛び出されて怖い事になってしまうので注意しましょう(笑)。


今回は子供にモノホンのSLってのがどんなものかわからしちゃるパワープレイ。SL下り便の新金谷出発11:45に間に合うかどうかヤキモキしながら東名を飛ばす。金谷到着が11:30くらいだったので、新金谷の発車を見越して先行し、地蔵峠を軽やかに抜け曲がりくねった峠道を降りる。早くも後部座席から「こんな道入ってくのぉ?」と言う嘆息とも軽蔑ともつかない程の声が聞こえるが気にしない。辿りついたは神尾駅。こんな場所でも構える先客、三脚を組んでド逆光を一発。今日はHM付きです。子供は初めてのSLの迫力とブラスト音に体を震わせビビるのであります。


神尾の駅からR473へ戻り、二発目は大きく先行して千頭手前の大井川第二橋梁南岸(青部~崎平間)から。いつもニコニコ順光の定番撮影地、10月の重連祭りの時はイナゴの佃煮が出来るかと思うほどの撮り鉄がこの橋に押し掛けたのだが、本日は同業者3~4名ほど。風は冷たいが光降り注ぐ河原で、子供にランチパック(ヤマザキパン)を食わせながら待っていると、明るい青空をバックのかわね路号が終点千頭を目指して橋を渡って行きます。


千頭の駅に到着したかわね路号は折り返しに備えてしばしの休息。たっぷりの給水はサイドのタンクへ。逆光にボイラーから上がる蒸気が透けてきれいですな。入場券を購入して子供と構内に入り、SLと記念撮影でもと思ったのだがバシュー!バシュー!と噴き上がるボイラーの蒸気音と巻き上がる白煙にビビりまくって大泣き(笑)。おお息子よ、ここまで連れて来たのに泣いてしまうとは情けない。機関士の方は手なれたもんで、SLの運転台に上がらせてくれたりとフレンドリーな対応。泣きじゃくる子供を嫁に抱かせて、機関室の運転席に座らせて強引に証拠写真を一枚w。鉄の道と書いてスパルタと読む。まあひとしきり撮り終わってから駅前の喫茶店でオムライスをパクパク食ってたんで大丈夫だろ。煙が目に滲みただけさ。


返しも大井川第二橋梁へ行ったのだが、これは線路と並行する青崎橋からお手軽に。子供と嫁は冷たくなった川風に恐れをなして車から出てきません(笑)。風に負けずに三脚を立てて待っておりましたが、ここは側面には日が回らないのね。ただ崎平の茶畑と背後の山はきれいに入ったのでまあいっか。

大井川はGWや紅葉シーズンだとMAXで3往復態勢なんですが、冬シーズンに入ってSLは1往復の時期。土日両日ともC11227号機がSLかわね路号の担当でした。1往復なので機関車のバリエーションは少なくなってしまうのが残念。C108とC11190は撮った事あるけど、撮ってないC56が見たかったなあ。タンク機揃いの大井川で、唯一のテンダ機関車ですからね。
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SL親子旅in大井川

2012年01月08日 23時00分00秒 | 日常

(画像:寸又峡温泉@山湯館)

正月四日は何も出来なかったので、年末年始の喧騒も落ち着いたこの三連休は初温泉&初煙っつ~事で大井川方面へ。最近子供がとみにSLが好きになって来ているんで、そんならパパいっちょ本物見せちゃうぞ~と言う表向きは親バカ根性ですが、当然こちらも楽しませて貰う目論みはアリアリで(笑)。さすがに二歳児連れで早朝出立→深夜帰還って訳には行かず一泊の宿は寸又峡温泉に。

新緑から紅葉の時期はそれなりに賑わう地域ではありますが、正月明けて一息入った冬の寸又峡はどシーズンオフもいいとこで、お土産屋も閉まり三連休とは言え人通りはまばらの温泉街。それでも温泉の素晴らしさは変わりませぬ。静岡じゃ温泉って~と伊豆方面ばかりクローズアップされますが、こと泉質に関しては熱いだけの荒っぽい伊豆のお湯よりも、この寸又峡や山隣の梅ケ島のような南アルプス付近のほのかに硫黄の薫るツルツルとしたぬるめのまったり系のお湯の方がクオリティとしては全然上なんじゃないかなあ。特に畑薙第一ダムの近くにあった赤石温泉白樺荘なんかお湯といいロケーションといい最高だったんだが、噂では新しく建て替えられたらいろいろ残念になっちゃったらしい。

ともかくSL三昧鉄道三昧に息子は喜び庭駆け回り、嫁は車で呆れてる二日間でした。
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年賀状あれこれ

2012年01月05日 22時57分23秒 | 日常

(画像:誤解の素)

新年早々年賀状を頂きましてそれはそれで大変ありがたく思うのでありますが、こんなのが届いている事に今日になって気付く。いや、自分的には全然おkなんですけど、ポストから年賀状を回収して来たヨメさんへの説明がちょっと面倒臭かった(笑)。Can't stop loving Youkarinって事か。ってかアップフロントに肖像権あんじゃねーのかこれ。あ、もう一般人だから関係ないのか。ポストウーマンのポストカードってシャレているのか何なのか。ああ、恋をしてる自覚症状。「惜別の言葉」は読んでるこっちがドキリングっすよ。ちょっと意味不明。

あ、意味不明と言えば高校時代年賀状の裏に知らない外人の顔写真のアップだけ印刷して送りつけて来たF1ヲタの友人がいたんだが、正月明けにあれは誰なんだと聞いたらベルトラン・ガショーと言うレーサーで、本人としては「ガショー」と「賀正」を掛けて新春早々ニヤニヤしていたらしい。あれほどまでに自分勝手な年賀状を貰った事はないなw
コメント (3)
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