青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

古道・鉄道・桜道

2013年03月24日 22時17分20秒 | 京浜急行

(富岡俯瞰ポイント@杉田~京急富岡間)

さて、京急富岡の駅を降りてえっちらおっちら息子と峠道を越えて辿り着いたのは京急線の9号隧道(富岡トンネル)の直上にある俯瞰ポイント。トンネルの坑口上を走る市道の金網越しに、富岡西の街並みと線路に沿った桜並木を入れて撮影が出来るこの時期限定で人気のポイント。先ほどの梅香崎橋と比べてマニアックなので先客に一般客はおらず、ガチの撮り鉄さん5名ほど。それなりにキャパのある場所なんですが、金網の上から撮らなきゃいけないので足場はガードレールの上と言うやや危険なポイントでもあります。ようは金網に体を預けるようにして撮らなきゃならん訳なんですけど、これ撮り鉄の体重が全部掛かって金網外れたらみーんな線路に向かって真っ逆さまだよな(笑)。そう考えるとチト怖い。


先客さんは大学生とか高校生とか、いずれにしろアタクシより若いみんなの中に子供連れで殴り込み(笑)。こういうシチュエーションにある意味慣れているのと人見知りしないので、相手の意志に関係なく手を振りながら「こんちは~」とか愛想を振りまく息子。相手の方が戸惑ってるがな…先客さんに失礼させていただきこちらもガードレールに登って金網の上から一発目は普通ダルマの浦賀行き。ちなみに息子は800系の事を「けいきゅうふつう」と言います。まあ普通電車の運用にしか入らないので、間違ってはおらん。


ヨコ構図でもタテ構図でもどっちでも撮れるけど、桜並木と列車の配置を考えるとタテ構図の方が収まりがいいかな。と言う訳で15A快特三崎口行きはエース2100系での運用、桜並木に沿って優美に車体を滑らせながらやって来ました。やはり窓枠白太帯のクルマはいいやね。息子は2100系の事は「ひゃっけい!」と言います。


7Dエア急新逗子行き@2000系。これは8連でも普通帯ですね。そーいやリバイバルは今日は何運行で回ってるんだろうな。まあ少なくともエア急に入ってるんだから、1時間くらい待ってれば回って来るでしょう。朝は青空だったけど、昼前になってちょっと曇って来ました。息子は撮り鉄のおにいちゃん達全員に「ぶるーけいきゅうくるぅ??」と質問しまくる。全員苦笑の図。


79SH快特三崎口行き@1500系。京急の中でも極めて語られることの少ない地味なる存在の1500系。地下鉄にも入れて、ロング運用も可能。普通から快特まで全種別にオールラウンドに使用され、大師線の運用までこなすマルチプレイヤーぶりが特に評価されているのも聞いた事がない損な役回りのクルマで、何だか中間管理職的な悲哀を感じる(笑)。乗り味も特徴がないと言うか、悪いとも良いとも思った事がないからたぶん無難な味付けなんだろうねえ…あ、シートが意外にフカフカで一番お尻にフィットする感じはするけどねw


予定通りと言うか何と言うか、リバイバル2000系が9Dエア急新逗子行きで回って来ました。上からの構図なので側面の白太帯は目立たないけど、盛りの富岡の桜と絡められたのはいい記念になったかなと。撮り鉄のにーちゃん連中も同じ気持ちらしく、獲物を仕留めてちょっと安堵の雰囲気。そしてそんな雰囲気をお構いなしに、全員に撮った画像を見せて!とせがむ息子の図。意外とみんなオーダーに答えてくれる(笑)。みんなすまんのう。


リバイバルを撮ったら、あとは「ぶるーけいきゅう」こと京急ブルースカイトレインだけだね!と思いながら待っていたら、リバイバル編成の次のターンであっさりと1A快特三崎口行き@2100系ブルスカが登場。「あっ!ぶるーけいきゅううう!!」と息子大興奮の図。ちなみにブルースカイ編成は2100系と600系の2編成あるけれど、自分は600系の方が好きです。何でだろ。


すっかり仲良しになった撮り鉄のにーちゃんたちから「ブルスカ来て良かったねえ」との言葉を頂戴し、すっかり満足した息子と一緒に再び富岡駅への峠道を戻る。やはり帰りも由緒曰くありげな峠道、気になって帰宅してから調べてみたら、江戸時代にはこの山の上には灯明台があったらしく、浦賀から江戸に向かう船の目印になっていたんだそうな。すっかり山が切り崩され、住宅街として開けた富岡の街。その切り崩された土は海を埋め立て、海岸線は遠くに消えました。

峠から見はるかす、遠くに消えた海岸線。潮の香りまだするでしょうか…ここはトミオカ。
コメント (1)
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