tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

地元民に絶大な支持!「レストラン ラ ポッシェ」/昭和レトロ食堂(52)

2024年10月02日 | グルメガイド
久々の「昭和レトロ食堂」シリーズである。今回は近鉄大和八木駅と八木西口駅の間(やや八木西口寄り)にある「スーパー ヤマトー 八木店」1階に入居する「レストラン ラ ポッシェ(La Poche)」(橿原市八木町1-8-15)を紹介する。暑さが少し和らいだ9/22に訪問した。
※トップ写真は、この日の「日替わりランチ」、ドリンクがついて、わずか税込み780円!


道路からはこんな看板が見える

なお「La Poche」とは、フランス語で「ポケット」という意味だそうだ、「昭和レトロ」というと失礼かも知れないが、雰囲気はまさに「昭和の洋食屋」さんだ。なおこのスーパーの食料品売り場からは「ヤマトー」が9月20日に撤退し、11月からは「マツゲン」が入るそうだ。


ヤマトーに入ると、こんなサイン(看板)があった

ここはよく前を通るのだが、いつもよく流行っている。客層は地元のご老人と、近くで働くサラリーマンが半々、といったお店である。若い女性店員さんたちがキビキビと接客していて、とても好感が持てる。「サービスランチ」(ドリンク付き 税込み780円 11:30~15:00)は6種類で、私は「日替わりランチ」(ハンバーグ、アジフライ、スパゲッティ、サラダ、味噌汁、ご飯、ホットコーヒー)を注文した。出てきたのがこちらの料理である。



鉄板の上でハンバーグが、ジュージューと音を立てて出てきた。老舗洋食屋さんの、入魂のハンバーグである。あつあつのアジフライもついていて、これはお得なセットである。



周りを見渡すと、半分くらいのお客さんが「日替わりランチ」を注文していて、あとはさまざまな「サービスランチ」を注文されていた。ご老人のなかには、ビールを飲んでいる方もいらっしゃった。





日替わりランチを平らげて、お腹は満腹になった。帰り際、シューケースを見ると「スーパージャンボパフェ」(税込み2,000円)とあった。巨大なパフェで、「混雑時はお断りさせていただく場合がございます」とある。





この繁盛ぶりでは、まあ当然のことだろう。しかし、私はぜひいちどチャレンジしたいと思っている。皆さんも、ぜひ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すし嘉で、3種類のランチを堪能!(御所市・鴨都波神社東)

2024年08月10日 | グルメガイド
先月(2024.7.30)、会社の先輩だったFさんの車に乗せていただき、「すし嘉(よし)」(御所市宮前町579-5)を訪ねた。町名のとおり、鴨都波(かもつば)神社一の鳥居前(東側)にある。
※トップ写真は、海鮮丼セット2,300円(税込み、以下同じ)







このお店は、ご店主が作る「寿司ランチ」(夜は予約のみの営業で、20時30分まで。水・木定休)と、娘さんが作る「韓国ランチ」(特定日のみの営業)の2つのジャンルがある。なお韓国ランチの営業日は、お店のインスタグラムに出ているので、こちらのカレンダーで確認してからお出かけいただきたい(満席とか、イートイン品切れの日がある)。







この日、いただいたのはランチセットの「海鮮丼」(2,300円 税込み、以下同じ)、「ひつまぶし風うな丼」(2,000円)、「にぎり寿司」(1,600円)の3種類。すべてに、よく冷えた「三輪そうめん」がついてくる(にぎり寿司には揚げ物も)。







私は「にぎり寿司」のセットは3年前にいただいたので、「海鮮丼」を1人前と、「うな丼」を半分。Fさんは「にぎり寿司」を1人前と「うな丼」を半分。どれも全て美味しかったが、土用丑(7/24と8/5)の谷間だったので、とりわけ「うな丼」が胃の腑に染みた。アフターコーヒー(200円)もいただいて、身も心も大満足!





ああ、おいしかった!ご主人、ごちそうさまでした、皆さんも、ぜひお訪ねください!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二郎系がっつりラーメン「麺家 我と俺(がとおれ)」(橿原市膳夫町)

2024年07月08日 | グルメガイド
食通のYさんから、〈「我と俺」意外な場所にあって店の設(しつら)えはともかく、迫力があって美味しいラーメンでした〉と紹介していただいた。ただし〈かなりボリュームがあるのでご注意を〉とも。

連日の暑さで夏バテ気味なので、ラーメンでスタミナ補給をするのも良いだろう。ちょうど橿原考古学研究所の博物館でやっている特別陳列「ホケノ山古墳」も見たかったので、あわせて訪ねてきた(7/5訪問)。



「麺家 我と俺」(橿原市膳夫町454-1)は、国道165号沿いで、「スーパー エバグリーンプラス 橿原膳夫(かしわて)店」の並び(東側)にある。以前訪ねたことのある「舞花(まいか)」のお向かいだ。JR香久山駅から約300mのところなので、私はJRで訪ねた。



何とも不思議な建物だ。「我と俺」は、ホルモン焼きの「まるしん」とくっついている。入口は別々だが、お勘定は一旦外に出て、「まるしん」で払うシステムだ。



「我と俺」は窓のない倉庫のような建物で、中央にデンと大きな業務用冷蔵庫が並んでいて、お客は壁にくっついたカウンターで食べる。注文は呼び鈴を押すと、「まるしん」から店員さんがやってくる。



ラーメンは4種類で、「ラーメン」(990円税込み=以下同じ)、「豚ラーメン」(1,320円)、「豚MAXラーメン」(1,485円)、「まぜそば」(930円)。スープは「あっさり」(清湯)または「こってり」(白湯)。麺の量は「ミニ」(100g=一般店の並)、「小」(200g=一般店の大盛り)、「並」(一般店の2.5~3倍)から選ぶ。トッピング(無料)は、「野菜(キャベツ&もやし)」、「アブラ(味付煮込み豚背脂&大和牛脂)」、「カラメ(醤油)」のそれぞれ「なし、少なめ、普通、多め」を指定できる。出てきたのが次の写真である。


ラーメンのスープはこってり、麺はミニ、トッピングの野菜とアブラは少なめ、カラメなし

私にはちょうど食べきりサイズだったので、完食できた。次の写真は「奈良グルメ図鑑」に載っていたもの。〈豚ラーメン(麺量並200g)、こってり、野菜・アブラ多め。たっぷりのもやし、キャベツ、チャーシューも10枚ほどと食べ応えあり〉とあった。これは、とても70歳が食べられる量ではない。なお「奈良グルメ図鑑」には、以下のように紹介されていた。



ここでいただけるラーメンは二郎系。大和牛を100%使用したスープはあっさりの清湯とこってりの白湯の2種類、麺は 歴史を刻め 監修の極太縮れ麺、サイズは一般の並サイズのミニから300gの大まで選べる。


麺は極太で、不思議とこれがマッチする


スープは大和牛100%。濃いビーフ味が、とてもおいしい

我道家GROUP自慢の燻煙チャーシュー。野菜、アブラ、カラメ(醤油)は なしから多めまで無料で変更可。壁には段ボールの貼り紙「全力で食べて残したい時は残して!!ください」ほっとする。


味変用ニンニク、一味、コショウはカウンターにあった。水、おしぼり、レンゲもセルフ

最初、うっかりと一番奥に座ったところ、鉄のシャッターが太陽にあぶられて熱くなっていて、冷房が間に合わない。途中で気がついて少し手前に移動した。

要するにラーメン代だけ支払い、スープの種類、麺やトッピングの量は無料で選べるので、私の場合は990円払っただけだ。これは食べ盛りの若いモンには、とても親切なシステムだ。元気をつけたい方は、ぜひお訪ねいただきたい。Yさん、良いお店をご紹介いただき、ありがとうございました!
※食べログは、こちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ラーメン 河」の絶品!塩ラーメンとマグロ丼

2024年06月27日 | グルメガイド
6月25日(火)、ついに制覇!「ラーメン 河(かわ)」(吉野郡吉野町菜摘470)。会社の先輩だったFさんに、お声かけいただいた。奈良市の自宅を出たのが午前7時半、混雑する近鉄を乗り継いで、8時45分に吉野口駅到着。そこからFさんの車で、もと同僚のAさんと3人で吉野町入り。お店に着いたのは9時半だった。


この奥にテントがあり、食事はそこでいただく

営業時間は10時~12時のわずか2時間。それでも途中で売り切れることがあるという。メニューは、塩ラーメン(税込み1,000円)と、塩ラーメンとマグロ丼のセット(同2,000円)の2種類だけ。マグロ丼だけの注文はできない。


この左手奥に厨房がある。右はトイレ

到着順に紙に名前を書き入れるシステムだが、その時点で、すでに10人以上の先客があった。壁には、こんなご店主(長田亜起男さん)のメッセージがあった。



吉野の山奥の、こんな遠いところにお越しいただきありがとうございます。吉野の四季の風情を愛でながら、心安らかな気分で、私が心を込めて作った塩ラーメンをご堪能ください。ただ、何分にも老夫婦でやっているものですから、皆様をお待たせし申し訳なく思っております。


ご夫婦で営んでおられたが、奥さんはすでに他界されている

でも、ここでは時間がご馳走です。河のせせらぎの音、鳥の鳴き声、虫の音…に耳を傾けながら、都会の喧噪を忘れて、のんびりとお過ごしください。お待たせして、ごめんね!ラーメン河 亭主


ミシュラン掲載店だが、「SARAH JAPAN MENU AWARD 2023」でも三つ星(最高点)!

このお店は、ラーメン大好き中田さん(奈良アンバサダー)も、インスタグラムで絶賛していた。


食事はテントの下。10席ほどがあり、吉野川に向かっていただく。奥は順番待ちのベンチ

奈良県の吉野町に毎日他府県ナンバーの車やバイクが押し寄せるラーメン河!! ⁡⁡もう何十回通ったか分かりません。普段あまり同じラーメン屋さんをリピートしないんですが、ラーメン河さんだけは春夏秋3回は通いたいと思ってます(冬は休業期間長いです)⁡⁡


待つこと60分、塩ラーメンとマグロ丼が同時に出てきた!


メンマもチャーシューも、こんなにデカくて柔らかい! チャーシューは、ほぼ塩味のみ

⁡84歳のおっちゃんが作る優しい味の塩ラーメンと酢飯にわさび入りの漬けまぐろを乗せた絶品まぐろ丼を求めて朝早くから行列ができ、開店前には売り切れ必至の超人気店!なかなかハードル高いお店ですが、食べられた時の幸福感は得がたいものがありますので、ぜひ一度行ってみてくださいねー


マグロの漬け丼は、良い加減の酢飯だ。マグロには、醤油と少しのワサビを利かせてある

⁡【ラーメン河】〒639-3446 奈良県吉野郡吉野町菜摘470(0746-32-8384)
営業時間 ☀10:00~12:00 売り切れ次第終了
定休日 水曜日 木曜日 ※夏季休業 冬季休業あり



透明な塩スープは鶏ガラと白菜の味。塩味がよく利いているので、この時期にピッタリだ

場所は、とても分かりづらい。宮滝側(吉野川の下流側)と菜摘側(吉野川の上流側)に進入路があるが、宮滝側は169号を右(南)に降りて、ぐるりと回り込む格好になるので、それが分かりにくいのだ。菜摘側は、370号を吉野川に沿って北上し、途中で橋を渡る道なので、やや分かりやすい。駐車場も、あまり広くない。バイクで訪ねる人が多いのも頷(うなづ)ける。


麺はよくあるタイプの中細麺。冷たいお茶がセルフでいただけるのが、ありがたい

少しご店主と話をした。「ここに堤防を作るそうなので、立ち退きになるかも知れない(時期は未定)」「以前に雨で増水したときは、水がここまで来た(柱の2mほどのところに印がついていた)。いろんな物が流された」。優しそうな、いい感じのご店主だった。土日祝日などは、常連さんが自主的に厨房に入って、お手伝いされるそうだ。

奈良県でラーメンを語るには、ここは外せない店だ。土日祝日は混雑するので、ぜひ平日にお訪ねいただきたい。ご店主、ごちそうさまでした、FさんAさん、ありがとうございました、また誘ってください!
※食べログは、こちら

【MBSニュース特集】(2024年4月30日)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

矢田寺の「あじさい御膳」(北僧坊)

2024年06月16日 | グルメガイド
これまで、「矢田寺のアジサイを楽しむツアー」(6/12開催)、「矢田寺のアジサイ」(写真)を紹介してきたが、いよいよ今日は最終回、矢田寺の北僧坊(きたそうぼう)でいただいた「あじさい御膳」(税込み3,500円)を紹介する。北僧坊のHPには、



あじさい御膳
一般的な精進料理は出汁(ダシ)を使いませんが、北僧坊の精進料理は精進風の和食なので味がしっかりとついており、手作りした出来たてのものを温かく美味しい内にお召し上がりいただけますのでご満足いただけると存じます。



これが「大平」か。要は、前菜だ。五七桐(矢田寺と縁の深い豊臣秀長の家紋)入り

店頭看板の「お品書き」には、〈炊き込みご飯、当坊こだわりのごま豆腐、酢の物、生ふ(麩)の田楽、煮物、大平(おおひら=平たくて大きな椀)、揚げたての天ぷら、お吸い物〉とあった。


左の手前が「こだわりのごま豆腐」、つるんとしていて、とてもおいしい

実は今回のツアーでは、この昼食が一番の楽しみだった。村上春樹が『群像』1983年1月号で、矢田寺の宿坊で出た料理をべた褒めしていたからである。「宿坊」とあるので、北僧坊のことと思われる。当ブログでも、以前に紹介したことがある。抜粋すると、


ゴボウの炊き込みご飯、素朴でとてもおいしい!お代わりをしたいくらいだった

奈良の料理は決して凝ったものではないのだけれど、そのぶん素朴で、不思議に心になじむところがある。田舎料理といえば田舎料理だけど、ここにはまだ生活の匂いのようなものがある。値段も安いし、観光客の数も京都ほど多くない。


揚げたての天ぷら。梅干しまで揚がっていた!

矢田寺の宿坊は一泊二食三九〇〇円という安さだから、べつに立派な食事が出るわけではない。というか、はっきり言って粗末なものしか出てこない。野菜の煮ものと酢のものと精進あげぐらいのものだ。でもこれが本当においしかった。



それぞれの量は少ないが品数が多いので、お腹がいっぱいになった。確かにダシを引いているので、一般の精進料理より味は濃いめだった。石段を登って汗をかいたので、これはありがたい。

足腰を使って石段を登り、きれいなアジサイに心を奪われ、素朴でおいしい精進風料理に舌鼓を打つ、これはぜいたくなツアーだった。世話人さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする