tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

トラットリア・ピアノ

2008年12月30日 | グルメガイド
フジサンケイビジネスアイ(12/26付)の「地方の元気最前線・奈良県」(西日本版)に登場したのは、「トラットリア・ピアノ」(奈良市橋本町)などを運営するシンクロニシティ・コーポレーション社長の稲次知己(いなつぎ・ともみ 37歳)さんだった。インタビュアーはTMオフィス社長の殿村美樹さんだ。
http://www.media-debut.com/column/index.html

このコーナーは《「すぐ真っ暗になる奈良の夜を明るく、楽しくしたい」と、深夜まで営業するイタリアンレストランを次々にオープンしている〝奈良っ子〟がいる》という書き出しで始まる。

《5年前、橿原市の住宅街に深夜11時まで営業する1号店「ピッチェリア・ピアノ」を出店した。その3年後、今度は近鉄奈良駅前の商店街に深夜0時まで営業する2号店「トラットリア・ピアノ」を開店。そして今月5日には、近鉄西大寺駅前に3号店「ラ クッチーナ ピアノ」を開店した。「奈良は夜を楽しくしない限り、ただの田舎です。観光名所は多いけれど、ディナーを楽しめる店や夜に立ち寄る店がないため、せっかく来てくれた観光客も、やむなく大阪や京都に流れていく。だから僕は、深夜まで営業する店を増やすんです」という》。
http://www.syncronicity.co.jp/

これは頼もしい言葉だ。《2号店のある近鉄奈良駅前は、有名な観光名所「猿沢の池」のすぐ近くだが、以前は夜に開いている店など見当たらなかった。「今は多くの外国人観光客にご来店いただいています。観光の後、ゆっくりディナーを楽しめる場所として認知されたのでしょう」》。

「夜に開いている店など見当たらなかった」とは誤解だ、殿村さん。まぁ「今までは少なかった」なら理解できるが。ともあれ、そろそろ新聞記事を離れて料理を紹介する。ディナーではなくランチメニューだが。

2号店「トラットリア・ピアノ」は、奈良市の東向商店街と三条通の交差点角から北に2軒目(南都銀行向かい)。1階と2階に分かれていて、メニューもレジも別々になっている。1階のランチ(950円)は、プレートランチ(サラダ、メイン、パンまたはライス、ドリンク)、ピザランチ(サラダ、ピザ、ドリンク)、パスタランチ(サラダ、パスタ、ドリンク)の3種類。



2階のランチは各1260円のパスタランチ(前菜、パスタ、ドリンク)、ピザランチ(前菜、ピザ、ドリンク)、ピアノランチ(前菜、魚または肉料理、パン、ドリンク)と、2100円のコースランチ(前菜、パスタまたはピザ、魚または肉料理、パン、ドリンク、デザート)の4種類。この日はコースランチを奮発した。上の写真は前菜(5種盛り)だ。ふわふわのミルクが載ったサツマイモのスープが面白い。

http://piano.syncronicity.co.jp/



新聞記事には《好評なのは店内の石窯で焼き上げる「窯焼きナポリピザ」》とあったが、この写真は「今週のピザ」から、おなじみのマルゲリータ(トマトソース、モッツァレラチーズ、バジル)を選んだ。窯焼きの効果か、外はさっくり内側はもっちりと仕上がっている。サイズも十分で、すでにお腹がいっぱいになってきた。



次に冒頭写真のメイン料理(肉料理=鶏肉のソテー)と、焼きたてのパンが出てきた。「これは、食べきれるだろうか」と不安になってきた。隣のテーブルでは、おばさんの1人がパスタランチ、もう1人がピザランチを注文し、分け合って食べていたが、それが正解のようだ。しかしあつあつの鶏肉も下敷きのダイコンもパンも、とても美味しい。これを残すのは癪だ。



結局、鶏肉にかかっていたオリーブ油をからめながら、パンも残さずいただいた。アフタードリンクはエスプレッソを選んだ。イタリアのトップブランド「illyコーヒー」で、さすが本場の味だ。締めはご覧の自家製ドルチェ(デザート)だった。こうして写真を並べてみると、とてもきれいなのが分かる。別に私の写真の腕前が突然上達したのではなく、外見にも気を配ったお店なのである。ちなみに店員さんの応対も気が利いて、感じがいい。ただし料理が出来上がるまでわりと時間がかかるので、お急ぎの方はご注意を。



社長の発言を新聞から拾ってみる。《「夜、美味しいディナーがゆっくり食べられて価格が手頃。これが今の奈良に最も必要なレストランだと確信を持っています」》。2010年には平城遷都1300年祭が始まる。《「これは奈良が真の国際観光都市になるチャンスだと思います。そのためには奈良の夜が明るく楽しくならなければいけない。ちょっと大袈裟ですが、僕の店がそのキッカケになればと思っています」》《「奈良県民が自ら地元で夜を楽しむようにならないと、何も変わりませんよ」》。

特に最後のコメントがいい。地元民は「店が早く閉まる」と言うが、それは当の本人が、夜に地元で飲み食いしないからではないか。地元民が楽しまないところで、観光客が楽しめるはずがないのだ。私も今度は、ディナータイムに訪ねてみることにしたい。
※トラットリア・ピアノ 奈良市橋本町15-1 ℡0742-26-1837
 11:00~23:00(金・土は24:00まで)  
コメント (4)
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