tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

大和文華館、3月29日(火)は無料招待デー!(2016 Topic)

2016年03月27日 | お知らせ
大和文華館は、近鉄学園前駅から徒歩7分。閑静な住宅街に位置する美術館だ。昭和35年(1960)、近畿日本鉄道の創立50周年を記念して開設された。この美術館、今年(2016年)は3月29日(火)が「無料招待デー」になる。入館料(大人620円、高校・大学生410円、小学・中学生無料)がすべて無料になるのである。庭の桜などが眺められるほか、展覧会が楽しめる。今の展示は「山水―理想郷への旅―」である。同館のHPによると、

人々は自然を描き、その中に遊んで精神をくつろがせることを楽しんできました。理想的な風景は時代と共に変化し、架空の楽園や実在の名勝など、さまざまな山水図が制作されました。その鑑賞対象は、描かれた空間からそれを形作る筆墨まで多岐にわたっています。
文華苑の自然がひときわ美しい季節に、東洋の山水図の魅力をご堪能ください。[会期 2016年2月26日(金)~4月10日(日)]


大和文華館は「日本最古のダム」ともいわれる蛙股池(かえるまたいけ)の畔にある。奈良の観光情報サイト「ええ古都なら」によると、

学園前の街なかにあり、その岸辺に中野美術館や大和文華館があることで知られる蛙股池。水位に変動はあるものの、二つの美術館の間に広がり、両館からの眺め風景の一部としても親しまれている。堤長180m、堤高14m、受益面積38ha、「く」の字形に、大きく曲がった特徴的な形をしたため池である。日本建築で用いられる部材の一つ、「蛙股」と呼ばれる支柱のようにも見える。

一見なんの変哲もないように見える蛙股池だが、実は知る人ぞ知る日本最古のダム。池がつくられたのは西暦100年頃とも、推古天皇の時代とも伝えられ、『日本書紀』には「倭国に高市池、藤原池、片岡池、菅原池をつくる」との記述があり、その後、菅原池が蛙股池と名を変えた。池の中央に綾女(あやめ)大橋がかかり、その西側には菖蒲池(あやめいけ)神社が鎮座している。この神社は、蛙股池の守護神として祀られている。

ちょうど今は学校も春休み。蛙股池が眺められる庭の風情と山水画を、ぜひ無料で楽しんでいただきたい。

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