エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

トンボを捕らえるゲンゴロウ

2007-09-17 | 昆虫
            【オオルリボシヤンマ♂を補食するゲンゴロウ】

  半月ぶりに訪れたトンボ池で、壮絶な光景に出会った
 水面で暴れるオオルロボシヤンマ(と思われる)の腹部にゲンゴロウが何匹もで噛みついていた。 しばらく暴れていたが動きが無くなってしまった。何と残酷な光景であろうか。立派な羽を広げ浮かんでいる、今まで悠々と縄張りを飛んでいたオオルリボシヤンマが・・・哀れなり。これが弱肉強食の自然界なのだ。どうして捉まってしまったのだろうか。メスならば産卵中に襲われることもあろうが被害者は美しすぎるルリ色の複眼を持ったオスだった。しばらく観察していると、かなりのゲンゴロウが餌を求めて泳ぎ回っていた。
 代表種であるゲンゴロウCybister japonicusは環境省レッドリストの準絶滅危惧(NT)に指定されている。
 
【産卵するオオルリボシヤンマ♀:志賀高原】