エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

オオチャバネセセリとイチモンジセセリ

2007-09-24 | 昆虫
             【羽を開いたオオチャバネセセリ】

最近、庭のアイの花に、朝早くからオオチャバネセセリが吸密している。飛翔は素早く、花から花へ忙しそうに飛び回っている。かわいいチョウだ。

 オオチャバネセセリはイチモンジセセリとよく似ている。
 識別ポイントは、後翅裏面の斑紋である。
 イチモンジセセリの白斑は規則正しく1列に並んでいるが、オオチャバネセセリは交互にずれている。オオチャバネはまた、触覚が長めで、前翅中室の白班が大きく明瞭であることなどで区別できる。

イチモンジセセリについて》
『イチモンジセセリは移動性があり平均気温が2℃乗せんが越冬北限となる。越冬した後に世代を重ねながら鍛え移動するものと考えられている。また、秋には南下の移動も観察されている。』(日本産蝶類標準図鑑:学研より)
『都市の上空を幾万とも知れず群飛し、ある時は海峡を渡って移動する記録は・・・』(原色日本蝶類図鑑:保育社)

 いつか、秋の空にそんなイチモンジセセリの渡りを見た記憶がある。

 今の時期、若松ではオオチャバネの方が多いような気がするが、この秋、もう少し観察してみたいと思っている。

                 
【イチモンジセセリ】

【オオチャバネセセリ】

【イチモンジセセリ】

【オオチャバネセセリ】


  【アイの花に止まるオオチャバネセセリ】