エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

 秋のトンボ池

2007-09-28 | 昆虫
            【かわいいマイコアカネ♂】

 約1時間、いつものトンボ池での観察だったが、雷雨注意報が出ていて曇り空、ときどき陽も射すが雨も降りだした。
 今の時期は、アキアカネより、一回り小さいマイコアカネが目立つた。舞子の名のように♂は成熟すると顔が青白くなり、白粉顔に大きな日本髪を結ったように見え、愛嬌があってかわいい。♀も胸の側面の黒い模様が独特だが、なかなか見つけにくかった。

 オオルリボシヤンマがホバリングしながら、枯れた水草の根元につかまって、尾を水に漬け、時間をかけて産卵していた。絶滅危惧されているナニワマダラ蜻蛉も数匹、枝先に止まっては舞い、風に吹かれていた。
 こうして子孫が残され、営々と種が保存されていって欲しいと願った。

 他にはシオカラトンボ、マイコアカネ、ノシメトンボ、キトンボなどがそれぞれに居場所を占領して秋の陽に当たっていた。
 秋の深まりと共にトンボも少なくなってきた。

【ナニワマダラトンボ】

【オオルリボシヤンマ】


【オオルリボシヤンマの産卵】

【シオカラトンボ】
【キトンボ】

今日の発見は、オオウラギンヒョウモンの産卵だった。ヒョウモン類はスミレの仲間を食草とすると思っていたが、ニシキギに産卵していた。明らかな産卵行動を写真に撮った。何かの間違いであろうか?
 ウスバシロチョウは食草のムラサキケマンには産まず、近くの枝や石に産卵する。後日、近くにスミレがあるに違いないと思い探したがなかった。食草もないのに産卵することがあるのだろうか。疑問が残った。

 【オオウラギンヒョウモンの産卵】

それから、思いもかけないかわいいノウサギに出会うことができた。雪の季節にはよくスキー場で真っ白に衣替えしたノウサギに出会うが、今の季節は初めてだった。いい思い出だった。

 【ノウサギ】