川俣から福島へは、阿武隈川沿いに走った昔の道は今は昔、トンネルが2つ通り、花見山入り口まではあっという間であった。30年前に、約1時かけてバスに揺られたこともあった。
【妻は家に写メールを送る】 【紅梅が満開】
花見山の春、どんな花が咲いているかを楽しみにしていたが、まだこの時期、ロウバイは盛りを過ぎ、ウメが5分咲きで、マンサクが満開、サンシュユがほころび始めたところだった。山頂付近に咲き始めたサクラがあった。花弁に特徴があるがなに桜だろうか。静かな春の野山をゆっくり散策してこころがすっきりした。山からの県都・福島の街の眺めは素晴らしく、十分に堪能出来た。
あの花見山のポスターにある桃源郷までは後一月くらいだろうか。レンギョウの花芽もまだ想像していたほどではなく、若松とさほど変わらないようだった。
花見山は「日本を代表する写真家故秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と毎年訪れていた場所で、梅、ハナモモ、数種類の桜、レンギョウ、ボケ、サンシュユ、モクレンなどの花々がいっせいに咲き競う。まさに「桃源郷」の言葉がふさわしい場所。」(福島市観光物産協会HP)で、花木栽培農家の阿部一郎さんが私有地を無料で開放している公園だ。 まだ花も少ない平日で、シーズン中は交通規制があるが、山の入り口の阿部さん宅の駐車場まで行くことが出来た。訪れた人もまばらで、静かな山里の春のはじまりを十分に楽しむことができた。
【マンサク満開】
宿には4時半にチェックイン、孫が心配でめったに旅に出ないが、突然思いつきの小旅行は妻へのささやかなくつろぎの旅となった。
【ウメの咲く福島飯坂から吾妻連峰を望む】
翌朝はゆっくり宿を出て、土湯街道近くの園芸店に寄り春の花を沢山求めた。帰りはまだまだ雪の残る土湯峠を越えて帰った。
温かな福島から若松に戻ると、午後からは急に冷え込み、昨日は寒い吹雪の冬に逆戻りであった。良い天気に早春を感じた旅だった。(2009.3.9~10)
【園芸の季節】 【雪の残る高森川】
(追記)
去年の拙ブログ「健康なうちに 2008-03-19」に、同じ飯坂温泉の宿に泊まったことが書いてあった。そこに、夕食会場にある書について、「「憂い無く、楽しみを?」3字目が読めない。何と読むのだろうかいつも気になっている。」とあった。今回旅館の人に尋ね、ようやく3字目は「而」であることが分かった。
《無憂にして楽しむ》・・・「憂い無くして楽しむ」これこそ幸せそのものだろう。