エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

花はさかりに

2009-11-12 | 日々の生活
                【何の実?】

 すっかり寒くなった。かなりの雨を降らせた低気圧も通過して、庭のトウカエデが青空にきれいに色づいている。これまたきれいな鮮やかな赤に色づいたニシキギの木陰に、ヤブコウジの真っ赤な実を見つけた。雪に埋もる赤い実が浮かんできた。また、ヒイラギが小さい花を咲かせていた。鋭い鋸歯に気をつけながら鼻を近づけたが、ほとんど匂わなかった。冬を前にして、それぞれがそれぞれに生きている。

 【トウカエデ】

 【ヤブコウジ】
 【ヒイラギ】

  
《 花はさかりに 月はくまなきをのみ見るものかは。・・・ (中略)・・・
咲きぬべきほどの梢 散りしをれたる庭などこそ 見所(みどころ)多けれ
・・・ (中略)・・・ 萬(よろず)の事も 始終(はじめおわり)こそをかしけれ 。》
 
『徒然草』(百三十七段)の書き出しである。

 満開の花ばかりではない。身近な植物を見ながら、いつもそう感じている。
芽吹きの頃や、今目にする紅葉もしかり、はらはら落ちた葉もとても趣があるものだ。

この前里山で撮った、晩秋の命である。これらの実はどんな花をつけたのだろうか。何という名なのだろうか。こぼれた種から、来春どんな植物が芽吹くのだろう。とても興味がある。

  【何の実?】

  【何の実?】
 

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