エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

冬支度

2009-11-24 | 日々の生活
【小春日に誘われて サザンカ】

 今朝も、ブログ「常念の見える部屋から」にお邪魔した。
 テーマは「冬支度」、(小春日和の中で懐かしく思い出す事柄)が書かれていた。心に残る珠玉の文章だ。小さい頃の私にもあった思い出、若い母の姿と共に思い出され、目頭が熱くなった。すぐにブログにコメントを書かせていただいた。

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コメント
懐かしい豊かさ (会津マッチャン)

小春日和の中で懐かしく思い出す事柄。
名文に、涙がこぼれました。
「洗い張りされた布」「張り板」今は見ることのできない、目に浮かぶ貴い光景です。
我が家でも野沢菜を漬けました。
心に残る文章をありがとうございました。
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以下、ブログ日記として「常念の見える部屋から」の文章をコピーさせていただく。 【冬支度 2009年11月24日 季節の便り】

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冬支度

冬支度(ふゆじたく)秋の取り入れが終わって穏やかな日が続く今頃、母は冬支度を始める。
沢庵漬、野沢菜漬は大仕事だ。
冬の間、炬燵の周りでする針仕事の材料は古着をほどいて洗い張りをする。
日当たりの良い場所に立てかけた張り板に、きれいに洗濯して糊付けされた古布を手際良く布の隙間に残った丸い空気のふくらみを押し出しながら張られた。
冬日に照らされて、洗い張りされた布から、白い湯気が澄んだ青い空に立ち昇ってゆく。
乾いた布はしっかりと、張り板に張り付いて、それをはぎ取ることを子供たちは競い合った。
小春日和の中で懐かしく思い出す事柄である。
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 最近とみに、忘れていた昔のこころ豊かな思い出に浸ることがある。時が止まった懐かしい情景が浮かんでくる。


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