エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

外相の辞任

2011-03-08 | Weblog
            【リンゴの好きなヒヨドリ】

   
前原誠司外相が辞任した。外国人からの政治献金を受け取っていた責任を取っての辞任だった。
骨のある、近いうちに日本をリードするであろう政治家と期待していたので、残念だ。

今日の【毎日新聞の社説】には
《焼き肉店を経営する在日韓国人の女性は、中学2年で父親をなくして近所に越してきた前原誠司氏を、息子のように思って付き合ってきたという。
彼女からの年5万円、計25万円の政治献金が「国益が損なわれる」ほどのことだったのか。》
 また【朝日新聞の社説】には
《事の軽重を問わず政争の具とする。あくなき攻撃と報復の応酬にふける。これでは腰を据えた政策遂行は望むべくもない。
議論し、調整し、物事を決めていくという政治本来の役割の自己否定であり、空回りというほかない。》 とあった。
そして、【天声人語】には
《在日韓国人で、苦学する前原氏を少年の頃から励ましてきた人だそうだ。
とはいえ外国人から政治家への献金は法に背く。批判、反省は当然だ。
それでも外相辞任という結果には、なぜか収まりの悪さが残る。》とも。

いずれの記事も、全くその通りだと思った。ルールはルールだが、辞任が良かったのだろうか。
 ともかく、先ずは「政局」政治でなく、国民の暮らしを優先にした政治をして欲しいと多少のいらだちを覚えている。

 この外相の外国人献金問題を追及する予算委員会での質疑をテレビで見ていた。
 これは予算審議ではない。質問する野党議員の、なんとも品位のない攻撃が気になった。
これが選ばれた国会議員なのだろうか。閣僚を責め立てるその野党議員の言動はとても醜くかった。
 いつも委員会での質疑にはそれぞれの個性を見るが、人間社会、まず大切なのはその人となりだと思っていた。
 党利、党略、主義主張や政治理念の前に、政治家たるもの、まずは品格ある人柄、人間性が必須であろうと思わざるを得ない。 



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