今朝は娘に替わって、ガソリンスタンド前の長蛇の列に並んだ。
今朝早く、娘は友達からの電話で朝食もとらずに出かけた。近くのスタンドで整理券を配るとのこと。
しばらくして娘から「17番の整理券をゲットした」と連絡が入った。12時から整理券が配られるという。
、朝食もとらない娘に替わって妻が並びに出かけた。そのあと妻に替わって我が輩の番、1時間並んで、また娘に替わった。
17番の札は、整理券を貰うための順番券とのことだった。途中の割り込みを防止するためだった。
最近、給油できるスタンドに延々と並ぶ車の列を見ていたので、なるほど、いいシステムだと思った。
並んでいる見慣れない人たちの会話を聞いていたら、いわきや郡山からの避難者が多かった。
予定どおり、昼過ぎに娘が整理券を貰って帰ってきた。ガソリンの給油は明日で、20リッター限定だと言う。
娘の通勤のために、仕方なく並んだ。自分は並んでまでは、と思い我慢するのが常だ。
今のところ特別に車を出す用事もないし、そのうち落ち着くだろうと強がりを言っている。
もともと、何かの権利を得るために、長い列に並ぶことはどうも性に合わない。
でも、そういえば、いつか並んだことがあったことを思い出した。
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未だ芽の堅い街路樹の枝が、細く青空に伸びていた。
行き交う車の流れる街灯には、ルノアール展を知らせる、爽やかな少女の布のポスター画が春風に静かに揺れていた。
ちょうどいまの早春の時期、東京駅八重洲口のブリジストン美術館前で、ルノアール展の開館を待つ数百人の列に並んでいた。
感動を期待して、人々は静かに入館を待っていた。2001年3月のことだ。
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