エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

厳寒の朝に

2011-03-10 | Weblog


カーテンを開けると深閑の雪の林にキジが悠々歩いている。
早春の庭に 神の造りし自然の造形に見惚れた。
真っ赤な鶏冠、首筋の黄金輝く緑、長い尾、すべてが凛として美しい。
精悍なまなざしに呼びかける。
「ようやく春が来たな」と。




やわらかい陽が注ぎ、わずかに頭を出したクマザサが風に揺れている。
昨日崩した庭の雪が、固まったまま残っている。
朝方の雪が載ったツバキの葉が、青々と、すがすがしく鮮やかだ。
ヒヨドリが降りたち、リンゴの皮をついばみ始めた。