昨日、思いもかけない宅急便が届いた。
依頼主は少年時代からのチョウの友、石川県小松市のYさん、品名には「米、缶詰」とあった。
この東北の大災害に、食料品の不足を心配しての贈り物だろうと思い、箱を開けると、
石川県産の無洗米が二袋、そして、沢山の各種の缶詰が詰まっていた。
驚き、感謝の気持ちでいっぱいになった。
特に添えられた手紙もなかったので、念のためメールをチェックすると、Yさんから「宅急便」のコメントがあった、
そこには 「今日やっと宅急便が福島県に行けることを知って、急いで用意していたお米を送りました。」
「役に立つかどうか分かりませんが、食べてください。」と。
さらに「足りないものがたくさんあると思います。何かありましたらいってください。」とまで。
涙がこぼれそうになった。とり急ぎお礼のメールを返信した。
幸い山国会津では地震の被害は少なかったが、一時はスーパーも閉じて、つい最近まではお米も缶詰も、冷凍食品までもが一切なかった。
二週間が経って、ようやく落ち着いてきたところだが、Yさんもたぶん太平洋岸沿岸の大津波による被災地の緊急援助の報道を見たのだろう。
その気持ちがとてもありがたかった。
会津にも特に県内の浜通りから避難してくる人が多くなった。
また、郡山の息子宅にも嫁さんの家族が避難してきている。問題は原発だ。
天災はいたしかたないまでも、地震発生以来、毎日毎日何とか冷温保存して核物質が制御出来るようにと祈り続けていた。
未だに予断を許さぬ緊迫した状況に不安が募っている。そして今後、放射能によって水や野菜の汚染が広がりそうだ。
以前のような当たり前の生活が取り戻せるようになり、少しずつ復興のスタートが切られることを願っている。
