今日も暑い一日だった。
しばらくご無沙汰の里山、そろそろ、ヒメシロチョウ夏型が出始めているのではないかと出かけた。いつものコースで、静寂の森林に虫たちと遊んだ。
出穂を迎えた田も、畦の草がすっかり刈り取られ味気ない。ギラギラ太陽が容赦なく照りつけていた。
そんな中、なかなか見つからないツルフジバカマを探しながら、ひ弱にヒメシロチョウが舞っていた。
刈り取られた後わずかにツルを伸ばし始めてるがなかなか見つからない。 食草を探しつつ、ひとときアカツメクサ、ノアザミで吸蜜していた。
草刈りをもう少し緩やかに、そして時期を選んでもらえば、この絶滅が心配されるチョウはもう少し増えるのだが・・・。
林道の、あぜ道の、何処を通ってもオニヤンマが悠然と飛び、ときどきひかげの枝にぶら下がる。やはりトンボの王者、ひとときの休息にも逃げようともしない。
あぜ道でキアゲハが産卵していた。確認するとミツバのようだった。無事に育ち、雪解けの里山を舞う姿を想像した。わずかな水辺にはオタマジャクシに混じってイモリもいた。
今日も相変わらずのお友達だったが、カラスアゲハやキチョウ、ジャノメチョウは久しぶりに会った。
カラスアゲハ 角度により色合いが全く違っている。
萩にキチョウ、意外と神経質で撮影しにくい。 シロヨメナ?にベニシジミ
畦の脇のわずかな水辺には、オモダカがびっしり、ミズオオバコやサジオモダカ、ミズアオイなどが花を咲かせていた。
キズオオバコ コナギ
未だ、アマゴイルリトンボも健在、一緒にキイトトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、オニヤンマなどがスイスイ飛んでいた。
アマゴイルリトンボ
シオカラトンボ オオシオカラトンボ
ミヤマアカネやマユタテアカネは得意の倒立、熱射をやわらげる知恵だ。
池は、エゾからクロ、今オオイトトンボが、池の端の林にはオオアオイトトンボが現れた。これから成熟すると、水辺に現れ集団産卵が見られるだろう。
オオイトトンボ オオアオイトトンボ
誰もいない山道で、いつも「山川渓色」「悉皆仏性」とつぶやいている。
9月の声を聴けば、あのマダラナニワトンボにも会えるだろう。
夏の雲、いよいよ暑くなりそうな午前10時。 数時間後、さわやかな秋の雲が広がる磐梯山。 (2012.8.17)