気温は10度までしか上がらなかったが、風のない春日和になった。
悠人くん、お靴を履いてお散歩大好きで~す。
あすは雨模様との予報に、お昼をそこそこに里山へ飛び出した。
長原のレンコン池を覗く。ところどころに雪が残る田、陽だまりの土手にオオイヌノフグリが満開だった。
林沿いの田の畔を歩くと、今年初めてのチョウを発見、クジャクチョウとキタテハだ。
春をよろこぶように、敏捷に飛び回り、なかなか上手に撮らせてくれなかった。
昨日見つけた垂れ下がるハンノキの花序はほとんどが雄、昨年の果穂のほとんどは地面に落ちていた。
少し穂の色や付き方の違うハンノキも見られた。
芽ぶき前の枝に鮮やかな黄緑色のウスタビガの繭を見つけた。鮮やかだが成虫は10 月頃羽化するので、繭は空だ。
まだ枯れ葉を巻いた網目状のクスサンの繭も。これも空っぽ、スカシダワラと呼ばれる。
まだまだ小さいキブシの花序も見られた。
いつもキマダラヒカゲ、ルリタテハ、シータテハ、スズメバチなどに樹液を提供してくれる柳の枝、銀白色の冬芽はまだまだ小さい。
キブシの穂も小さい。強し水近くからの磐梯の雪形はやはり虚無僧にはまだ尺八部分が見えず、キツネ雪だ。
トンボ池まで近道をしようと車を走らせると、林道入り口から先は雪で通れなかった。
まだまだ浅い春、日一日と雪は消えるだろう。春の到来を知らせる根回り穴が、何とも言えず好きだ。
小さいスズメ大の野鳥が止まった。くちばしは細く身体は赤みがかった褐色で茶色い斑点がある。何という鳥だろうか。
図鑑でみると、カヤクグリに似ているが・・・。
雪も消え、半年ぶりに里山を巡る楽しさを味わった。