ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)を記念して磐越西線郡山-会津若松駅間をSLが走る。
その「SL福が満開ふくしま号」は18、19の土日の運行、そのための試験走行が今日までだった。
ときどきSLの汽笛が聞こえていた。一度そのSLの雄姿を撮りたいと思っていた。
若松発の郡山行きが午後1時55分、広い広田の田んぼで待ち受けようと家を出た。
2,3人は撮影に来ているかと思っていたが、驚いた。広田手前の踏切付近にはすでに大勢の「撮り鉄」がざっと30人ほど、カメラをセットして並んでいた。
よく写真で見る光景だった。道路片側の路上駐車はいずれも他県ナンバー、その列の後ろに止めた。
居並ぶカメラはすべて高級カメラ、線路脇にはセットされたマイクが見えた。
途中、反対の広田駅方向から下りの電車が通過したが、誰も目も向けない。あの力強いSLがお目当てだ。
遠くから汽笛が聞こえた。 やがて家並みの間からもくもく煙を上げながらD51 デコイチが現れた。
一分足らずであったか、意外とゆっくりと通り過ぎていった。事前に練った構想通りにシャッターを切った。
あの力強い音と蒸気と煙の中、黒い固まりが通り過ぎていった。皆が魅了される瞬間、久々の感動を味わった。
撮り鉄さんたちは、待ちに待った雄姿を撮り終えると、三脚をたたみ、それぞれに車を移動していった。次の撮影ポイントを目指すのだろう。
素人の僕にも一応の計画はあった。磐梯山麓を走るSLを撮りたかった。計画通りに、十分時間を稼げる翁島付近へ移動した。
倒木で通れなくなっていた農道に車を置いて、SLを待った。サービスではないだろうが、遠くから頻繁に汽笛が聞こえる。
やがて汽笛は近づき、薄曇りでぼんやり浮かぶ磐梯山の麓を黒煙をたなびかせ磐梯SL号が通過していった。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
帰路、ヒメシロの里を覗いた。早い年は4/10頃に飛び出すヒメシロチョウだが、今年は遅れそうだ。
食草のツルフジバカマの芽を見に行った。すでに5,6cmに新芽が伸びていた。春型の発生も、あと1週間ほどだろう。
ツルフジバカマの新芽 ヤママユガの繭 アブラチャンの花に ナミテントウ(2紋型)
楽しみだし、今年も無事に命をつないで暮れることを願った。