エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

撮り鉄を真似る

2015-04-16 | 日々の生活

 

  ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)を記念して磐越西線郡山-会津若松駅間をSLが走る。

その「SL福が満開ふくしま号」は18、19の土日の運行、そのための試験走行が今日までだった。

ときどきSLの汽笛が聞こえていた。一度そのSLの雄姿を撮りたいと思っていた。

若松発の郡山行きが午後1時55分、広い広田の田んぼで待ち受けようと家を出た。

2,3人は撮影に来ているかと思っていたが、驚いた。広田手前の踏切付近にはすでに大勢の「撮り鉄」がざっと30人ほど、カメラをセットして並んでいた。

よく写真で見る光景だった。道路片側の路上駐車はいずれも他県ナンバー、その列の後ろに止めた。

 

居並ぶカメラはすべて高級カメラ、線路脇にはセットされたマイクが見えた。

途中、反対の広田駅方向から下りの電車が通過したが、誰も目も向けない。あの力強いSLがお目当てだ。

遠くから汽笛が聞こえた。 やがて家並みの間からもくもく煙を上げながらD51 デコイチが現れた。

一分足らずであったか、意外とゆっくりと通り過ぎていった。事前に練った構想通りにシャッターを切った。

あの力強い音と蒸気と煙の中、黒い固まりが通り過ぎていった。皆が魅了される瞬間、久々の感動を味わった。

     


 撮り鉄さんたちは、待ちに待った雄姿を撮り終えると、三脚をたたみ、それぞれに車を移動していった。次の撮影ポイントを目指すのだろう。

 素人の僕にも一応の計画はあった。磐梯山麓を走るSLを撮りたかった。計画通りに、十分時間を稼げる翁島付近へ移動した。

 倒木で通れなくなっていた農道に車を置いて、SLを待った。サービスではないだろうが、遠くから頻繁に汽笛が聞こえる。

 やがて汽笛は近づき、薄曇りでぼんやり浮かぶ磐梯山の麓を黒煙をたなびかせ磐梯SL号が通過していった。

  

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 帰路、ヒメシロの里を覗いた。早い年は4/10頃に飛び出すヒメシロチョウだが、今年は遅れそうだ。

 食草のツルフジバカマの芽を見に行った。すでに5,6cmに新芽が伸びていた。春型の発生も、あと1週間ほどだろう。

  

  ツルフジバカマの新芽                     ヤママユガの繭                         アブラチャンの花に ナミテントウ(2紋型)

楽しみだし、今年も無事に命をつないで暮れることを願った。