土手の除草を前に、ヒメシロチョウの卵を採取し観察していた。
挿し芽の葉は2齢~3齢までにほとんど食べ尽くされ、幼虫は庭のツルフジバカマへ移した。
前の日まで見ていた幼虫たちもやがて三々五々周囲に移動し、なかなか見つからなくなっていた。
数日前、ツルの先の葉に蛹を見つけた。なんと、驚いたことに垂蛹だ。
驚きの垂蛹?
そんなことはない、大発見か? シロチョウ科のチョウは帯蛹に決まっている。
ルーペで身体検査をした。 写真を拡大して調べてみた。
一部に丸まっているような糸が見えた。また、葉の裏の葉脈に沿って、クモの巣のようにキラキラした細い糸が着いていた。
もちろん、尾の部分はしっかり着いているが、帯の糸を付けた形跡は見られなかった。
作業中に糸が切れたのか?そう推定した。
何しろやわらかい葉の裏で蛹化しようとしたのが失敗だ。もっと蛹化しやすい場所があっただろうにと思った。