絶滅危惧種ヒメシロチョウが細々と生息する山里の小学校で出前授業をした。
昨年同様、5年生の授業テーマは「貴重なヒメシロチョウを守る」。
まず、昆虫、特にチョウとトンボについて学び、その後の天候にも恵まれた野外活動では、子ども達は自然の中にはたくさんの生き物が精一杯生きていることを肌で感じたようだった。
今年は発生時期が早く、見られるか心配していたヒメシロチョウだったが、帰り道でようやく食草のツルフジバカマに産卵する様子を観察することができた。
昨年の子ども達の感動が忘れられず、是非見せたかったので本当に嬉しかった。
子ども達は、沢山飛び交うナツアカネやハラビロトンボ、そして咲き始めたノアザミやクサノオウはじめたくさんの植物を知った。
そして、一時の自然とのふれあいで、里山にはいろいろな生き物がいること(生物多様性)や一つ一つの生き物はばらばらでなく、つながっていること(里山生態系)を学んだ。
こうしたヒメシロチョウ保護の具体的実践は、必ずや子ども達のふるさとの自然保護思想に結びつくに違いないと思っている。