どうしてもチョウトンボにあいたくてF地点へ行く。
「山の淋しい湖に 一人来たのも悲しい心~ 」 懐かしの 「湖畔の宿」を口ずさみ
ひっそりした山の池へ。
コフキトンボが池の端に止まっている。ひらひら、1年ぶりのチョウトンボが乱舞していた。
コフキトンボ ショウジョウトンボ
チョウトンボ交尾態
チョウトンボの交尾は短い。空中でからみ水面へ、のパターンが多い。わずか数秒間で離れ、♀単独で産卵する。
キイトトンボ 連結産卵
4~5年前まで沢山いたE地点の池、もうチョウトンボの姿はない。
この池、20年前にできた人工池だが、素晴らしいビオトープとなった。
あのマダラナニワトンボも毎年楽しみに観察できた。しかし、10年前、ポンプの故障で大変なことに。
以来、毎年県へお願いして7~8年、ようやく水位を確保できたが時既に遅し。
池の生態系は極端に変わった。チョウトンボ、マダラナニワトンボだけではない。植生の変化もあり、水生昆虫は全滅だ。
ゲンゴロウやコオイムシ、あれほど賑やかだったイトトンボ類もほとんど消えた。つい怨み節もでてしまう。
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池までの林道は生まれたばかりのマユタテアカネだらけ、所々でアマゴイルリトンボに出会う。
相変わらず、虫が少ない。
♀ アマゴイルリトンボ♂
マユタテアカネ
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ひょっとしたら、コバネアオイトトンボではないか?気になる未成熟のイトトンボを発見。
生長して胸の模様がでないと判定は無理かも知れない。でも、アオイトトンボ、オオアオイトトンボの未成熟個体とは違うような気がする。
ちなみに、手元の図鑑には ◎コバネアオイトトンボは,【羽化直後は胸部が橙褐色となる点が他の近縁種と異なる】とある。
トンボの尾園博士に聞きたいくらいだ。
【絶滅危惧第1類のコバネアオイトトンボ】