エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

待っててくれた お友達

2018-09-12 | 自然観察

                                                   すっかり成熟したコバネアオイトトンボ ♂

 

 猛暑の夏は涼しい病院に居た。 いつしか夏は終わった。

 また、娘の車をお願いしやっとトンボを撮りに行った。1ヶ月半ぶりの里山だ。

 未だしっかり歩けず、車の運転も止められている。退院して2週間になるが、思うように快復できないでいる。

 気になっていたマダラナニワトンボとコバネアオイトトンボのポイントへ。

 マダラナニワトンボに一年ぶりに再会できた。嬉しかった。

 毎日、はやる気持ちを抑えていたが、みんな待っていてくれた。

 林道を一歩一歩かみしめながら歩いた。 生かされた幸せを思うと、涙が溢れた。

  マダラナニワトンボ♀

   

    ♀     ♀

 ♂  ♂

 

マイコアカネ 交尾                                       ♂は額は青白く、朱い腹部が鮮やかだ。

 

こちらはマユタテアカネの交尾

 

ヤマホトトギス ムラサキヒヨドリバナ

 

  しゃがんだら立てないほど太ももの筋肉が落ちてしまった。おまけにすぐに息が上がる。

 未練がましくも早々に切り上げることにした。

 

 秋めいた自然の空気が美味しかった。

 久々の里山は輝いていた。すっかり秋の気配漂う林道で深呼吸、あらためて自然の力を認識できた。

 ツリガネニンジン、ワレモコウ、アキマツカゼ、ハギなどが主役の林道、

 脇の流れには、アオイトトンボ、オオアオイトトンボに混じってコバネアオイトトンボがちらほら見られた。

 すっかり成熟したコバネアオイトトンボも待っていてくれた。 あの美しい紺碧の眼にも会うことができた。

 このコバネアオイトトンボは2017の福島レッドリスト改訂版では、絶滅危惧2類から、準絶滅危惧種へワンランク下がった。

 周囲では、減っているような気がするが、大丈夫だろうか。

 

コバネアオイトトンボ♀

  コバネ

 

コバネ  

 キイトトンボ♀ 

オオアオイトトンボ 

オオアオイト ユウガギク 

コバネ♂ 

コバネアオイトトンボ ♂  

 アオイトトンボ  ♀はオオアオイトトンボみたいだが?

 

感激の里山だったが、家族には迷惑をかけた。

死にかけた重病人には苛酷な時間だった。疲れた。これが本心だ。

皆に悟られないように、一人反省している。体力を回復できるのだろうか?