エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

秋の雨

2018-09-27 | 日々の生活

 

今日もこの秋雨前線により雨降りの1日だった。

これは停滞前線によるもので、秋の梅雨と言ってもいいだろう。

秋の長雨のことを「秋霖」(しゅうりん)と言うらしい。

 

よくレンコン池で葉に水玉が乗っているのを見ることがある。

思いついて庭に出て、葉上の露を探してみた。実際は雨水だが。

草木などの葉の上にある露を「上露」と言うことをはじめて知った。

探そうとするとなかなか見つからないものだ。

庭で水滴が乗っていた葉は、オダマキの葉、ジャコウアゲハのために植えてある食草のウマノスズクサ、また、野菜のノラボウの葉、バラの葉などだ。

きれいなものだ。

 ノラボウ ウマノスズクサ

オダマキ バラ

上露の出来る葉について調べてみた。

これは、撥水性の指標の「接触角」と葉の表面の微細な表面構造で説明される。

撥水性が小さいほど濡れやすい葉で、完全にはじいている状態は180°だ。

また、葉の物性だけでなく、例えばサトイモの葉の表面には非常に細かい、球状の透明な細胞がびっしりと表面を覆っている。

細かく凸凹している表面の方が、ツルツルの表面より濡れづらいわけだ。

見れるものなら、葉の微細構造を見たいものだ。

 

また、秋の雨の雫を探した。これも見つけようと思うとなかなか見つからなかった。

 ヒヨドリジョウゴ      ミニトマト

 ミズヒキ  スズラン

 

冷気と相まって、梅雨時にはない何かもの寂しい風情が感じられた。

これが秋の庭だろう。