今日もこの秋雨前線により雨降りの1日だった。
これは停滞前線によるもので、秋の梅雨と言ってもいいだろう。
秋の長雨のことを「秋霖」(しゅうりん)と言うらしい。
よくレンコン池で葉に水玉が乗っているのを見ることがある。
思いついて庭に出て、葉上の露を探してみた。実際は雨水だが。
草木などの葉の上にある露を「上露」と言うことをはじめて知った。
探そうとするとなかなか見つからないものだ。
庭で水滴が乗っていた葉は、オダマキの葉、ジャコウアゲハのために植えてある食草のウマノスズクサ、また、野菜のノラボウの葉、バラの葉などだ。
きれいなものだ。
ノラボウ ウマノスズクサ
オダマキ バラ
上露の出来る葉について調べてみた。
これは、撥水性の指標の「接触角」と葉の表面の微細な表面構造で説明される。
撥水性が小さいほど濡れやすい葉で、完全にはじいている状態は180°だ。
また、葉の物性だけでなく、例えばサトイモの葉の表面には非常に細かい、球状の透明な細胞がびっしりと表面を覆っている。
細かく凸凹している表面の方が、ツルツルの表面より濡れづらいわけだ。
見れるものなら、葉の微細構造を見たいものだ。
また、秋の雨の雫を探した。これも見つけようと思うとなかなか見つからなかった。
ヒヨドリジョウゴ ミニトマト
ミズヒキ スズラン
冷気と相まって、梅雨時にはない何かもの寂しい風情が感じられた。
これが秋の庭だろう。