エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

そろそろ春の暖かさが欲しい

2011-03-06 | Weblog
今日は啓蟄という。
大地が暖まり、冬眠していた虫が地中からはい出てくるころだと言うが、その気配はない。
 いつも、雪で大分傷んだ餌台にはヒヨドリが来ているが、他に春らしさはあまり感じられない。



朝方の気温がまだまだ零下4~5℃か、日中もさほど上がらないから雪もいっこうに減らない。
庭の圧雪となった1mほどある固い雪を少しずつ崩している。
雪囲いをしなかったドウダンツツジの太い枝が何本も折れていた。
かわいそうなので、枝に注意しながら注意深く取り除いた。



一応雪囲いをしたが、まだうずたかく埋もれているシャクナゲを心配している。
 大きく育ったジンチョウゲもようやく覆っていた雪を除いた。まだつぼみは薄緑だ。
ちなみに、昨年のブログを見たら、ジンチョウゲの花芽がずいぶん紅く色づいていた。
今年の春はずいぶん遅いようだ。
 週間予報も一週間雪模様、そろそろ春の暖かさが欲しい。

【2011.3.6】


【昨年 2010.3.8】

磐梯を描く

2011-03-05 | Weblog




 久しぶりに絵筆をにぎった。
時々する、写真のスケッチで、1枚数分で描きあげる。
 わずかな時間に、先日ハクチョウと共有した感動を味わった。







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 磐梯山の眺め、雲の流れは季節を問わず美しい。
 山容は眺める場所によりかなり違うが、どこからも心を揺さぶられる。

 私はスケッチが好きだ。それらに動かされる心の豊かさが好きだ。
 凍える指先に吐息し、
 雪の原に立ちつくす数分間に、
 精神を集中し一気に大自然を描く。
 そんなスケッチの感動のひとときが好きだ。

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       拙ブログ 【私のスケッチ (磐梯を描く)(2006-03-04)】より。
   
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「人を泣かせて儲けるな」

2011-03-03 | Weblog

 今朝は一面真っ白、冬へ逆戻りで吹雪いている。
  今日はひな祭り、ばあちゃんは、もうお赤飯を炊きあげた。
御夕飯には、ぼんぼりに明かりを点けたおひな様を前に、萌ちゃんの成長をお祝いする。もうすぐぴかぴかの一年生だ。

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昨日3/1の午前4時台、ラジオ深夜便の「明日へのことば」を聴いた。
 川口市で小さな鋳物工場を営む 宗像良東社長の「人を泣かせて儲けるな」と題した
 話だった。会津の出身との紹介で、聴いてみることにした。

中学卒業後の、雪の消えた河原で石を集めた道路工事の辛い思い出、その後の川口での就職、
10年後に零細な町工場を創業、以来ほぼ40年にわたって"キューポラの町"で生きてきた職人の汗と涙の人生が語られた。
自分とあまり変わらない同世代に、全く違った人生を送った一人の職人、そしてその生き方にこころ打たれた。
孫請けで製品を納めた親会社が倒産、そこに押しかける債権者が、そこに幼い女の子二人がいたところで罵声を浴びせる。
いたたまれずに、帰った。お金ではないと思った。
そこでも、「人を泣かせて儲けるな」ということばを思う。
 郷里を離れて二年目になくしたお母さんの言葉でもあった。宗像さんの信条でもある。
今も景気低迷の中、赤字に悩まされながらも、従業員5人の小さな鋳物工場を続けている。
 一職人の苦労の人生に大切なものを貰うことが出来た。 (3/2)
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春を探す

2011-03-01 | Weblog

 弥生3月、今日3/1日は県立高校の卒業式だ。
 リタイア-して何年にもなると、感慨も薄れるものだが、あの日の、懐かしい思いがよみがえる。
社会に巣立つ卒業生に幸あれと祈りたい。

 春の雨がしとしと降っている。
 午後2時半、ばあちゃんが萌香ちゃんの帰りの幼稚園バスを迎えに出る。
角を曲がって元気に走ってくる萌ちゃんを、望遠レンズでパチリ。
 近づくと開口一番「じいちゃん、おんぶ!」と来る。重くなった萌香ちゃんも、あと二週間で卒園だ。
 
 庭に春を探した。まだうず高く残る雪、土が見えるまでにはまだかかりそうだ。
 雪が雨に変わり、ヒヨドリが頻繁に訪れるようになったが、春はなかなか見つからない。



 少し膨らんだクマシデの細い枝に、雨のしずくがきらりと光った。



 裏の杉林はたわわに花を咲かせ、まさに大量の杉花粉をまき散らさんとしていた。



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