エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ああ黎明の 空の色

2012-08-05 | 日々の生活

 ヒグラシの声で目が覚める。
家人はカナカナがやかましく起こされ、鳴き声が止む5時ころからもう一寝できるという。
少し離れた我,

少し離れた我が寝室、ヒグラシの声に目覚めるが、心地よいしらべに聞き入っている。
夏の清々しい朝が、ヒグラシの声と磐梯の黎明から始まる。
 階下の部屋すべてを網戸にして庭に出る。このところ雨のないうだるような暑さにアジサイもぐったりしている。

せめてもと、ホースで早朝の水まきとなる。

 今年も暑い夏にお盆を迎える。

一昨日は、ラックの命日。草を刈り線香を手向けた。いまだにペットロス症候群が尾を引いている。

涼しい夜明けの数時間は至福の時間、生きる喜びが湧いてくる。

 サマータイムと言うが、夜びっかりの社会はいいことはない。
 最近は、晩酌後も本を開くまでもなくお休みだ。
 明日も清々しい朝を迎えたい。

 

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酷暑のトンボ池

2012-08-04 | Weblog

 

 普段より少し早い10時過ぎ、酷暑のトンボ池に行った。   

 

チョウトンボの個体数が普段より多かった。
縄張りをひらひらと飛ぶチョウトンボの行動をしばらく観察した。
ときどき見かけるが、交尾は空中で飛びながら行われ、ごく短時間で離れた。

 

メスを追うオスの飛翔は、普段の飛び方からは想像できないほど敏捷である。
オスと思っていた青いチョウトンボが打水産卵を繰り返していた。青い色の♀もいるようだ。

また、枯れ枝の先に止まったチョウトンボの裏が、メスの表面のように黒色に見えた。
 チョウトンボの翅を拡大して驚いた。翅が立体的に波打っていた。


 

 独特の色調や輝きは、多分この立体的な凸凹の反射から来るのだろうと思った。
他のトンボの翅も、透明なため気づかないが、同じように立体的なのだろうか。

  

他には、ギンヤンマ、ヒメアカタテハ、ウラギンスジヒョウモンに会った。

 

  

ウラギンスジヒョウモン                                               精一杯生きたヒメシジミ・・・一抹の寂しさ

 

まだまだアマゴイルリトンボは元気だ。いつ見ても、美しいルリ色に魅せられる。 

  

オオアオイトトンボも現れた。                              キイトンボ♂

  
  
 今日、庭でアブラゼミの抜け殻を見た。遅かったようだが、ジージー鳴いている。

 厳しい暑さが続いている。 赤ちゃんがいる間はエアコンで涼しくしてあるが、朝夕はなんとかしのぎやすい。

お盆が近づいている。

 

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ジャコウアゲハの疎開

2012-08-03 | Weblog

その後5,6コの卵を確認、大きくならないうちに疎開させなければと思っていた。

しばらく町の夏の行事「祭礼」準備に追われ、見ないうちに大きくなってしまった。

わずかに残っていたウマノスズクサもすべて食べ尽くされ、どこかに移動してしまった。

何とか2頭を見つけた。わずかな細い茎をかじっていた。

 

もう餓死するしかない! 早速ジャコウアゲハの楽園,Hさんのウマノスズクサ畑へ持って行った。

花が咲き、かなり繁った畑のウマノスズクサには、卵もあれば、終令幼虫、蛹と、生活しすべてが見られた。

  

 

Hさんといろいろチョウ談義、最近ゴイシシジミを見ないと話したら、いま裏の山で飛んでいると・・・・。

早速行ってみると、クマザサの茂みにいた。ここ数年、いつもいた何カ所で見られず、久しぶりに会った。

 ゴイシシジミ

毎朝、朝早くから小型のジャコウアゲハが庭に飛んでいる。

食べ尽くされたウマノスズクサの香りがするのだろうか。そのうち、この食草をもっと増やしてやりたいものだ。

 

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森へ帰した カブトムシ

2012-08-02 | 日々の生活

 

 去年の夏、里山の林で採ったカブトムシが卵を産んだ。

真っ白いイクラほどの卵から1年、孫が水分に気をつけながら大事に育てたカブトムシが生まれた。

丁度ガラスケースの見えるところで巣を作った幼虫は白から褐色の蛹に、そして先日、5頭の真っ黒なカブトが土から這い出してきた。

いずれもかなりの小型で、オスもわずかばかりのツノから分かるほどだったが、孫は大喜びだった。

  角はちっちゃいが


 今朝、孫たちとその生まれたカブトムシを森の樹液に放した。

虫たちへの大人のエゴかも知れないが、前から森に帰そうと孫と約束していた。

カブトムシの誕生を見つめて1年、4年生の孫に今の気持ちを聞くと、複雑だと答えた。

虫が森で生きられる嬉しさ、自分がもう少し飼っていたい気持ち、そして虫たちとの別れなどが複雑に交錯する少年の心の動きが愛おしかった。

自然に親しみ、いのちをみつめながら、孫たちが少しづつ成長していって欲しいと願っている。(2012.8.1)

 

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