エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

満10年

2013-04-03 | 日々の生活

 きょうは、昔の我が誕生日、静かに春の雨が降っている。
 傘を差して庭へ出た。梅のつぼみが少し膨らんだ。ミスミソウも数日で開きそうだ。
サンシュも黄色い花火がはじけそうだ。みんなみんな、生きている。

  

 

 清々しい気持ちで机に向かう。BGMはバッハ、バイオリン協奏曲はどれも心に染み入る癒しの響きだ。CDがアリア~管弦楽組曲第3番を繰り返している。

 ブログで誕生日を検索すると、ほとんどが新しい誕生日、人生再スタートからの歳を数えていた。

 思えば3,4歳までは再発の不安をかかえた日々で、辛い日々にせめて「精一杯の毎日を!」と。それ以降も、健康の不安だった。

 近頃は驚くほど元気を取り戻し自信が出てきた。これも、家族や周囲の自然の癒しに助けられてきたおかげさまと思っている。

 あらためて、失って初めて知った健康の大切さを思いながら歩んだ日々を振り返っている。

 この秋には満10年を迎える。
 近くの孫たちがほぼ同じ歳、この子らと同じ、新鮮な、純真な心で、明日を生きていきたい。
 これは半成人を迎える所信だ。
 
 以前のブログより
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 ○2010-04-03【昔の誕生日】
  一度あきらめた命。今生かされて平穏な日々を送る幸せを感謝している。
 大病から7年、11月には満7歳になる。今日は、生まれ変わる前の誕生日だ。
   皆からのプレゼントは上下のスポーツジャージだ。早速ジャージに着替えて少し早い  お夕飯。

これから、お寿司で祝ってくれる。お酒も、普段より少しいいのを買ってきてくれた。ささやかな贅沢がありがたい。体調に気をつけながらいただくことにしよう。

 ○ 2012-11-08【 満9歳 】
   今日は、小生のもう一つの誕生日、あれから満9年になる。
  11/8は妻の誕生日だが、9年前の今日、長い入院生活から退院、生かされた自分の新しい誕生日となった。生まれ変わった新しい人生が始まった日だ。
  時雨模様の晩秋の一日、飽きることなく静寂の庭を眺めて過ごした。あらためて、自分の身体が愛おしく感じられた。
  時折、あの大病を、大手術を、予後の辛い生活を忘れることがある。もう少し労ってやらなければと思っている。
 家族でささやかなお祝いを計画している。妻のため、家族のため、ついでに自分の身体のために。
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待ちに待った春

2013-04-01 | 自然観察

 

気温は10度までしか上がらなかったが、風のない春日和になった。

悠人くん、お靴を履いてお散歩大好きで~す。

あすは雨模様との予報に、お昼をそこそこに里山へ飛び出した。

長原のレンコン池を覗く。ところどころに雪が残る田、陽だまりの土手にオオイヌノフグリが満開だった。

林沿いの田の畔を歩くと、今年初めてのチョウを発見、クジャクチョウとキタテハだ。

春をよろこぶように、敏捷に飛び回り、なかなか上手に撮らせてくれなかった。

   

 

昨日見つけた垂れ下がるハンノキの花序はほとんどが雄、昨年の果穂のほとんどは地面に落ちていた。

少し穂の色や付き方の違うハンノキも見られた。

   

芽ぶき前の枝に鮮やかな黄緑色のウスタビガの繭を見つけた。鮮やかだが成虫は10 月頃羽化するので、繭は空だ。

まだ枯れ葉を巻いた網目状のクスサンの繭も。これも空っぽ、スカシダワラと呼ばれる。

まだまだ小さいキブシの花序も見られた。

   

いつもキマダラヒカゲ、ルリタテハ、シータテハ、スズメバチなどに樹液を提供してくれる柳の枝、銀白色の冬芽はまだまだ小さい。

キブシの穂も小さい。強し水近くからの磐梯の雪形はやはり虚無僧にはまだ尺八部分が見えず、キツネ雪だ。

  

トンボ池まで近道をしようと車を走らせると、林道入り口から先は雪で通れなかった。

まだまだ浅い春、日一日と雪は消えるだろう。春の到来を知らせる根回り穴が、何とも言えず好きだ。

小さいスズメ大の野鳥が止まった。くちばしは細く身体は赤みがかった褐色で茶色い斑点がある。何という鳥だろうか。

図鑑でみると、カヤクグリに似ているが・・・。

  

雪も消え、半年ぶりに里山を巡る楽しさを味わった。

 

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