中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

オジサンの老婆心

2008-09-06 15:29:12 | その他
 先日のことだが「バス・ワールド」というブラックバス釣りの専門誌を見ていると、下野正希さんのコラムに目が行った。下野さんと言えば、日本のバス釣り&バスフィッシング・トーナメントの創世記から活躍し続ける、いわゆる「バス・プロ」だ。その下野さんがオモシロいことを書いていた。
 それは環境問題についてだが、その主旨は「新幹線でエコ出張」のキャッチフレーズの元、新幹線はCO2の排出量削減に貢献していると言っているけれど、1日に何便も出る新幹線と、便数は限られる飛行機と、本当のところ一体どっちが”エコ”なんだろうかと言うものであった。経験を積み、オジサンになるとそのへんがかなり疑い深くなって見るようになったとも書いてあった。加えて考えると、ほとんどの場合で満席近くなる飛行機と、ガラガラになる便も結構ある新幹線だと、一人あたりに使うエネルギーで計算すると違った結果が出るだろうと思う。

 考えてみると分母を変える事によって実際の数値が大きく変わるのは当たり前のことで、ワタシ自身の考えでは、最初に何かの目的があって、その目標に近付ける場合にはこんなテクニックが使われることが多いように思う。エコがらみやダム建設等々、様々な場面で使われているので発表される数値を鵜呑みするのは良くないことだ。下野さんも当然釣り師だから、以前から実際釣りをしながら感じることと、新聞記事などに載ることとのギャップを感じていたのだろう。(というか、実際に私も何度かそんな記事を見たことがある。)

 何度もココで書いているが、普段から自然に触れることの大切さを皆さんにも感じてほしい。特に都会に住む人にとっては自分から行動を起こさない限り、難しいことだと思う。だから、釣りをはじめ、アウトドア・スポーツをすることが一番の近道だ。触れてみて、実際に感じないとダマされ放題、税金使われ放題にされてしまうのだ。(というか実際になっているけど…。)
 しかし、先週のブログでも触れたが、都会の釣り人口は減り続け、都市部の釣具屋さんは減る一方だ。よく考えてみると、私の住んでいる西宮市南部では子供の頃から考えてみると個人店主の釣り道具屋さんは3件以上無くなり、チェーン店も数件あったのがゼロになってしまった。残るは埋め立て地へ行く釣り人が相手のエサ屋が何軒か残るのみだ。これではますます前途多難だろう。

 少し前に聞いた、某釣り道具メーカーのセールスの話によると、磯釣り人口の減少が一番顕著だと聞いた。これは倶楽部の衰退等で教える立場の人達が減り、後を継ぐ人口が極端に減っているからだと聞いた。

 そう言えば、先日ウチの息子が「パパは竜巻を見たことがある?」と突然聞いてきた。「大型のトルネードのようなものは見たことがないけど、冬、季節風が吹き荒れる磯の上で、高さが10mくらいの小型の物が海面を渡って行くのなら見たことが何度かある。」と答えてやると「うゎ~、いいな~。」と言っていた。
 よし、竜巻をエサに子供を磯釣りデビューさせるか?と思ったが、よく考えてみるとそんなキケンな天候の日に釣りをしている自分に驚き、やっぱり子供を連れてはいけないなと躊躇してしまった。じゃぁ、どうすりゃーイイんだろうか?…。
 でも、無理に連れて行かなくても、ある程度の年齢になれば子供は子供で勝手に体験していくのかな?。これってオジサンの老婆心なんだろうか?!。
コメント
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