■大好きな長野■
以前に、このブログでも触れた、我が家の「長野好き」は相変わらずであり、今でも年に3~4回は、この地を旅行などで訪問している。
その尽きない魅力は、街~郊外~2000m超の山とが、カラーリングで言えばグラデーションをつけたような繋がりで違和感なくリンクし、それらがハッキリと区別できる四季の中で表情を変えてゆくこと、そしてそこで育まれた幸に恵まれていることなど、ボク的には色々とある。
そんな長野に、またもや旅する我ら夫婦であった…。
■安曇野のパン屋さん■
2011年春からNHKで放送されていたドラマ「おひさま」の舞台になった安曇野。この近辺は豊富な湧水を利用したわさび園を始めとして、見るべきスポットも多い。
今回は宿泊地がキャンプ場のコテージなので、まずは翌朝の朝食分のパンを買いに辺りをウロつく。途中で買ったガイドブックを手がかりに立ち寄ったのが、「あづみ野の朝」というパン屋さんだった。
車を駐車場に止めている最中に気付いたのだが、目前にガラス細工で有名な「安曇野アートヒルズミュージアム」があった。町全体が統一された感のあるイメージが流れているので、ガラス・ミュージアムの前にパン屋さんがあっても全く違和感がないところが安曇野らしいところだ。
中に入ってパンを選んでいる最中に客がドンドン来店する。どうやらここは人気店らしく、”売り”は、パンと共に食べるスープだそうだ。
ボクらは翌朝にここのパンを食べたワケだが、その味は時間が経っているにもかかわらず、かなりイケる味だった。しかもその上そんなに価格が高くないところがウレシい。
しかし、人気があるパン屋さんが、週に4日=金~月曜しか営業していない。そんなところも安曇野らしいところだ。
■美麻珈琲■
安曇野を北に抜け、大町の市街地を過ぎた先に仁科三湖(青木湖、中綱湖、木崎湖)という湖がある。そこから東に向かった中山高原というところに「美麻珈琲(みあさコーヒー)」という珈琲店がある。ここは今回の旅行中、訪問先のメインとして、事前にチェックを入れていたところだ。
ここの珈琲は「うまい」と評判が高く、併売されるケーキ類も絶品と賞賛されている。それもそのハズで、この店は僕が住む兵庫県西宮市の隣にある、三田市というところを拠点に展開する「サント・アン」という有名洋菓子店のオーナーが経営しているからだ。
なんでも、このオーナーの若い頃の夢が、信州での田舎暮らしであったそうだ。
20歳代からケーキ修行に明け暮れ、30歳代で独立したオーナーが、3人の子供達をこの地へ山村留学に送り出したことが縁となって、50歳代になった数年前に、念願の珈琲店をこの美麻の地でオープンさせたそうだ。
ここの建築構造は「ストロー・ベイル・ハウス」(藁の家)という構造だそうだ。これは芯材に藁束を使い、それを漆喰で固めたもので、保温性が高くなっているそうだが、その白い外観とデコボコ感が何とも良い味を醸し出しており、正に「お菓子の家」のようだ。
店内のテラス部分でボクは美麻ブレンド、妻はイタリアン・ブレンドを飲む。
ここのように自然風景にウマく溶け込んだ喫茶店と言えば、北海道・富良野旅行の際に訪れた、倉本聰氏プロデュースの喫茶店「森の時計」もそうだが、その店内に掲げてある倉本聰氏直筆の書「森の時計はゆっくり時を刻む」の如く、こういったタイプの喫茶店では、ゆったりとした時間が流れている。その流れの中で「こだわり」の香り高い珈琲と共に過ごす時間は、極上である。よって、ワザワザ珈琲だけを飲みに訪れる価値があるのだ。
■中山高原キャンプ場■
この美麻地区を訪れた理由はもう一つある。バイク・ツーリストなどのワイルド系キャンパーがよく参考にしている「オレら流キャンプ術」(http://www.oreraryu.com/)というサイトがあるのだが、その中で知ったのが「中山高原キャンプ場」というところだった。
それが美麻珈琲の近くにあると聞いて、今後のキャンンプのための下見をしようと考えていたのだが、美麻珈琲に行ってみるとビックリ!。何と同じ敷地内にあったのだ。
平地が少ない区画無しのサイトに設備は水場とポットン便所のみということなので、軟弱キャンパーが来ない条件が揃っているのから、サイトでの紹介では穴場のキャンプ場ということになっている。
事実その通りのキャンプ場だと思うが、美麻珈琲と、それに加えて横に並ぶ同系列経営の美麻キッチンというオシャレなレストランとの前景として広がる草原に、シーズンになるとテントが並ぶ姿は不似合いだと思うし、逆に高原の静かなキャンプ場として考えると、テントやタープ以外に不似合いな建物はない方がイイ。何となくその点がお互いにプラスになっていないような気がするのだが…。
お茶を飲んだ後に散歩をしながら「両雄並び立たず」とは、このことを指すのではないか?と思っていた。だとすれば、今後どちらかが淘汰されてしまうのだろうか?。もしそうなるのであれば、単体であればどちらも雰囲気がイイだけに勿体ない話だ。
~その2へ続く
以前に、このブログでも触れた、我が家の「長野好き」は相変わらずであり、今でも年に3~4回は、この地を旅行などで訪問している。
その尽きない魅力は、街~郊外~2000m超の山とが、カラーリングで言えばグラデーションをつけたような繋がりで違和感なくリンクし、それらがハッキリと区別できる四季の中で表情を変えてゆくこと、そしてそこで育まれた幸に恵まれていることなど、ボク的には色々とある。
そんな長野に、またもや旅する我ら夫婦であった…。
■安曇野のパン屋さん■
2011年春からNHKで放送されていたドラマ「おひさま」の舞台になった安曇野。この近辺は豊富な湧水を利用したわさび園を始めとして、見るべきスポットも多い。
●安曇野近辺の秋風景●
今回は宿泊地がキャンプ場のコテージなので、まずは翌朝の朝食分のパンを買いに辺りをウロつく。途中で買ったガイドブックを手がかりに立ち寄ったのが、「あづみ野の朝」というパン屋さんだった。
●あづみ野の朝●
車を駐車場に止めている最中に気付いたのだが、目前にガラス細工で有名な「安曇野アートヒルズミュージアム」があった。町全体が統一された感のあるイメージが流れているので、ガラス・ミュージアムの前にパン屋さんがあっても全く違和感がないところが安曇野らしいところだ。
中に入ってパンを選んでいる最中に客がドンドン来店する。どうやらここは人気店らしく、”売り”は、パンと共に食べるスープだそうだ。
●店内に並ぶパン●
ボクらは翌朝にここのパンを食べたワケだが、その味は時間が経っているにもかかわらず、かなりイケる味だった。しかもその上そんなに価格が高くないところがウレシい。
しかし、人気があるパン屋さんが、週に4日=金~月曜しか営業していない。そんなところも安曇野らしいところだ。
■美麻珈琲■
安曇野を北に抜け、大町の市街地を過ぎた先に仁科三湖(青木湖、中綱湖、木崎湖)という湖がある。そこから東に向かった中山高原というところに「美麻珈琲(みあさコーヒー)」という珈琲店がある。ここは今回の旅行中、訪問先のメインとして、事前にチェックを入れていたところだ。
●中山高原にある美麻珈琲●
ここの珈琲は「うまい」と評判が高く、併売されるケーキ類も絶品と賞賛されている。それもそのハズで、この店は僕が住む兵庫県西宮市の隣にある、三田市というところを拠点に展開する「サント・アン」という有名洋菓子店のオーナーが経営しているからだ。
なんでも、このオーナーの若い頃の夢が、信州での田舎暮らしであったそうだ。
20歳代からケーキ修行に明け暮れ、30歳代で独立したオーナーが、3人の子供達をこの地へ山村留学に送り出したことが縁となって、50歳代になった数年前に、念願の珈琲店をこの美麻の地でオープンさせたそうだ。
●厨房の様子●
ここの建築構造は「ストロー・ベイル・ハウス」(藁の家)という構造だそうだ。これは芯材に藁束を使い、それを漆喰で固めたもので、保温性が高くなっているそうだが、その白い外観とデコボコ感が何とも良い味を醸し出しており、正に「お菓子の家」のようだ。
●自宅用に購入したイタリアン・ブレンド●
店内のテラス部分でボクは美麻ブレンド、妻はイタリアン・ブレンドを飲む。
ここのように自然風景にウマく溶け込んだ喫茶店と言えば、北海道・富良野旅行の際に訪れた、倉本聰氏プロデュースの喫茶店「森の時計」もそうだが、その店内に掲げてある倉本聰氏直筆の書「森の時計はゆっくり時を刻む」の如く、こういったタイプの喫茶店では、ゆったりとした時間が流れている。その流れの中で「こだわり」の香り高い珈琲と共に過ごす時間は、極上である。よって、ワザワザ珈琲だけを飲みに訪れる価値があるのだ。
■中山高原キャンプ場■
この美麻地区を訪れた理由はもう一つある。バイク・ツーリストなどのワイルド系キャンパーがよく参考にしている「オレら流キャンプ術」(http://www.oreraryu.com/)というサイトがあるのだが、その中で知ったのが「中山高原キャンプ場」というところだった。
それが美麻珈琲の近くにあると聞いて、今後のキャンンプのための下見をしようと考えていたのだが、美麻珈琲に行ってみるとビックリ!。何と同じ敷地内にあったのだ。
平地が少ない区画無しのサイトに設備は水場とポットン便所のみということなので、軟弱キャンパーが来ない条件が揃っているのから、サイトでの紹介では穴場のキャンプ場ということになっている。
●キャンプサイトの様子●
●水場の様子●
事実その通りのキャンプ場だと思うが、美麻珈琲と、それに加えて横に並ぶ同系列経営の美麻キッチンというオシャレなレストランとの前景として広がる草原に、シーズンになるとテントが並ぶ姿は不似合いだと思うし、逆に高原の静かなキャンプ場として考えると、テントやタープ以外に不似合いな建物はない方がイイ。何となくその点がお互いにプラスになっていないような気がするのだが…。
お茶を飲んだ後に散歩をしながら「両雄並び立たず」とは、このことを指すのではないか?と思っていた。だとすれば、今後どちらかが淘汰されてしまうのだろうか?。もしそうなるのであれば、単体であればどちらも雰囲気がイイだけに勿体ない話だ。
~その2へ続く