■念願だったうずら家■
雨が強まる中、戸隠キャンプ場のコテージで一泊した翌朝は、開店と同時にそば屋の「うずら家」に向かう。
ご存じの人も多いとは思うが、ここ「うずら家」は、戸隠神社・中社の門前にある超人気そば店だ。ボクたち家族は、これまで何度もこの店を訪れていたのだが、都合で日曜祝日の訪問しかできなかったためか、その度に2時間以上の”待ち”のために挫折してばかりで、結局入れず仕舞いの状況が続いていた。
しかし、今回は平日、それも雨降りの開店直後ということで、待ち時間ゼロで入店することができた。ただし、この時点で駐車場は既に満車の状態だったことから人気の程がうかがえる。
入店後はモチロン、ざるそばを注文する。
その味は評判通りのモノで、季節的に新蕎麦が出る間際の一番不利な状況(=挽いてから時間の経ったそば粉)でありながら、風味、のど越し共ハイレベルであり、これまでボクが食してきた、数々のそばの中でも最上位にランク付けできる味だった。
面白いのは、こだわりの本わさびだ。おろし金を使って自分でおろすのは良くあることだが、ここでは手順があって、まずおろし金の上に薄く砂糖を乗せた後に、わさびを摺り下ろし、つゆに溶くのではなくて、麺に乗せて食べる方法を推奨している。試しにダイレクトに摺り下ろす方法と比較してみたが、推奨パターンの方が、渋みがとれてまろやかになり、味に深みが増すことが確認できた。
うずら家を出た後は、所用のある長野市内に立ち寄ったうえで、そこから更に北上する。
■サンクゼール■
ジャムやパスタソースなどを販売するショップを全国のショッピングモールなどに展開する「サンクゼール」。その拠点が長野市の北東、飯綱町芋川にある。ここも社長が長野に移住して成功した会社の一つということだ。
社史を覗いてみると…。
東京でパスタソースなどの食材を販売する外食産業専門商社の子息が、長野のペンション群を営業で廻るうちに、この地の魅力に取り憑かれ、やがて親から独立してペンション経営に乗り出すところからこの会社がスタートする。過酷なペンション経営の最中、朝食で出していた奥様手作りのジャムが大好評になったことから転業し、それが、発展したのが今のサンクゼールなのだそうだ。
企業の成長の裏には苦労話があるようだが、今では丘が丸ごとぶどう園とワイナリー、レストランやチャペルといった施設が集まった「サンクゼールの丘」として開発されている。
施設の全てが統一イメージで開発され、(行ったことはないが)まるで、フランスの片田舎にでも迷い込んだ気分になる。
当然、全国に展開する店舗の「総本山」なので、ここの売店で販売される商品はショールームのようなイメージで陳列されている。そして、ジャムやパスタ・ソースといった主力商品は、ほぼ全種類で試食可能になっている。
当日はツアーに参加しなかったが、農場やワイナリーの見学も可能だ。
何点か購入した後は、休憩に付設のデリカテッセンで軽い食事をする。
ソーセージの味も絶品で、文句のつけようがない。
このサンクゼールが今回の長野旅行の終着点。長野県内で充実の時間を過ごした後は帰途に就く。
そして現実社会が待っている、兵庫県西宮市に向かってひた走るのであった。
■ボクにはとても…■
長野に魅力を感じ、移住を決意してここに来た人は数多く居る。そんな人達が興す事業=レストランや宿等は、その地で生まれ育った地元の人が感じるものとは違った、言わば「よそ者から見た長野イメージ」で出来ていることが多い。その点ではボクのような「長野が大好きなよそ者」との価値観が合うことが多いから、自ずとそんなところに惹き付けられる。
文中でも触れたが、今回訪れた「美麻珈琲」や「サンクゼール」も、そんな、いわゆるIターン組の人達によってつくられた、ボクにとっては魅力はタップリの施設だった。
高原の広大な土地の上にポツンと一件だけ、それも客単価の低い珈琲店が営業できたり、逆に一大拠点としての、丘の斜面丸ごとの開発は、今回訪れた長野の高原地帯のような土地単価が低いところでしか成し得ないことだとは思うが、いくら土地代が安いといっても大きな資金が必要なことは確かだ。
その資金を生み出すことを始め、そこでの経営を軌道に乗せることは、当然、経営センスに長けた人でないと難しい事業だ。
そんな資金やセンスも無い一般人のボクとしては、到底そんな事業を興せるハズはないから、成功者が実現した夢の施設を訪問し、見て触れて夢の一部をお裾分けをしてもらうしかないのが現実だ。だからボクにとっては、この先もずっと、いつになっても手の届かない、「憧れの長野」のままであることは間違いなさそうだ。
雨が強まる中、戸隠キャンプ場のコテージで一泊した翌朝は、開店と同時にそば屋の「うずら家」に向かう。
ご存じの人も多いとは思うが、ここ「うずら家」は、戸隠神社・中社の門前にある超人気そば店だ。ボクたち家族は、これまで何度もこの店を訪れていたのだが、都合で日曜祝日の訪問しかできなかったためか、その度に2時間以上の”待ち”のために挫折してばかりで、結局入れず仕舞いの状況が続いていた。
しかし、今回は平日、それも雨降りの開店直後ということで、待ち時間ゼロで入店することができた。ただし、この時点で駐車場は既に満車の状態だったことから人気の程がうかがえる。
●うずら家●
入店後はモチロン、ざるそばを注文する。
●手前が、ざるそば”大盛”(奥は普通盛)●
その味は評判通りのモノで、季節的に新蕎麦が出る間際の一番不利な状況(=挽いてから時間の経ったそば粉)でありながら、風味、のど越し共ハイレベルであり、これまでボクが食してきた、数々のそばの中でも最上位にランク付けできる味だった。
面白いのは、こだわりの本わさびだ。おろし金を使って自分でおろすのは良くあることだが、ここでは手順があって、まずおろし金の上に薄く砂糖を乗せた後に、わさびを摺り下ろし、つゆに溶くのではなくて、麺に乗せて食べる方法を推奨している。試しにダイレクトに摺り下ろす方法と比較してみたが、推奨パターンの方が、渋みがとれてまろやかになり、味に深みが増すことが確認できた。
●こだわりの本わさび●
うずら家を出た後は、所用のある長野市内に立ち寄ったうえで、そこから更に北上する。
■サンクゼール■
ジャムやパスタソースなどを販売するショップを全国のショッピングモールなどに展開する「サンクゼール」。その拠点が長野市の北東、飯綱町芋川にある。ここも社長が長野に移住して成功した会社の一つということだ。
社史を覗いてみると…。
東京でパスタソースなどの食材を販売する外食産業専門商社の子息が、長野のペンション群を営業で廻るうちに、この地の魅力に取り憑かれ、やがて親から独立してペンション経営に乗り出すところからこの会社がスタートする。過酷なペンション経営の最中、朝食で出していた奥様手作りのジャムが大好評になったことから転業し、それが、発展したのが今のサンクゼールなのだそうだ。
企業の成長の裏には苦労話があるようだが、今では丘が丸ごとぶどう園とワイナリー、レストランやチャペルといった施設が集まった「サンクゼールの丘」として開発されている。
施設の全てが統一イメージで開発され、(行ったことはないが)まるで、フランスの片田舎にでも迷い込んだ気分になる。
●サンクゼールの丘・レストラン棟●
●サンクゼールの丘・チャペル●
●サンクゼールの丘・ワイナリー入口●
当然、全国に展開する店舗の「総本山」なので、ここの売店で販売される商品はショールームのようなイメージで陳列されている。そして、ジャムやパスタ・ソースといった主力商品は、ほぼ全種類で試食可能になっている。
●数々のジャム●
●数々のパスタ・ソース●
当日はツアーに参加しなかったが、農場やワイナリーの見学も可能だ。
●自社及び協力ワイナリー製のワイン●
何点か購入した後は、休憩に付設のデリカテッセンで軽い食事をする。
●喫茶~軽食まで、ここでOK●
●自家製ソーセージの盛り合わせ●
●雨で中庭探訪は断念する。●
ソーセージの味も絶品で、文句のつけようがない。
このサンクゼールが今回の長野旅行の終着点。長野県内で充実の時間を過ごした後は帰途に就く。
そして現実社会が待っている、兵庫県西宮市に向かってひた走るのであった。
■ボクにはとても…■
長野に魅力を感じ、移住を決意してここに来た人は数多く居る。そんな人達が興す事業=レストランや宿等は、その地で生まれ育った地元の人が感じるものとは違った、言わば「よそ者から見た長野イメージ」で出来ていることが多い。その点ではボクのような「長野が大好きなよそ者」との価値観が合うことが多いから、自ずとそんなところに惹き付けられる。
文中でも触れたが、今回訪れた「美麻珈琲」や「サンクゼール」も、そんな、いわゆるIターン組の人達によってつくられた、ボクにとっては魅力はタップリの施設だった。
高原の広大な土地の上にポツンと一件だけ、それも客単価の低い珈琲店が営業できたり、逆に一大拠点としての、丘の斜面丸ごとの開発は、今回訪れた長野の高原地帯のような土地単価が低いところでしか成し得ないことだとは思うが、いくら土地代が安いといっても大きな資金が必要なことは確かだ。
その資金を生み出すことを始め、そこでの経営を軌道に乗せることは、当然、経営センスに長けた人でないと難しい事業だ。
そんな資金やセンスも無い一般人のボクとしては、到底そんな事業を興せるハズはないから、成功者が実現した夢の施設を訪問し、見て触れて夢の一部をお裾分けをしてもらうしかないのが現実だ。だからボクにとっては、この先もずっと、いつになっても手の届かない、「憧れの長野」のままであることは間違いなさそうだ。