■自作の虫■
ボクの手元にROLAND社製の電子ドラム「Vドラム」がやってきたのは今年の2月で、そのことはこのブログでも書いたが、その後半年以上が過ぎた今、随分と様子が変わっている。
ボクが購入した当初のセット内容は、TD-4という音源(電気信号を生音に近いモノに変換する機器)を中心に組まれた最安のグレードであった。そこそこ気に入ってはいたのだが、最安だけに妥協点も多く、それに対する不満もあった。
「まぁ、本物とは違うからこんなモノか…」と、自分を納得させていたのだが、新たな音源TD-11&15が発売されたことを知る。これが楽器店に並び始めた頃、試打してみたところ、あまりの出来の良さに驚いてしまったのだ。
自分のセットを叩く度に音源の実力差を感じながらも衝動を抑えていたある日、試しに音源だけをヤフオクに出品してみると、思いの外に高値が付いてしまった。それを元手に、とうとうTD-11を手に入れてしまうことになる。それで満足すれば良かったのだが…。
音源は変わったものの、TD-4の最安グレード仕様は、タムタム(上段にセットされる小さめの太鼓)の位置にあるパッドの打面がゴム製だった。本物のドラムに比べると全く次元の違う消音化は計られているものの、ゴムを叩く音はある程度の音量があるため、集合住宅に住む身としてはやや難があるのは確かだった。
ROLANDでは、より打音が小さく、しかも叩いた後のリバウンド等がより生ドラムに近い、メッシュヘッドという、網状のドラムヘッド(皮)を装着したパッドを販売しているのだが、こちらは新品であれば¥20000前後、中古品であっても1パッドあたりの相場が1万円前後もするから、必要枚数を揃えるとなるとかなりの投資になる。
「どうにかならないか」と考えて、インターネットで情報収集していた矢先、このパッドが自作できることを知る。そして、それがきっかけでいつもの”自作の虫”が騒ぎ始めた。
第一歩はシェル(ヘッドを装着する木枠の部分)に流用するため、PEARL社製のドラム練習台をオークションで探し出すことから始まった。
「出物はないか?」と、ややマイナーなオークションを探していると「スタンド付き、4台まとめて¥10000」で出品されているのを発見し、それを運良くライバル無しで落札する。そして、メッシュヘッドを1枚あたり¥1100で新品購入し、それを装着。¥90のセンサーと¥250のジャックをハンダ加工し、”三角コーン”の形をしたスポンジセンサーを削り出してその上に装着。そして最後に自動車のドアモール(¥250)をリム(金枠)に装着して完成。これで新品だと1パッドあたり¥20000クラスと同等の高性能パッドを1パッドあたり¥4000台前半の投資で制作することが出来た。

「1台余ったパッドをどうしようか?」と考えていたのだが、自信で試行錯誤のあげく、本来ならリム部とヘッドの”2トリガー検出”(ヘッドとリムに音の振り分けが可能)だったのを、2つのパッドに振り分ける方法を発見し、その方法を下にタムタムの増設を開始していった。
それら工夫の末、チビチビと増設を繰り返し、気付けば高校時代に使っていた”生ドラム”とタムタムの数が同じになり、シンバルに至っては上回るセッテイングとなっていた。

■毎日がドラム三昧■
平日は帰宅すると、30分~1時間程度、釣りに行かない日曜日には2時間程度叩いているので、昔の感覚が戻りつつある。世間的な目で見ると実力的には大したことはないレベルだが、自分的には30年前のレベルに近付きつつあることが何よりも嬉しい。勿論、50歳前のオッサンが18歳の青年?にパワーで挑んでも追いつくはずもないのだが、当時の自分に比べれば30年間も音楽を聞き続けた分だけ知識のストックがあるので、表現やアイデアに勝る部分もある。
それが決まった瞬間は「俺って、まだまだイケるやん!」と一人悦に入るワケだが、聞いているのはヘッドフォンを装着している自分だけなのが何げに悲しい。また、一人で”ノリノリ”で叩いているところを家族に見られれでもすれば、恥ずかしさの極みだろう。
だが、「何はともあれ楽器演奏は楽しい」これに尽きるのだ。
ボクの手元にROLAND社製の電子ドラム「Vドラム」がやってきたのは今年の2月で、そのことはこのブログでも書いたが、その後半年以上が過ぎた今、随分と様子が変わっている。
ボクが購入した当初のセット内容は、TD-4という音源(電気信号を生音に近いモノに変換する機器)を中心に組まれた最安のグレードであった。そこそこ気に入ってはいたのだが、最安だけに妥協点も多く、それに対する不満もあった。
「まぁ、本物とは違うからこんなモノか…」と、自分を納得させていたのだが、新たな音源TD-11&15が発売されたことを知る。これが楽器店に並び始めた頃、試打してみたところ、あまりの出来の良さに驚いてしまったのだ。
自分のセットを叩く度に音源の実力差を感じながらも衝動を抑えていたある日、試しに音源だけをヤフオクに出品してみると、思いの外に高値が付いてしまった。それを元手に、とうとうTD-11を手に入れてしまうことになる。それで満足すれば良かったのだが…。
音源は変わったものの、TD-4の最安グレード仕様は、タムタム(上段にセットされる小さめの太鼓)の位置にあるパッドの打面がゴム製だった。本物のドラムに比べると全く次元の違う消音化は計られているものの、ゴムを叩く音はある程度の音量があるため、集合住宅に住む身としてはやや難があるのは確かだった。
ROLANDでは、より打音が小さく、しかも叩いた後のリバウンド等がより生ドラムに近い、メッシュヘッドという、網状のドラムヘッド(皮)を装着したパッドを販売しているのだが、こちらは新品であれば¥20000前後、中古品であっても1パッドあたりの相場が1万円前後もするから、必要枚数を揃えるとなるとかなりの投資になる。
「どうにかならないか」と考えて、インターネットで情報収集していた矢先、このパッドが自作できることを知る。そして、それがきっかけでいつもの”自作の虫”が騒ぎ始めた。
第一歩はシェル(ヘッドを装着する木枠の部分)に流用するため、PEARL社製のドラム練習台をオークションで探し出すことから始まった。
「出物はないか?」と、ややマイナーなオークションを探していると「スタンド付き、4台まとめて¥10000」で出品されているのを発見し、それを運良くライバル無しで落札する。そして、メッシュヘッドを1枚あたり¥1100で新品購入し、それを装着。¥90のセンサーと¥250のジャックをハンダ加工し、”三角コーン”の形をしたスポンジセンサーを削り出してその上に装着。そして最後に自動車のドアモール(¥250)をリム(金枠)に装着して完成。これで新品だと1パッドあたり¥20000クラスと同等の高性能パッドを1パッドあたり¥4000台前半の投資で制作することが出来た。

●練習台を流用した”自作パッド”●
「1台余ったパッドをどうしようか?」と考えていたのだが、自信で試行錯誤のあげく、本来ならリム部とヘッドの”2トリガー検出”(ヘッドとリムに音の振り分けが可能)だったのを、2つのパッドに振り分ける方法を発見し、その方法を下にタムタムの増設を開始していった。
それら工夫の末、チビチビと増設を繰り返し、気付けば高校時代に使っていた”生ドラム”とタムタムの数が同じになり、シンバルに至っては上回るセッテイングとなっていた。

●現在のセッティング●
■毎日がドラム三昧■
平日は帰宅すると、30分~1時間程度、釣りに行かない日曜日には2時間程度叩いているので、昔の感覚が戻りつつある。世間的な目で見ると実力的には大したことはないレベルだが、自分的には30年前のレベルに近付きつつあることが何よりも嬉しい。勿論、50歳前のオッサンが18歳の青年?にパワーで挑んでも追いつくはずもないのだが、当時の自分に比べれば30年間も音楽を聞き続けた分だけ知識のストックがあるので、表現やアイデアに勝る部分もある。
それが決まった瞬間は「俺って、まだまだイケるやん!」と一人悦に入るワケだが、聞いているのはヘッドフォンを装着している自分だけなのが何げに悲しい。また、一人で”ノリノリ”で叩いているところを家族に見られれでもすれば、恥ずかしさの極みだろう。
だが、「何はともあれ楽器演奏は楽しい」これに尽きるのだ。