■大河内高原■
ボクの暮らす兵庫県のほぼ中央部辺りにあるのが、神河町(かみかわちょう)で、今回歩いた大河内高原(おおかわちこうげん)はここにある。
「大河内高原」と言ってもピンと来ない兵庫県人のために補足すると、大河内高原とは総称であり、学校関連の合宿地として利用されることがある「峰山高原(みねやまこうげん)」と、秋のススキで有名な「砥峰高原(とみねこうげん)」とが総称のエリア内に含まれている。内部の二つの高原は隣り合わせで、映画や大河ドラマのロケ地として利用されたため、近年では全国的にも知名度は上がりつつあるようだ。
■リラクシアの森■
二つの高原はどちらからでもアプローチできるのだが、「往路は登って、復路は下り」方が自然な感じなので、妻と二人で車で向かったのは、峰山高原の方だった。
車でこの地を訪れる場合は、「峰山高原ホテル リラクシア」を目指す。ホテルの正面は宿泊者用だが、その手前にはビジター用の駐車場があるので、我々はそこに駐車し、アプローチを開始した。

ホテルを右手に見て、そのまま進めば砥峰高原に向かうが、その前に「リラクシアの森」と呼ばれている、ホテル裏の散策路に入る。
ここが村上春樹氏の小説「ノルウェイの森」が映画化された際の、ロケ地の一つとなったところだ。

森の内部は緩やかに下り、最後にホテルに向かって登るレイアウトになっているが、自然感を損なわない範囲で整備が行き届き、好感が持てる。たが、ホテルの滞在者向けのため、歩き応えがあるわけではない。

映画の撮影で使われたところには、説明書板があって、その経緯が書かれている。

■峰山高原■
リラクシアの森をサクッと一周した後は、峰山高原一帯を経て砥峰高原方面へと向かう。

ホテル付随の施設を抜け、ハイキングコースの入り口へと向かう。

ここから先は、緩やかな登りと平坦な道が組み合わさって、極ゆっくりと高度が上がってゆく感じだ。

リラクシアの森もそうであったが、このコース全般にわたって無数の栗が落ちている。神河町は丹波の隣にあるからクオリティは丹波グリと同等のハズなのに殆ど拾われた形跡はなく、人に踏まれたり、自然にはぜたりで無益に落ちている姿は何とも不思議だった。しかし、後から調べてみると、農園で消毒されたものと違って、自然に落ちている栗は虫食いのことが多いそうだ。「納得、納得…。」

途中からは湿原になっているところもあって、そこではカエルからマムシまでいろいろなモノを見ることができる。
この日は10月としては記録的な暑さだってので、まだまだそのような生物がうろついていたのだろうけど、葉の色は少々だが色づき始めるモノもあって、本格的な秋の到来がここに近付く気配もうかがえた。

途中で、舗装された林道に出るのだが、この区間までが峰山高原で、そこから先が砥峰高原になる。

■砥峰高原■
舗装路の先は、再びハイキングコースに入るのだが、この辺りは工事中の箇所もあって、コースが少々解りづらい。

というのも正面にハイキングコースらしき階段があるのだが、これが途中で途切れているからだ。周囲で手がかりになるのは手前の道標が指す方向のみなので、それに従えば、左手に伸びる土道の林道に入ることになる。しかしこの道がぬかるんでグチョグチョだったうえ、人の踏み跡は殆ど無く、無限軌道車が走った後があるのみで、歩く者を不安にさせる。

グチョグチョに足を取られつつ、しばらく下った先にようやく案内板があって、そのすぐ先に砥峰高原があった。
この砥峰高原では上述の映画「ノルウェイの森」の他、大河ドラマ「平清盛」でもロケが行われている。清盛の父である「忠盛(中井貴一さん)」が、祖父「正盛(中村敦夫さん)」と馬上で言葉を交わすシーンが、この地でのロケのようだ。

高原のススキの穂は既に開いているものの、まだハシリの段階のようだった。しかし、色づきは順調に始まっており、充分に楽しめる景色が広がっていた。
ススキは順光で見るよりも、穂を透き通らせ、輝かせる逆光の方がより美しさを引き立たせる。

展望台から一帯を眺めた後は、ススキの合間を縫う散策路を歩く。


周囲の散策を堪能した後は往路を引き返し、帰路についた。
■歩き終えて■
大河内高原の往復は13kmあまりあるが、殆どが緩い勾配で歩き易く、子供連れや健脚でない方々にも楽しめるコースだ。当日は紅葉が進んでいなかったが、例年ススキは10月いっぱいまで楽しめるそうなので、「紅葉+ススキ」で楽しめる今月後半に訪れるのがベストのタイミングのように思える。
「次回はその時期に訪れるとしよう…。」
ハードさはないが、そう思わせるには魅力が充分なコースだった。

ボクの暮らす兵庫県のほぼ中央部辺りにあるのが、神河町(かみかわちょう)で、今回歩いた大河内高原(おおかわちこうげん)はここにある。
「大河内高原」と言ってもピンと来ない兵庫県人のために補足すると、大河内高原とは総称であり、学校関連の合宿地として利用されることがある「峰山高原(みねやまこうげん)」と、秋のススキで有名な「砥峰高原(とみねこうげん)」とが総称のエリア内に含まれている。内部の二つの高原は隣り合わせで、映画や大河ドラマのロケ地として利用されたため、近年では全国的にも知名度は上がりつつあるようだ。
■リラクシアの森■
二つの高原はどちらからでもアプローチできるのだが、「往路は登って、復路は下り」方が自然な感じなので、妻と二人で車で向かったのは、峰山高原の方だった。
車でこの地を訪れる場合は、「峰山高原ホテル リラクシア」を目指す。ホテルの正面は宿泊者用だが、その手前にはビジター用の駐車場があるので、我々はそこに駐車し、アプローチを開始した。

●峰山高原ホテル リラクシア●
ホテルを右手に見て、そのまま進めば砥峰高原に向かうが、その前に「リラクシアの森」と呼ばれている、ホテル裏の散策路に入る。
ここが村上春樹氏の小説「ノルウェイの森」が映画化された際の、ロケ地の一つとなったところだ。

●「リラクシアの森」入り口●
森の内部は緩やかに下り、最後にホテルに向かって登るレイアウトになっているが、自然感を損なわない範囲で整備が行き届き、好感が持てる。たが、ホテルの滞在者向けのため、歩き応えがあるわけではない。

●小川には橋が架かる●
映画の撮影で使われたところには、説明書板があって、その経緯が書かれている。

●ロケポイントの一つ●
■峰山高原■
リラクシアの森をサクッと一周した後は、峰山高原一帯を経て砥峰高原方面へと向かう。

●神河町公式観光サイト内でプリントアウトできる地図●
ホテル付随の施設を抜け、ハイキングコースの入り口へと向かう。

●グランドの脇からコースイン●
ここから先は、緩やかな登りと平坦な道が組み合わさって、極ゆっくりと高度が上がってゆく感じだ。

●浅い森を抜ける歩きやすい小道の連続●
リラクシアの森もそうであったが、このコース全般にわたって無数の栗が落ちている。神河町は丹波の隣にあるからクオリティは丹波グリと同等のハズなのに殆ど拾われた形跡はなく、人に踏まれたり、自然にはぜたりで無益に落ちている姿は何とも不思議だった。しかし、後から調べてみると、農園で消毒されたものと違って、自然に落ちている栗は虫食いのことが多いそうだ。「納得、納得…。」

●栗は無数に落ちているのに…●
途中からは湿原になっているところもあって、そこではカエルからマムシまでいろいろなモノを見ることができる。
この日は10月としては記録的な暑さだってので、まだまだそのような生物がうろついていたのだろうけど、葉の色は少々だが色づき始めるモノもあって、本格的な秋の到来がここに近付く気配もうかがえた。

●真っ赤に色づく木の実●
途中で、舗装された林道に出るのだが、この区間までが峰山高原で、そこから先が砥峰高原になる。

●舗装された林道●
■砥峰高原■
舗装路の先は、再びハイキングコースに入るのだが、この辺りは工事中の箇所もあって、コースが少々解りづらい。

●この部分が解りづらい●
というのも正面にハイキングコースらしき階段があるのだが、これが途中で途切れているからだ。周囲で手がかりになるのは手前の道標が指す方向のみなので、それに従えば、左手に伸びる土道の林道に入ることになる。しかしこの道がぬかるんでグチョグチョだったうえ、人の踏み跡は殆ど無く、無限軌道車が走った後があるのみで、歩く者を不安にさせる。

●グチョグチョの林道●
グチョグチョに足を取られつつ、しばらく下った先にようやく案内板があって、そのすぐ先に砥峰高原があった。
この砥峰高原では上述の映画「ノルウェイの森」の他、大河ドラマ「平清盛」でもロケが行われている。清盛の父である「忠盛(中井貴一さん)」が、祖父「正盛(中村敦夫さん)」と馬上で言葉を交わすシーンが、この地でのロケのようだ。

●砥峰高原(展望台から)●
高原のススキの穂は既に開いているものの、まだハシリの段階のようだった。しかし、色づきは順調に始まっており、充分に楽しめる景色が広がっていた。
ススキは順光で見るよりも、穂を透き通らせ、輝かせる逆光の方がより美しさを引き立たせる。

●定番の逆光での撮影●
展望台から一帯を眺めた後は、ススキの合間を縫う散策路を歩く。

●散策路から~その1●

●散策路から~その2●
周囲の散策を堪能した後は往路を引き返し、帰路についた。
■歩き終えて■
大河内高原の往復は13kmあまりあるが、殆どが緩い勾配で歩き易く、子供連れや健脚でない方々にも楽しめるコースだ。当日は紅葉が進んでいなかったが、例年ススキは10月いっぱいまで楽しめるそうなので、「紅葉+ススキ」で楽しめる今月後半に訪れるのがベストのタイミングのように思える。
「次回はその時期に訪れるとしよう…。」
ハードさはないが、そう思わせるには魅力が充分なコースだった。

●帰りには、鹿の群れがお出迎え●