4/15からは強化月間中の強化週間になり、釣行回数も増えて記事作成の頻度も上がるので、更新が大変になる。よっていつものペースよりも遅れての記載に、お許しを。
■メーターオーバーの動向■
釣行日近辺での情報ではメーターオーバーのヒラマサがポツポツと出始め、いよいよ本格化しつつあった。ただし、予測した通り、65~85cmの数釣りサイズはほとんど回遊しておらず、「来ればデカい」傾向であるようだ。それはボクにとっては望むところであるのだが、それを邪魔するのはブリ族となっているのは気になる部分であったのだが…。
■一発目は…■
今回も日本海41さんに乗って白石グリを目指した。現着すると緩めではあるが西からの潮が差していた。
●100mあたり7分50秒ほど●
潮受けウキゴムのみを装着した設定で一投目を流し終えた中で、表層に動きはあるものの中~低層はそんなに動いていないと感じ取ったので、送り出しを30mとし、ラインが60m出た時点で30秒の停止を行い、以後は90mで10mの巻き戻し、120mで5mの巻き戻しを経たあとに150mで回収を行った。
するとサシエサが盗られたので、その次の流しでは、60m出た時点での停止を1分とし、以後は90mで10mの巻き戻し、120mで10mとしたが、これでもダメ。次いで停止を50mに変更し以後は30mごとに10mの巻き戻しを行っった。
周囲ではポツポツとブリ族のあたりが出始めていたので、「なんでもイイから一本釣ってウォーミング・アップを。」と思っていたところ、3回目の巻き戻しをするつもりでリールに手をかけようとした140mで待望の急速逆転が始まった。
周囲でブリを掛けていた距離とは違っていたので、「本命か?」と思いつつ、やり取りを開始する。しかし、船下に来てからの動きと伝わる重量感から途中でヒラマサではないなと判断。やがて姿を表したのは70cm級のメダイだった。
●75cmのメダイ●
■下手の長竿 Part2■
その後の流しでも40cmほどの真鯛が掛かったのでリーチ感はあったのだが、思いに反して本命は来ず、その頃から周囲とのオマツリが頻発したので、前回に続いて3.75mロッドの登場になった。
●旧型のLV・H375●
それもこれも2回連続の4番クジを引いたために、船首での竿出しとなった結果だが、少年時代から続く己のクジ運の無さは呆れてしまうほどだ。
■待望の大本命!■
ブリ族はその時の条件にあった遊泳層を横方向に、ワイドに移動しながらエサを追うようにボクは想像している。それに対してヒラマサは群れが大きい場合や、単体でも高活性時は上層目掛けて急浮上してエサを取る性質があるように想像している。しかし、群れが小さかったり低活性となったヒラマサは低層に落ちてきたエサを横方向に小さくウロツキながらついばむようにして拾っているように思う。
セッティングの変更で時間をロスしたが、その間に、今に至るまでの流しを振り返っていた。
ここまでは周囲がブリを掛けている位置よりも奥(遠く)に仕掛を入れるイメージだったが、そこでは本命は出なかったので、上述したように「ならば手前の低層でウロつく個体が居るかも?」と、ここから先はその位置を探るイメージの下、流すパターンを組み替えた。
まずは潮受けウキゴムと2Bのガン玉を装着した仕掛を送り出し50mとって投入し、60mまで出た時点で1分間の停止を入れ、あとは30mごとに10mの巻き戻しを行って、130mまで流してみたが深く入りすぎたようで、サシエサが盗られてしまった。
次にガン玉を外して同じ流しを試みたが、それも結果は同じだったので、送り出しを40mに減らして60mでの1分停止を行い、それを開放した67mで待望の急速逆転が始まった。
アワセた後の衝撃と、なかなかこっちを向かないパワー感から、大きめのヒラマサと判断して「慎重でありながらも決して弱気にならない事」を肝に銘じつつ、やり取りを開始した。
●久しぶりの長竿での対決●
メーター・オーバーのヒラマサは5cm大きくなるごとに格段にパワーを上げてゆく。自身のやり取りから得た感覚では95cmまでだと、こちらの引き寄せに対して、掛けた位置から竿下まで斜め方向に、一直線気味に上がって来る感覚で、その途中、大小によって下への突っ込み具合が変化するように感じているが、メーター・オーバー級は掛けた位置から船下まで、低層をトレースするように寄って来る感があるのだ。
その途中で障害物を見つけると、そこへ向かってその時出せるフルパワーを掛けてくるのだが、そのタイミングで不用意にドラグを緩めてラインを出してしまうと根ズレでアウトになってしまう。そのため極力ラインを送らないやり取りが必要になるが、これは経験を積んで会得するしかない。ただし、完全フカセでのヒラマサ釣りの、2大フィールドの一つである白石グリは、もう一つの玄達瀬に比べて地形的に釣り人が有利になるし、釣期が適水温以下でフルパワーが出せない春シーズンに攻める事が多いので、一段上の、強気のやり取りが展開できることを頭に叩き込んでおいてほしい。
そして苦労して船下まで引っ張り込んで来ても、そこからおおよそ三段階で執拗に攻め込んでくる。まずはトレースしてきた低層から引き離そうとした際、そして中間の残り40mあたりと船影を意識し始める20mあたりだが、この段階では足下の水深+ハリスの長さ+ラインの伸びの範囲内であればラインを送っても良いので、ドラグワークとサミングの併用で相手の体力を削ぐ事が可能になる。
この時掛けていたヒラマサと思しき相手も上記と同じ道筋を歩んできたので、その場面場面で苦労させられたが、それら難関を突破して無事に玉網へと導いた。
●今季初の大政!●
●1m4cm!●
■ブリ族を避けるも…■
大政の後は、釣果がブリ族に変わっていった。
●掛かるはブリ族ばかりなり●
同じ事を続けてもブリの釣果が続くだけなので、発泡ウキの8番を通して沖めに落とすもイサギと小型のマダイがポツリと顔を見せる程度で、やがてブリに見つかって作戦を変えざるを得なくなった。そこで「反対側を。」と、4Bのガン玉を打って手前の深みを探ってみた。これにマダイの72cmが掛かったので、「この位置かな?」とも思えたが、出たのはそれのみで、やがて潮が緩んでしまい、ブリすら活性を落としてしまって、この日の釣りが終わった。
当日、ヒラマサ欲しさに避け続けたブリは、それでも計7本に達してその殆どをリリースしたが、今年の春ブリはよく肥えていて、味も良い。それは救いだが、やはり大本命の大政を少しでもサイズアップさせたいのが本音だった。
今回の104cmでメーター級ヒラマサの生涯獲得数は11本目になった。ここで「メーター級」と記したのは、昨年ゲットした大政が1mジャストだったためで、実はそこに漂うモヤモヤ感があった。本音を言えば「メーター・オーバーが10本」と記したかったのだ。今回の釣果で10本目と胸を張って言えるのは嬉しい限りだ。しかし、これはあくまでも二次目標であって、一次目標である「目指せ130cmオーバー!」に変更や修正は無い。但しそれを叶える可能性があるのは6/16からの玄達瀬での釣りになるだろう。だがそれ迄に、「ここ白石グリでの自己記録である119cmを1cmでも超えたい!」これを叶えるべく挑み続けてゆく。
●当日の釣果(一部)●