中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

'23 玄達瀬釣行 ~3回目

2023-07-15 12:30:00 | 船釣り・釣行記

 玄達瀬の解禁期間も気づけば中盤に差し掛かっている。

 ここまでを振り返ると、例年なら直接ブチ当たる事の多い、対馬暖流から別れた強い支流が鷹巣沖と玄達瀬の間を抜けていて、玄達瀬の周囲はそれに引かれる不安定な潮がグルグルと回ったり、酷くなると完全に潮裏になって止まってしまったりで、ヒラマサの活性が上がらず、その移動範囲も狭くなっていた。そんな中でも、ピンスポットに入れた船だけがそこそこの釣果を上げている状況だったが、釣行前日辺りから強い支流が差し始めた結果、新しい群も入って好転の兆しを感じられるようになっていた。

 

■深場のポイント■

 この海域での釣りではいつもお世話になる晴海丸さんに乗船し、1時間強の航海で現着した。まずは、玄達瀬としては深場に入り、そこからカケ上がるポイントを攻める事になった。潮流は3回目にしてようやく玄達瀬らしさを感じられる程度に流れていた。

●100mあたり5分30秒強●

 狙いは巨マサなので、まずは10号のフロロカーボンラインにハリス12号の仕掛をセットして攻め始める。そしてマキエサが効き始めた頃にラインが走った。

●初っ端のアタリ●

 当日第一号は、玄達瀬のレギュラーサイズのマダイだったが、「マダイが入り込むエリアに後から大マサが…。」との期待を持ちつつ攻め続けていった。

●65cm程のマダイ●

 

 そしていつものブリ族もアタり始めたが、75cmほどの中マサも混じった事から徐々に登り詰めている感はあった。しかし、底潮がやや緩く二枚潮っぽいのが気になってはいた。

 気配はあるものの、大マサは姿を見せないままに時間が経過していったが、やがて上潮が走り始め、気づけば当初の倍速以上の100mあたり2分30秒になっていた。

 この状況から「続行不可」と判断して、やや浅くなったポイントへと移動する事になった。

 

■玄達瀬らしい展開■

 移動先は足元の水深が37m程、そこから先に10m程立ち上がる沈み根が点在するポイントだった。

 まずは開始以来使用していたタックル・セッティングで様子を伺ったが、潮流が更に流速を増していたので10号ラインでは水流抵抗が大きくて上潮に弾き飛ばされてしまうように感じた。そこで巨マサが掛かった際のリスクはあるが、8号ラインを巻いたリールへの換装を決意した。少しでも水流抵抗を下げなければアタリすら取れない状況だったので、これは仕方のない選択だった。

 気づけば100mあたり2分10秒程になり、船長がアンカー位置を修正。確認すると「最短距離にある根が120mほどで、そこから先にも何箇所か根があって、その何処かで喰って来る。」との事だったので、まずは120~160mの間でサシエサの入り方を調整していった。

 まずは発泡ウキ7番を入れてみたが、サシエサが丸残りになった。そこでクッション水中Lを1個入れてみたが。これも同様。次いでクッション水中を外してガン玉2Bを入れてみる。するとサシエサが盗られるようになった。「という事は魚の喰う層にサシエサが入った証拠。」と、次の流しでは正体を暴いてやろうと、同じ2Bセッティングのままで110mで20秒の停止を入れてみた。すると120mで尾長グレが掛かってきた。

 「潮に敏感な尾長グレがかかるという事は、好潮になった合図」とばかりに、120m前後での操作に意識を集中させていった。

 その次の流しではサシエサが盗られたので、110mでの停止時間を30秒に伸ばしてみた。すると116m付近で、ただでさえブンブンと回っていたスプールが唸り音を立てて急速逆転を開始した。

 アワセた瞬間の「ドスンッ!」という衝撃感から大型と判断し、8号ラインというハンディをわきまえつつ、リールのスプールをサミングで制御し、極力ロッドを絞り込んでファーストランをしのいでいった。

 

●サミングで制御中●

 そして中間の走りに対しては 引き抜きで対処した。

●引き抜き中●

 そして船下の攻防に入ったが、底層から離れたがらず、何度も執拗に締め込んできた。ここからはドラグを緩め気味にしてゆき、走り過ぎに対してはサミングで制御して次第に距離を詰めていき、相手がヘバって横たわって泳ぐのを確認してフィニッシュ。

 玄達瀬では久しぶりのメーターオーバーの登場に胸をなでおろした瞬間だった。

●1m5cm!●

■集中するアタリ■

 以後はサシエサの残り具合で、停止させる距離を120mにしたり、打つオモリを2B~4B✕2まで変化させてゆくと、ポツポツとアタリが拾えた。(当然、エサが残れば停止位置を奥にするか、重いガン玉を打ち、盗られればその逆)

●当日2位の83cm●

 一時、100mあたり2分を切る激流になって、どうにもならない時間帯もあったが、それ以外は口太グレやイサギ等、魚種が増えつつ、結局アタリは最終段階まで続いた。

●ずっとアタる●

■ラストの一投■

 そして船長から「ラスト2投!」との声が掛かった。そして1/2投目でアタリが出たが途中でハリハズレ。ラスト2/2投目は釣友と絡んでしまったのだが、すぐに外れたため、「泣きの一回」をお願いした。しかし、この時点でエサ箱にオキアミは残っておらず、仕方無しに足下で踏まれて頭が潰れていた物や、ちぎれて船べりにこびり付いていた物を寄せ集め、何とか装餌してマキエサ無しで投入。ラッキーな事に、この状態でラインが走って5本目の中マサをゲットできた。

 気づけばそこそこの釣果が出ていたが、8号ラインに換装して以降にゲットしたものがほとんどだった。

●メジロ~ブリは10数本リリース●

 この日の105cmは、メーター・オーバーとしては12本目、1mジャストを含めたメーター・クラスとしては13本目になった。この釣りに本格的に取り組んで15年以上になるが、昨年まで苦労してコツコツと積み上げてきた数が、今春の白石グリから続いている大型ラッシュの波に乗った結果、3本目のゲットになったのだが、生涯目標の130cmオーバーには程遠く、メーターを少し超えたくらいでは感動が薄らいでいるのが現実だ。

 残りの釣行チャンスは3回となったが、引き続き130cmオーバーを目指してチャレンジしてゆくつもりだ。

 

コメント
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