中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

メダイを求めて東奔西走 ~その2

2020-02-15 12:30:00 | 船釣り・釣行記
今回も時間なし。

 7人分の鍋具材調達のため、メダイを求めて東奔西走の2回目。前回はホームグラウンドの舞鶴から西にある柴山だったが、今回は東の若狭大島から出港している庄栄丸さんに乗り込んだ。

●出港準備中の庄栄丸●


 晩秋から初春の期間に、この船は主にメダイ狙いで出港している。専門に狙うだけあって、安定した釣果が出ているようであり、その分期待を持っての乗船だった。
 釣法は天秤ズボ釣り、8人乗船という事も相まって、あまり好きではないスタイルだが、「近隣でメダイが数釣れているのはこの船だけ」だから贅沢は言えない。


●天秤ズボ・タックル●


 3m近いウネリが出る中、時間をかけて第一ポイントに入ったが、2投目でボクがイサギをゲットしてからは、ポツリポツリと周囲でもアタリが出始めた。
 ボクの釣り座の左右でも50cm級の小メダイがゲットされだしたが、ボクは、ハリ外れが一回のみで、焦りが出る中、少し仕掛けを手直しする事にした。
 ここまで全長4.5m、中間に編み込みでエダスを出した仕掛けを使用していたが、天秤に三又サルカンをダイレクトにつなぎ、そこに4mと1.5mのハリスを結んでみる事にした。そして、長い方にはサンマの切り身&オキアミ、短い方にはイカの短冊&オキアミを抱き合わせで装餌してみることにした。
 ここまで指示ダナではエサが盗られる一方だったので、それよりも5mタナを上げたが、状況は変わらなかった。
 次の設定では、63mで巻きエサを振り出して、3m巻き上げてもう一回振り出す。そして竿受けにセット。しかし、アタリは出ない。エサ盗りが多いので、インターバルを詰めて1分30秒後に、もう一回振り出し、3分での回収を考えていたが、竿を振り上げた後にサシエサの落ち方に変化を加えようと、ゆっくりと竿先を下げながら手持ちで送り込んでゆくと、途中で「グンッ!」と引き込むアタリを捉える事に成功した。
 しかし、そこからの走りがなく、竿にもたれかかるような動き動きしかないので、その動きに合わせてゆっくりと竿先を送ってやると、重みが増していったので、アワセを入れてみる事にした。ここでようやく魚が走り、手応えが竿全体に伝わった。

●中型メダイの走り●


 これまで周りで釣れていたサイズとは違う引きなうえ、ハリ外れをやらかした後なので、緊張感は高まったが、相手は中型であったために、大きな苦労はなく、無事に玉網に納まった。だが、船上にあがった時点で既にハリか外れていて間一髪の状況だった。

●70cm●


 7人分の鍋具材が調達出来た事もあって、安堵感は得られたが、釣りでの満足感を得るには次を狙わねばならない。
 自分なりに分析してみると、掛かったメダイは、短い方のハリスに掛かっていたので、長い方のハリスを3.5mに詰めてみる事にした。また、勝手な予測かも知れないが、メダイ振り出したマキエサを伝って潮下から群れとなって食い上がるというよりも、カゴが振られ、そこマから出たキエサに近い個体のみが反応していると思ったので、それをイメージしてサシエサの落ち込みを誘いを演出してみる事にした。
これが効果的で、その後は周囲が沈黙しがちな中、小メダイながら、アタリを拾えるようになったが、それらは、全て3.5mのハリスに掛かってきた。

●50cmクラス●


 但し、船長がポイント変更を行い、アンカーを降ろした直後の、数投内の交通事故的チャンスを捉えてのモノが殆どだった。それも誘った間にアタリがコツンと一回あるだけで、半信半疑でアワせると掛かるといった展開だった。しかも、喰い渋りの為に掛かりが浅く、当日得たアタリの半分はハリ外れでロストしていた。だが、結局、充分過ぎる量の鍋具材は得られたので大満足の1日だった。


 天秤ズボ釣りは本的に真下方向しか探れない釣りであるから、個人的には好みではない事は確かたが、制約のある中でも工夫次第で展開が変わるという事を久し振りに体験し、その面白さの一部が再確認出来たような感はある。
 そして、この日の展開から、「到着後の数投勝負」と判断して、僅か数投のみで移動を繰り返してくれた船長の姿勢には感銘した次第だ。

 

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