■釧路方面へ■
3日目の朝、名残惜しいが、カントさんを後にして我々3人は釧路方面へと向かう。
よく観光ガイドに紹介される美瑛方面にも負けないくらいの「パッチワークの丘」の数々を横に見ながら、清里町に入り、カントのオーナーさんから教えてもらった「神の子池」を目指す。
道道?から案内標識に従って横道に逸れ、少しのダート区間を走った先にそれはあった。
コバルトブルーに染まる池は誠に神秘的であり、何か伝説の一つでもありそうな雰囲気だ。
付近を散策した後は、これまたオーナーさんに教えてもらった次なるスポットの「裏摩周展望台」を目指す。
■霧の摩周湖■
大昔の歌謡曲に「霧の摩周湖」というのがあったので、そのイメージは強い。実際にはそれほど霧が発生するわけではないそうだが、時折霧雨が降るこの日は少し高いところに上がると霧に包まれていたから、その展望は半ば諦めていた。
しかし、裏摩周展望台は、標高がやや低いので、そこから見渡す摩周湖は上部こそ霧がかかって蓋のようにカバーされてはいたが、湖面自体は見渡せ、その事が逆に神秘的に見せてくれているようでもあった。
しかし、世界第2位の透明度を誇る摩周湖は、晴天時には青色をキツく反射し、湖面の色が「摩周ブルー」と呼ばれるほどに青々と見えるそうなので、その意味では残念だった。機会を改めてもう一度見に行きたいものだ。
■釧路湿原パート1■
摩周湖を後にして、次なるスポットである「釧路湿原」へと向かう。
ガイド本等には、釧路湿原を観光する方法として、車でのアプローチの他、鉄道でのアプローチが紹介されている。何でも、鉄道ルートは「ノロッコ号」と呼ばれる観光列車でゆっくりと乗客を運んでくれるううえ、車で入られない区間を通るらしく、「お薦め」とされていた。そこであらかじめ予約を入れておいたワケだが、その発着点が塘路(とうろ)駅と言うことなので、そこに到着すると、一旦車を降りて、しばし列車の旅を楽しんだ。
とは言うものの、曇り空で見通しが悪いことも手伝ったのか、完全に期待はずれだった。
個人的には「あっけない」と思えたノロッコ号の旅は終点の釧路駅で終わる。折り返しの列車の発車時刻までは55分の余裕があるので、一旦釧路駅を出て昼食ポイントへと向かう。お目当ては「勝手丼(かってどん)」で有名な「和商市場(わしょういちば)」だ。
■和商市場の勝手丼■
勝手丼の手順を写真で説明すると、
1.まずは自分が食べたい分の御飯が入ったスチロール製の丼を場内に何カ所かある「御飯屋さん」で購入する。
2.場内各店舗を巡り、好きな具材を選ぶ。店舗によって¥100程度の価格差があるから、グルッと回って吟味した方がイイ。
3.店のオジサンがレイアウトを考えつつ、御飯の上に具材を並べてくれ、最後にしょう油をかけてくれる。
4.出来上がり。食べる場所は場内にある、テーブルと椅子を使う。
■釧路湿原パート2■
昼食の後は、釧路駅からふたたびノロッコ号に乗って塘路駅へ。車中で聞いた説明によると「細岡展望台(ほそおかてんぼうだい)」からの眺めが素晴らしいとのこと。
「だったら初めっから車で行っておけば良かった…。」と思いつつ、塘路駅に到着後は車に乗って細岡展望台に向かう。
この展望台でようやく「これぞ釧路湿原!」という風景に出逢ったが、これだけでは広大な大自然を見るにはチト寂しい状況だった。
「痕はハズでは…。」と思い、後で調べてみると、どうやら釧路湿原は東側より西側の方が木道なんかも整備されているうえ、丹頂鶴の保護施設もあって散策スポットが充実しているようだ。次回に訪れたときには、そちらからのアプローチを試みるとしよう。
その後は屈斜路湖方面に出向いてみたが、何処も霧の中に隠れてしまってほとんど何も見えずじまいで終始し、やや疲れを伴いつつ、3泊目の地である釧路市内に到着した。
■元祖炉端焼き■
ご存じの人も多いかとは思うが、釧路市は「炉端焼きの発祥地」だそうである。
炉端焼きと言えば、今では炉で焼いたものを店員に運んでもらうスタイルであっても、また、もう少し本格的になって、大きな炉を囲んだカウンター席に焼き手?がウチワの柄が長いような器具を使って焼かれた料理を運ぶスタイルであってもそう呼ぶのだが、ここ釧路では各席に設置された炉を使って自分で注文品を焼くスタイルだ。よく考えてみると、「海鮮バーベキューと何処が違うのかな?」と思うのだが、細かいことは抜きにして釧路の人気店を探ってみた。
まずはフィツシャーマンズ・ワーフに併設された岸壁炉端を覗いてみる。オープンスタイルだが、収容人員が多いので、炉の数が多く、その分だけ多くの煙が立ちこめて煙たそうに思えた。
次に煉瓦(れんが)という店を覗いてみる。室内ながら排気に気を使っているのか、煙たくはなく、暑くもない。ということで煉瓦に決定。
焼き物は魚貝の他、肉類まで種類は多い。
■阿寒湖へ■
釧路市内で一泊した後はとうとう最終日。まずは阿寒湖観光から。
降り出した雨により、阿寒湖自体はほとんど見ることは出来ないので、アイヌコタンというところに立ち寄ってみた。
こちらの期待としては、もう少し民族博物館的なモノを期待していたが、ここは「おみやげ物屋ストリート」だった。それでも文化を伝える小さな資料館があったのでソコに入ったりして時間を過ごす。
■帯広へ■
旅もいよいよ大詰め。阿寒湖周辺の観光に時間をとられなかったので、時間の余裕が出来た。そこで昼食時間に当初の予定になかった帯広市内への寄り道を急遽決定する。目指すは帯広名物「豚丼」だ。
はなとかちの豚丼は、網焼きなので余分な油が落ちるのため、ばら肉であってもそんなにシツコさはない。ロースの方がさっぱりしすぎるくらいなので、余程の脂嫌いでもなければ、ロースとばらが半々の「半ばら豚丼」の方をお薦めしたい。
帯広に来たついでにマルセイ バターサンドで有名な「六花亭(ろっかてい)」の本店に立ち寄る。
土産を買って帯広市内を出た後は新千歳空港に向かい、今回の全行程が終わった。
前回の富良野周辺に続いて今回は道東方面と、これで2度目の北海道旅行だったが、何処を見ても本州とは全く違う風景が広がり、見る者を飽きさせないし、そこで体験することもこれまた本州とは異質だ。それが忘れられず、「来年もまた…。」と期待を膨らませた我が家の3人ではあるが、同時に「先立つモノが…。」と不安も膨らむのであった。
3日目の朝、名残惜しいが、カントさんを後にして我々3人は釧路方面へと向かう。
●如何にも北海道的な麦わらのロール●
よく観光ガイドに紹介される美瑛方面にも負けないくらいの「パッチワークの丘」の数々を横に見ながら、清里町に入り、カントのオーナーさんから教えてもらった「神の子池」を目指す。
道道?から案内標識に従って横道に逸れ、少しのダート区間を走った先にそれはあった。
●神秘的な「神の子池」●
●案内板●
コバルトブルーに染まる池は誠に神秘的であり、何か伝説の一つでもありそうな雰囲気だ。
付近を散策した後は、これまたオーナーさんに教えてもらった次なるスポットの「裏摩周展望台」を目指す。
■霧の摩周湖■
大昔の歌謡曲に「霧の摩周湖」というのがあったので、そのイメージは強い。実際にはそれほど霧が発生するわけではないそうだが、時折霧雨が降るこの日は少し高いところに上がると霧に包まれていたから、その展望は半ば諦めていた。
しかし、裏摩周展望台は、標高がやや低いので、そこから見渡す摩周湖は上部こそ霧がかかって蓋のようにカバーされてはいたが、湖面自体は見渡せ、その事が逆に神秘的に見せてくれているようでもあった。
●運良く見えた摩周湖●
しかし、世界第2位の透明度を誇る摩周湖は、晴天時には青色をキツく反射し、湖面の色が「摩周ブルー」と呼ばれるほどに青々と見えるそうなので、その意味では残念だった。機会を改めてもう一度見に行きたいものだ。
■釧路湿原パート1■
摩周湖を後にして、次なるスポットである「釧路湿原」へと向かう。
ガイド本等には、釧路湿原を観光する方法として、車でのアプローチの他、鉄道でのアプローチが紹介されている。何でも、鉄道ルートは「ノロッコ号」と呼ばれる観光列車でゆっくりと乗客を運んでくれるううえ、車で入られない区間を通るらしく、「お薦め」とされていた。そこであらかじめ予約を入れておいたワケだが、その発着点が塘路(とうろ)駅と言うことなので、そこに到着すると、一旦車を降りて、しばし列車の旅を楽しんだ。
●ノロッコ号●
とは言うものの、曇り空で見通しが悪いことも手伝ったのか、完全に期待はずれだった。
●ここがベストな観察ポイントだそうだが…●
個人的には「あっけない」と思えたノロッコ号の旅は終点の釧路駅で終わる。折り返しの列車の発車時刻までは55分の余裕があるので、一旦釧路駅を出て昼食ポイントへと向かう。お目当ては「勝手丼(かってどん)」で有名な「和商市場(わしょういちば)」だ。
■和商市場の勝手丼■
●駅から歩いて2~3分の距離●
勝手丼の手順を写真で説明すると、
1.まずは自分が食べたい分の御飯が入ったスチロール製の丼を場内に何カ所かある「御飯屋さん」で購入する。
2.場内各店舗を巡り、好きな具材を選ぶ。店舗によって¥100程度の価格差があるから、グルッと回って吟味した方がイイ。
3.店のオジサンがレイアウトを考えつつ、御飯の上に具材を並べてくれ、最後にしょう油をかけてくれる。
4.出来上がり。食べる場所は場内にある、テーブルと椅子を使う。
■釧路湿原パート2■
昼食の後は、釧路駅からふたたびノロッコ号に乗って塘路駅へ。車中で聞いた説明によると「細岡展望台(ほそおかてんぼうだい)」からの眺めが素晴らしいとのこと。
「だったら初めっから車で行っておけば良かった…。」と思いつつ、塘路駅に到着後は車に乗って細岡展望台に向かう。
●細岡展望台からの眺め●
この展望台でようやく「これぞ釧路湿原!」という風景に出逢ったが、これだけでは広大な大自然を見るにはチト寂しい状況だった。
「痕はハズでは…。」と思い、後で調べてみると、どうやら釧路湿原は東側より西側の方が木道なんかも整備されているうえ、丹頂鶴の保護施設もあって散策スポットが充実しているようだ。次回に訪れたときには、そちらからのアプローチを試みるとしよう。
その後は屈斜路湖方面に出向いてみたが、何処も霧の中に隠れてしまってほとんど何も見えずじまいで終始し、やや疲れを伴いつつ、3泊目の地である釧路市内に到着した。
■元祖炉端焼き■
ご存じの人も多いかとは思うが、釧路市は「炉端焼きの発祥地」だそうである。
炉端焼きと言えば、今では炉で焼いたものを店員に運んでもらうスタイルであっても、また、もう少し本格的になって、大きな炉を囲んだカウンター席に焼き手?がウチワの柄が長いような器具を使って焼かれた料理を運ぶスタイルであってもそう呼ぶのだが、ここ釧路では各席に設置された炉を使って自分で注文品を焼くスタイルだ。よく考えてみると、「海鮮バーベキューと何処が違うのかな?」と思うのだが、細かいことは抜きにして釧路の人気店を探ってみた。
まずはフィツシャーマンズ・ワーフに併設された岸壁炉端を覗いてみる。オープンスタイルだが、収容人員が多いので、炉の数が多く、その分だけ多くの煙が立ちこめて煙たそうに思えた。
●岸壁炉端●
次に煉瓦(れんが)という店を覗いてみる。室内ながら排気に気を使っているのか、煙たくはなく、暑くもない。ということで煉瓦に決定。
●煉瓦●
焼き物は魚貝の他、肉類まで種類は多い。
●ホッケの開きや帆立に豚トロ等々●
■阿寒湖へ■
釧路市内で一泊した後はとうとう最終日。まずは阿寒湖観光から。
降り出した雨により、阿寒湖自体はほとんど見ることは出来ないので、アイヌコタンというところに立ち寄ってみた。
こちらの期待としては、もう少し民族博物館的なモノを期待していたが、ここは「おみやげ物屋ストリート」だった。それでも文化を伝える小さな資料館があったのでソコに入ったりして時間を過ごす。
●アイヌコタンの入り口●
●昔のアイヌの人達の住居●
●アイヌの妖精「コロポックル?」●
■帯広へ■
旅もいよいよ大詰め。阿寒湖周辺の観光に時間をとられなかったので、時間の余裕が出来た。そこで昼食時間に当初の予定になかった帯広市内への寄り道を急遽決定する。目指すは帯広名物「豚丼」だ。
●はなとかち●
はなとかちの豚丼は、網焼きなので余分な油が落ちるのため、ばら肉であってもそんなにシツコさはない。ロースの方がさっぱりしすぎるくらいなので、余程の脂嫌いでもなければ、ロースとばらが半々の「半ばら豚丼」の方をお薦めしたい。
●半ばら豚丼の大盛り●
帯広に来たついでにマルセイ バターサンドで有名な「六花亭(ろっかてい)」の本店に立ち寄る。
●六花亭本店●
土産を買って帯広市内を出た後は新千歳空港に向かい、今回の全行程が終わった。
前回の富良野周辺に続いて今回は道東方面と、これで2度目の北海道旅行だったが、何処を見ても本州とは全く違う風景が広がり、見る者を飽きさせないし、そこで体験することもこれまた本州とは異質だ。それが忘れられず、「来年もまた…。」と期待を膨らませた我が家の3人ではあるが、同時に「先立つモノが…。」と不安も膨らむのであった。