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「黒百合(クロユリ)」 ユリ科バイモ属の多年草
花期:6~8月
花色:暗い紫褐色(北海道のもののほうが色が黒に近い)
草丈:10㎝から30㎝
分布:北方領土を含む北海道から本州の中部地方サハリン、カムチャツカ、ウスリー、北アメリカ北西部
育成地:北海道は低地、本州は高山
茎の先に暗い紫褐色で斑がある鐘状の花を1~2輪つけます。花径は3㎝ほどで、やや下向きに咲きます。花被片は6枚です。
ただし、花にはアンモニア臭があって臭いです。これは虫を引き寄せるためだそうです。
葉は披針形で、茎の中ほどから上に3~5枚ずつ数段に輪生させ、上部では互い違いに生えます(互生)。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)です。ただし、北海道のものは3倍体で結実しません。
なお、語源は見た目の通りです。
黒百合のアイヌの伝説
愛する人や恋しく思う人のそばに、心の思いをこめたクロユリの花を名前も告げずにそっと置くのだそうです。
相手がその花に気づいて手に取ってくれれば、たとえ送り主がだれだか分からなくても、その思いが通じていつか必ずその二人は結ばれるのだそうです。
クロユリは目立たない花ですが、恋人たちを幸せにする花だと伝えられているのです。
昔、アイヌの人たちは、はまたクロユリの葉の汁をしぼって文身(いれずみ)にしたり、花を黒色の染料に利用していたそうです。
花言葉は、「恋」、「エキゾチック」、「呪い」です。不思議な感じの花にぴったりです。
したっけ。