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都月満夫の短編小説集2

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「矮鶏丁香花の語源」 MY GARDEN 2012.06.19

2012-06-20 09:59:56 | 写真

矮鶏丁香花(チャボハシドイ)」 モクセイ科ハイドイ属の落葉小低木

花期:46

花色:紅紫色、紫、白、赤

花径:0.5㎜(花長:1㎝)

樹高:50㎝から100

分布:原産地中国の北部、東北部

育成地:庭木、鉢植え

別名を「姫ライラック(ヒメライラック)」、「小葉の丁香花(コバノハシドイ)」といいます。(ウチではヒメライラックといっています。)

葉は幅の広い卵形で、向かい合って生えます(対生)。

枝先に(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、小さな花をたくさんつけます。

花冠は筒状で、先が 4つに裂けています。

花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)です。

ハシドイの語源は「端集(はしどい)」で、端に集まって咲く花の意味です。「丁香花」は中国でライラックのことを「丁香花(ディンシャンホア)」ということによる当て字です。小さいので、「矮鶏(ちゃぼ)」をつけました。ヒメライラックも、小さいライラックの意味です。

中国の民話「丁香花(ライラック)の由来」

 昔々、ツーという名前の家がありました。この家の夫婦は、結婚して何年も経ってからようやく器量のよい女の子に恵まれました。二人は娘をとても可愛がりましたが、娘が三歳になった時に、母親は病気で亡くなってしまいました。

 父親は小さい子供の面倒を見るのが大変なので、早々と後妻をもらいました。後妻も最初は娘の面倒をみていましたが、実の娘が生まれると、娘につらくあたりました。

  娘が五歳のとき父親も亡くなりました。

それからというもの、娘は一日中働かされ、残飯しか与えられず、いつもぼろの服を着ていましたが、とても美しく育ち、身体からはとてもよい香りがしました。継母の実の娘は一番いいものを食べ、一番いい服を着ていましたが、生まれながらにとても醜くかったのです。

通りかかった若者を自分の娘の婿にしようと、継母は彼を家に招きました。ところが、若者はぼろ服を着た娘を好きになったのです。

ある日、継母とその娘にいじめぬかれた娘は首をくくって自殺しました。継母が何一つしてやらなかったので、優しい近所の人達が娘を埋めてあげました。すると、翌年の春、娘を埋めた土まんじゅうから一本の木が生えてきて、小さな紫色の花が満開になりました。その花は生前の娘と同じよい香りがしましたが、その香りに少し苦味が加わっていました。

近所の人達は、この木が娘の生まれ変わりだと思いました。娘の苗字がツーで紫(ツー)と発音が同じでしたし、娘の一生が大変苦しいものだったので花の香りに苦味が加わったと考えたからです。娘の名は「丁香(ディンシャン)」といったので、この木は「丁香の木」、「紫丁香(ツーディンシャン)」、「苦丁香(クーディンシャン)」などと呼ばれるようになりました。

しかし、丁香の花の香りがどんなによくても、人々は決して自分の庭には植えませんでした。自分の家から丁香のような可哀相な娘が出るのを恐れたからです。

花言葉は、「愛の目覚め」です。

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したっけ。

コメント (10)
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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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